日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

今度は「地デジカ」ですか・・・

2009-04-27 22:12:00 | 徒然
先週末の「SMAP・草騒動」が週明けには、収まってしまった。
マスコミの大騒ぎと言っても、この程度のコトなのだ。
それよりも、今日驚いたのは「地デジキャラ」発表があったことだ(紹介記事は朝日新聞)。

イロイロなところで、今回の事件で「相当額の損害賠償が要求される」といわれているが、まるでこの事件にあわせたかのように、地デジは新キャラが登場したと言うコトになる。
このようなキャラクターを決め、実際の着ぐるみを作るとなるとそれ相当の時間が必要になる。
それが、この時点で発表されたと言うことは、半年以上前からこのような「新キャラ」製作の準備がされてきたと言うことだろう。
と言うコトは、早晩「草地デジ大使」は降板予定だったと言うコトになる。

他にも、この事件発覚直後にCM中止を発表したトヨタ自動車(CMは「トヨタ・レンタリース」)だが、トヨタのCMそのものも大分長い間使われきたモノ。
そろそろ、作り替えをする時期にきていたのではないだろうか?
確かに、洗剤のCMや新しいCM予定があった企業などは、今回の事件で相当の損害を被ったと言うことになると思う。

事件発覚直後、鳩山総務大臣は怒り心頭のご様子だったが、その実担当部門の官僚は「もうすぐ降板予定ですから・・・」と思っていたのではないだろうか?
それとも、新キャラ「地デジカ」と草さんを登場させるCM製作を考えていたと言うことだろうか?
どんな絡みのあるCMとなる予定だったのか、逆に興味が湧く。
何処となく、バタバタとした印象が否めない反面、現在草さんが出演していたテレビCMの見直しが水面下で進んでいたような気がするのだ。

ところで、話は違うのだが「豚インフルエンザ」に対して、ニュース番組のキャスターと呼ばれる人が、専門家の方に「加熱をして食べれば、安全です」ということを、しつこく確認をしている。
こう言っては失礼だが、元々豚肉は生食をしてはいけない食肉で、「必ず加熱調理をする」と言うのは当然の調理法なのだ。
余りにもしつこく確認するニュースキャスターの姿を見ると、「常識として豚肉は加熱調理をしなくては食べられない食肉」というコトを「知らない」と言っているように思えるのだが・・・・。

水分摂取争奪が始まった?-1日1L習慣キャンペーン-

2009-04-27 12:09:46 | ライフスタイル
ほぼ毎日朝の時間は、FMラジオを聞いて過ごす。
テレビCMとは違いラジオCMは映像がない分、「受け手に対してどのように伝えるのか?」と言うコトに工夫がある。
その意味で、テレビCMとは違う面白さがある。

先日、いつものようにFMラジオを聞いていたら「1日1L習慣キャンペーン」と言うCMが流れた。
「(成人が)1日のうち、水から摂取する必要のある量は1Lです」というコトバから始まるCMは、それほど気を引くような内容ではないのだが、そのあとに続く「ミネラルウォーターで摂りましょう」というコトバに、「エ?」と引っかかってしまったのだ。

「別にミネラルウォーターで、摂らなくてもいいんじゃない?」というのが、私の感想だったからだ。
「液体から水分を摂取する」というのでれば、別にお茶でも珈琲でも構わないのでは?と、思ったのだ。
確かに、カフェインや糖分があるといってもそれはあくまでも嗜好の問題であって、何もそんなコトに対してまでキャンペーンをする必要があるのか?と、感じたからだ。
しかし、今回のキャンペーンのプレスリリースを読んで、何となく理解が出来た。

ここ数年、ペットボトル飲料は商品としては「百花繚乱」状態だ。
かつてはペットボトル飲料の中心は、コーラやスポーツドリンクなどが中心だった。
当然のことながら、このような飲料水の中心購入者は若者だ。
ところが、緑茶が市場参入をし始めた頃から、その購入者層は一躍広がった。
それが、数年前から始まった「健康茶ブーム」で、購入目的が「手軽に飲める」というユーザーだけではなく「健康志向」ユーザーも取り込むことに成功した。
緑茶より前に、市場参入をしていた(と思う)ミネラルウォーターの市場も、かつては「水を買うなんて・・・」というイメージだったのが、「コントレックス」が、「ダイエットに効果的」と言われるようになってから、それまでの「ミネラルウォーターは水割りに使う」と言うような限定的だった市場を、一気に市場を拡大させることになった。
今では、家庭の冷蔵庫に「ミネラルウォーター」と「お茶」、「コーラ(などのソフトドリンク)」が、並んでストックされているのではないだろうか?

その中で、お茶やコーラなどのソフトドリンクは、リニューアルと言う方法で顧客の掘り起こしができるのだが、ミネラルウォーターはそのようなコトが出来ない。
そのためこのようなキャンペーンを打つことで、他のペットボトル飲料市場からミネラルウォーター市場を守るだけではなく、拡大をするというコトなのだろう。
それも、これからこのようなペット飲料水の売上が伸びるこの時期に実施するコトで、ミネラルウォーター愛飲者の定着を図る目的があるのだろう。

まるで「(人の)水分摂取量争奪戦」が、始まったような気がするのは私だけだろうか?