日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

違う視点で、エコを

2009-04-05 21:52:26 | ビジネス
拙ブログで何度かエントリさせて頂いている「レジ袋削減=CO2削減策」だが、遂に昨日から名古屋全市で実施される事となった(紹介記事は朝日新聞)。

実際のところ、以前から大手スーパーを中心に「レジ袋=名古屋市指定可燃物用ゴミ袋」が使用されていたため、単純な「ゴミ袋購入場所の移動」でしかないと、今でも考えている。
そのような指摘がされるためなのだろうか?一部大手スーパーではレジ袋を必要としない場合、レジ袋代2円が値引かれるようになった。
まぁ、それはそれで良いとは思うのだが・・・他のスーパーでは、レジ袋代として5円必要なトコロもあり、「本当のレジ袋の値段」は分らない。

ただ確かに、スーパーへ買い物に行く人たちの姿が大きく変わったことは違いない。
休日や平日の昼間であれば、老若男女問わず「エコバッグ」を持参している人が、圧倒的に多い。
実は私なども、持ち歩いているトートバックに小さく折りたたんだレジ袋を、いつも2,3個用意している。
仕事帰りにスーパーなどに立ち寄ることが多いサラリーマンやOLにとっては、一般的に販売されている「エコバッグ」では不便な事が多いため、かつてサービスとして使われていたレジ袋を、小さく折りたたんでカバンに入れておく事のほうが、現実的なのだ。

しかし、本当の「買い物時のCO2削減」品を考えるのであれば、「食品トレー」を何とかしない限り、解決にはならないという指摘も、拙ブログでは再三してきた。
そしてやはり、紹介させていただいた朝日新聞の記事のように「今後は、食品トレーをどうするのか?」という指摘がされるようになった。

ここで考えられるのは、一昔のスーパーの風景の復活だろう。
昭和30年代~40年代の頃、食品スーパーには「精肉店」や「鮮魚店」といった「専門店」が店を構えていた。
元々、八百屋さんがスーパーへと衣替えしたような店舗が多かったため、そのようなカタチになったのだろう。
今では逆に大手スーパーや高級食品スーパーなどが、このような形態をとる傾向があるのだが、まさにこのような形態であれば、昔ながらの「経木」を復活させる事も簡単だろう。
もちろん、そのためにかかる費用的問題などもクリアしなくてはならないのだが、何よりも現在の瀕死状態にある日本の林業復活にわずかながら貢献できるメリットもあるのでは?と、考えるのだ。

もう一つは、持参型だろう。
プラスチックパッケージや強度のある紙製ドギーバッグを持参し、計り売りしてもらうと言う方法である。
この場合の問題点は、パッケージをわざわざ持参して買い物に行くのか?と言う点だ。
仕事帰りに買い物をする働く主婦などにとっては、なかなか難しいだろう。

他に考えられるのは・・・実際近所のスーパーで見かけたことがある、ある光景だ。
そのオバサンは、よほど自宅にゴミとなる食品トレーを持ち帰りたくなかったと見え、買い物袋に買ったお肉や魚をその場で開け、食品トレーを包んでいるラップに包みなおし、トレーを捨てて帰ったのだ。
よく観察をすると、そのようなオバサンは1人2人ではなかった。
衛生面から考えると「・・・????」な行動なのだが、食品トレーを使わないと言う点では、最初から、ラップやビニール袋に入れ販売すると言うのも一つの方法だろう。

個人的にはレジ袋云々と言う前に、食品トレーに処分を考えるべきではないか?と、考えている。
果たして行政(=名古屋市)とスーパーは、どのようなアイディアを出すのだろうか?


元気なシニア

2009-04-05 08:33:17 | アラカルト
昨日(音楽会)に出かけたついでに、やや遅めの夕飯を外でした。
しゃれたビストロのようなトコロで、ワインとともに・・・と言う食事ではなく、風邪引き中と言うコトで暖かいおうどんを頂くことにしたのだった。
本当は、体が温まる「味噌煮込み」のほうが良かったのだが、好きなお店に行くには時間的に遅すぎたので、諦めたのだった。

比較的すいているお店に入ると、シニア世代の男女数名がお酒を飲みながら、雑談をしている。
その話し声が、狭い店内に響き渡っている。
雑談の声が大きいので、必然と私の耳にもその雑談の内容が聞こえてくる。
男性陣は、既に程よく飲んでいらっしゃったのだろう、ほろ酔い気分のようだった。
女性陣、お酒を余り口にしていらっしゃらないのか?飲み足らないのか?積極的に男性陣に「これから、もっと飲みに行きましょう!」と、アプローチ(と言うのだろうか?)している。

ココで、気になったのはこのシニア世代のグループは一体どんなグループなのか?と言うコトだ。
最近流行りの「シニア向けお見合い」の延長線とも思われず、かといって、皆さん家庭の話はされず・・・。
趣味の集まりと言えば、そんな感じなのだが・・・。
家庭にこもってばかりいると、認知症などの発症が高いといわれていることを考えれば、元気に外に出てイロイロなおしゃべりを楽しむと言うのも、健康のためには良いコトだろう。
個々の家庭には、それぞれの事情もあるだろうから、ご夫婦で参加されていなくても不思議なことではないのかも知れない。

それにしても、元気なのは女性陣の方。
元気な女性陣に、終始押され気味の男性陣という印象だった。
先日、2年余りで離婚された芸能人ご夫妻の会見や空港内での態度の違いが、話題になったが、このような元気な女性の姿を見ると、変に納得してしまう。
確かに、女性の方が現実的で割り切りというか、切り替えが早いとは言われているが、まさか、身近なこのようなトコロ(街中のうどん屋さん)で見るとは思いもよらなかった。

おそらく今のシニア世代と言うのは、2極化しているのかも知れない。
このうどん屋さんで見かけたような「元気なシニア」と、そうではない「引きこもりシニア」だ。
「元気なシニア」になるためのアイディアが、あるとすれば、このような人たちの姿にあるのでは?と、思ってしまった。
そして、一番元気な世代と言うのはこの「シニア」なのかも?と、ほろ酔い気分でグループの女性を口説く(というほどではないが)オジサンを見ながら、思ってしまった。