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女性マーケターから見た日々の出来事

ミサイルなのか?衛星なのか?それよりも・・・

2009-04-06 23:21:07 | 徒然
この週末は、厄介な隣の隣の国が事前通告をしてきていた「衛星打ち上げ」で、日本国内がチョッとした騒動となった。

個人的には、子供時代を過ごした浜松に「PAC3」が訓練用とはいえ、配備されていたことに驚いた(父はその元基地関係者)。
「あんなところにね~」と言う思いと「やっぱりね~」という両方の思いが交錯した、というのが本当のトコロなのかも知れない。

それは私個人のことであって、現実としては「日本で初めてミサイル迎撃システムが稼動するかも知れない」と言う、緊張があったのではないだろうか?
そんな中、誤報があり「日本の危機管理は大丈夫なのか?」という指摘を、多くの方たちがされていた。
そして昨日、実際に衛星なのか?ミサイルなのか?よく分らない「飛翔物体」が彼の国から発射され、ほぼ通告通りの位置で1段部分が落下し、その後は予定通りではなかったようだ。
彼の国では「衛星は成功し、領主様をたたえる音楽を流している」ということになっているようだが、それはどうやら違っているのは間違いないことだろう。
それが彼の国の「(建前としての)大本営発表」なのだから、分りきったことだと思う。

ここで考えたいのは、「誤報」があったとき盛んに「日本の防衛危機管理体制」の不安を、多くの人たち(と言うよりもメディア)が指摘をしたことだ。
考えてみれば、日本の防衛システムと言っても表向き上、「PAC3」を配備して、迎撃体制が整え、そのための訓練を日夜行っている」などという報道がされていたら、それこそ彼の国だけではなく「東アジアの脅威」と、ややこしい隣国や実質的軍事大国となっている「俺様中心発想の国」などが、騒ぎはじめるのではないだろうか?
そのような東アジア外交を迫られている中で、大手を振って軍事演習とも捉えられかねない「PAC3」の訓練やレーダー観測による一般報道は、安易には出来ないと考えれば、ある意味仕方のないコトなのでは?と、思ってしまうのである。

日本が軍事大国となり、積極的に他国への侵略を考えるような社会であっては困る。
それは、誰もが考え・感じていることだろう。
であれば、厄介な彼の国のような国と付き合うための武力訓練のあり方と言うコトそのものを、キチンと考える必要があるだろうし、東アジアを中心とした日本の「ハードパワー」と「スマートパワー」のあり方とバランスを、真剣に検討しなくてはいけないのでは?

「誤報云々」を指摘し、「だから危機管理がなっていない」というコトは簡単だが、それだけでは余りにも無責任のような気がする。