日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

地方のパン屋さんの世界観と地元を見始めた百貨店

2009-04-24 17:00:58 | ビジネス
今日、自宅から歩いていけるプチ百貨店に出かけた。
「プチ百貨店」と書いたのは、本格的な百貨店と言うほどの規模ではない小規模百貨店にチョッとしたショッピングモールが併設されているからだ。

この店舗では、時折地元のパン屋さんが出店することがある。
今日はたまたま、そんな地元のパン屋さんが出店し、即売会をしていた。
珍しいモノ好きな私は、早速覗いてみた。
即売されていたパンの種類はさほど多くは無かったのだが、その中で目を引いたパンがあった。
それが「天使のチョコリング」というパンだった。
大きさの割には、お値打ち感のある価格だったコトもあり、早速買ったのだが、その時小さな栞を入れてくれた。
自宅に帰り、栞を見てみると・・・「世界中の子どもたちの中には、5歳の誕生日を迎えられない子どもたちがいます」と大きく書いてある。
どうやら、「売上金の一部を寄付させていただきます」と言う、案内の栞のようだ。
地方の小さな(言っても、支店などがあるようだが)パン屋さんが、「世界の子どもたち」のコトを考えているのだ。

そしてその「プチ百貨店」の地下では、「八事野菜」を使ったドレッシングやポタージュなどが、常設コーナーとして売られていた。
同じコーナーでは、地元のお味噌やお醤油なども並べられていて、その光景は「地元の食材にもっと注目して!!」と、言っているようだった。
少し離れたところでは、「三州三河みりん」を催事販売していた。
ご存知の方もいらっしゃると思うのだが、「隠れた名品」として料理好きな人の間ではチョッとした「ブランド品」だ。

百貨店の「物産展」というと、北海道や九州が大人気だ。
今や百貨店の売上を大きく左右するほどの、重要催事となっているとも聞く。
そもそも「百貨店」というくらいだから、国内だけではなく海外の有名ブランド品も揃っている。
そんな中「地元に注目!」という、催事がこれほど集まったコトも珍しいのでは?と、思ってしまった。
そんなデパ地下を歩きながら、百貨店はもっと「地元に注目!」しても良いのではないだろうか?と、思ったのだ。
「地元の名品百貨」というコトだって、十分ありえるだろう。

地方のパン屋さんは「世界の子どもたち」のことを考え、百貨店が地元を考える・・・チョッと、考えさせられるデパ地下歩きとなった。