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「ひこにゃん」のようになれるか?名古屋のゆるキャラ

2009-05-16 13:56:14 | トレンド
今週、名古屋でも「定額給付金」の申請書が郵送された。
我が家にも送られてきたのだが、その内容を見るよりも先に目にとまったコトがある。
それが封筒に印刷されていた、「名古屋開府400年記念キャラたち」だった。

私が、この記念イベントに対してまったくと言ってよいほど興味がなかったコトもあり、このような「ゆるキャラ」がいたと言うことをこの日まで知らなかった。
お恥ずかしい話なのだが、ただ「これってどうよ?」的キャラもいて・・・。

拙ブログでも何度か取り上げてきた「ゆるキャラで町おこし」と言うテーマだが、きっかけとなったのはご存知の通り「彦根城のひこにゃん」だった。
今や彦根観光の目玉と言うか、象徴となってきた感があるほど定着をし、多くの人に可愛がられている。
その次にメジャーと言うか話題になったのは、やはり奈良の「せんとくん」だろうか?
当初はあの容姿に、多くの人を巻き込み喧喧諤諤。
「まんとくん」や「なーむくん」と言うキャラまで登場したが、最初の印象が強烈だった分、一度認知されてしまえば「強力なゆるキャラ」となったようだ。
実際、「せんとくん」には恋文が届き、送り主である当麻寺の「中将姫」とデートをしたようだ。

「ひこにゃん」人気以来、全国各地には「ゆるキャラ」と呼ばれる「マスコット・キャラクター」が登場し、人気を集め、様々なイベントに引っ張りだこだ。
もちろん、それなりの経済効果もある。
「ゆるキャラ」を見ようと、観光客までが押し寄せてくるコトを考えれば、下手な観光パブリシティーを打つよりも、長期的経済効果が期待できるかも知れない。
その意味で、地方経済の「救世主」だとも言える。

ところで、この名古屋の「ゆるキャラ」たちだが、「名古屋開府400年・名古屋城本丸御殿復元」のための「ゆるキャラ」なのだ。
この「名古屋開府400年記念事業」としての「名古屋城本丸御殿復元」については、市民から深い理解が得られていると言う状況ではない。
実際、先日行われた名古屋市長選挙でも各候補者は、「復元見直し・白紙」と言う公約をしていた。
当然、新市長になった河村さんも「復元見直し」を検討している。
既に、地元経済界は復元に向け様々なキャンペーンなどをし始めていることもアリ、市民の理解よりも先に、復元アリき状態となっている。
その意味で、彦根城の「ひこにゃん」のような存在になれない、名古屋城のゆるキャラたちでもある。

それとは別に・・・このゆるキャラたちのネーミング、何とかならなかったのだろうか?
メインキャラ「はち丸(名古屋のマーク「丸八」に引っ掛けたネーミング)」は、ともかく「(やっと亀)だなも(=名古屋弁「やっとかめ(=久しぶり・漢字では「八十日目」)+だなも(=ですね)をあわせた)」と「エビザベス」って・・・。
「(やっと亀)だなも」は、名古屋人でなくてはわからない駄洒落。
「エビザベス」は、「名古屋城と名古屋嬢」をかけ、名古屋人が大好き!と言われる海老を引っ掛け、女の子らしいくしたネーミングだなんて・・・チョッと「さむ~」過ぎると思うんですが・・・。