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Tシャツ買って、難民支援、でも・・・オシャレじゃなくっちゃね!

2009-05-21 17:59:05 | ビジネス
朝日新聞のWEBサイトに、Tシャツで難民を支援と言う記事がUpされていた。
記事の内容そのものが、とても簡単で短いので一体どんなTシャツなのか?と思い、早速ユニクロのTシャツサイトUTをチェックしてみた。

参加デザイナーと言っても様々で、建築家・安藤忠雄氏やミュージシャンの小田和正、最近、auのiidaで話題になっている前衛芸術家草間彌生さんのデザインのものもある。
iidaのデザインでは物議を呼んでいるようだが、Tシャツとなると案外抵抗は少ないかも知れない。
と言うのも、ユニクロのTシャツにはポップアートのキース・ヘディングやバスキアなどが定番化し、以前はアンディ・ウォーホールが使われていたからだ。

そして、ジョイントをしている相手というのが、UNHCRだ。
私たちにとっては、緒方貞子さんが活躍した国連機関として一種に親しみがあるのではないだろうか?
緒方さんの年齢を感じさせない、行動力は日本人として勇気付けられるとともに、誇りがもてるものだった(のではないだろうか?)。

今回のユニクロとUNHCRとジョイント企画で、見えることはユニクロの世界戦略かも知れない。
もちろん、ユニクロの社会的責任と言う部分もある。
と言うのも、ユニクロは既にUNHCRと一緒に様々な企画を展開しているからだ。
だがそれ以上に、「世界から見たユニクロ」と言うイメージ戦略でも興味深い。
例えばユニセフなどが積極的に展開してきたのは、直接的な物販が中心だった。
他には、スペインのFCバルセロナが、通常企業広告が入るユニフォームの前に「ユニセフ」と入れていたコトがあった程度だろう。
それだけ直接的に企業とジョイントをして、名前を使い商品展開をすると言うのは、珍しいような気がするのだ。
今回のようなコトをすることで、ユニクロは「社会意識の高い企業」と言うイメージを与えられるだけではなく、UNHCRと言う国連機関が仕事をしている「難民問題(=人権問題)」にも意識が高い、様々な意味で「バリアフリー企業」を目指していると言う、公平性の高い企業というイメージを世界に発信できるからだ。

そんな小難しいコトよりも、まずはオシャレで自分にあったTシャツをみつけたい。