日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

投資家としての矜持をもって欲しい

2009-05-18 20:54:32 | ビジネス
兵庫・大阪で「新型インフルエンザ」の発症患者が確認され、拡大の一途を辿っている。
各方面全力をあげ、拡大阻止のために動いている。
今回のコトで分ったことは「新型インフルエンザ」の、感染力がとても強いと言うことだ。
本当に「あっという間に感染が拡大した」感がある。
感染源や感染ルートがはっきりしない今、不安ばかりが募っているようだ。

そんな状況の中、昨日、予想通りというかマスクや新薬開発をしている企業の株価が上昇し、関西の百貨店やJR西日本の株などが下がったようだ。
記事は讀賣新聞より「鉄道株売られ、マスク・医薬品株は大幅に値上げる」

予想通りとはいえ、本当にそれで良いのか?と思ったのは私だけだろうか?
株価をさげた企業は、不祥事などによるものではない。
「インフルエンザ」と言う、世界規模での病気の流行なのだ。
企業の反社会的行為ではないと言うコトを考えると、株価が下がる理由としてはどうなのだろう?と言う気がするのだ。
この状況をみると、単に儲かるか否かという点でしか、企業を見ていない投資家が多いという気がするのだ。
これでは「投資家」ではなく「トレーダー」が、目先の儲けに走っているとしか思えないのだ。

個人投資家だけではなく、投資会社による株の売買による結果だと思うのだが、この場合は冷静な判断をする必要があると思うのだ。
何故なら、マスクなどを製造・販売している企業の儲けは一時的なもので、市場が成長するような理由ではないからだ。
同様に、関西の経済活動が停止とまではいかないにしても、停滞すると言う不安があるとすれば、尚のこと株価を下げるような行為をするべきではないと思うのだ。

「新型インフルエンザ」の急激な拡大は、確かに不安材料が多い。
だからと言って、この時の状況に乗じたような「株の売買(=儲け)」と言うのは、投資家としてどうなのだろうか?
むしろこのような時だからこそ、冷静な判断をする必要があるだろうし、自己益だけを求めるのが投資家ではないはずだ。
もっと「投資家」としての矜持をもって欲しいと、この記事を読んで感じたのだった。




何故「解任」ではなく「休養」なのか?

2009-05-18 20:37:13 | スポーツ
今日のスポーツ紙だけではなく、一般紙にも横浜・大矢監督の「休養」正式発表…代行には田代二軍監督と言う記事があった(紹介記事は讀賣新聞)。

横浜ベイスターズの大矢監督が、「成績不振を理由に辞めさせられた」と言うコトだと思うのだが、何故「休養」と言う表現なのだろう?
野球に詳しくない私だが、普通「解任」と言う言葉が使われるのではないだろうか?
少なくとも、サッカーなどの他のスポーツでは、「解任」と言う言葉が使われていると思うのだが・・・。

些細なことなのだが、チョッと気になる。
何故なら、「休養」と決まった大矢さん自身はとても元気そうで、とても「休養」が必要には見えなかったからだ。

もし、大矢さんを傷つけないためにわざわざ「休養」と言う言葉を使ったとすれば、逆に失礼だと思うのだが・・・。
むしろ「成績不振のため辞めて頂き、チーム再建を他の人に託す事にした。ただ、大矢さんの手腕の問題だけではないと考えている」とでも言ってくれれば、まだご本人も周囲も納得できただろうし、選手たちもそれなりの責任を感じ、自分たちのプレーや試合に臨む気持ちのようなトコロの問題点を見直すきっかけにもなったと思うのだが・・・。
違うのだろうか?

再び、マスクが消えた

2009-05-18 12:51:08 | アラカルト
神戸の高校生から「新型インフルエンザ」感染が報道されたのが、先週末だった。
そして週が明け、その感染者数が一気に100人を超えてしまった。
一体何が起きたのか?どのような感染ルートがあって、これほど急速に広がったのか?分らなさが、余りにも多い。

その「分らなさ」が、多くの人の不安を煽っているのだろう。
今日、お昼に出かけたドラッグストアーでは、マスクが完売状態だった。
丁度GWの頃、拙ブログで「マスクが消えた!」と言う、エントリをさせていただいたのだが、その時の状況は「50~60枚入り・箱入りマスク」が売れ残っていたのだが、今回はその「箱入りマスク」がまったくなかったのだ。
私が唯一見たのは、渋々「睡眠時用マスク」を買い求めた女性の姿だった。

この時、まさかこれほどの感染者が出ているとは思わなかったので、「まだ関西のことなのに・・・」とか「徹底して準備を怠らない日本人」と言うコトを思ってしまったのだ。
ただ、用心をする事は良いコトだと思うのだが、冷静さを失うほどの用心深さはどうなのだろう?

実は、マスクが無くなった売り場を見た時、フッとある光景を思い出したのだ。
40代以上の方なら覚えていると思うのだが、「オイルショック」でスーパーや薬局(当時は、現在のようなドラッグストアーは無かった)の店頭からトイレットペーパーや洗剤が消えてなくなった時を思い出したのだ。
あの頃は、どこか熱にうなされたように入荷するトイレットペーパーや洗剤を、奪いあうように買っていった。
それは「商品が無くなる(高騰する)」と言う、一種の飢餓感や危機感があったためだ。
「無くなったらどうしよう・・・」と言う不安感も、強かったのではないだろうか?

確かに、予防策としてのマスクの着用は効果的だ。
他にも、丁寧な手洗いやうがいは必要だろう。
だからと言って、ここ名古屋で買い急ぐ必要はないのでは、ないだろうか?
とりあえず、今必要な分だけを購入することで、多くの人がマスクを購入することができるのだ。
今の状況は、「買いためるよりも、必要な分だけ」と言う、判断が重要だと思うのだ。