日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

楽をさせない

2009-05-25 05:44:58 | 仕事のコツ
「アンチエイジング」と言う言葉を、盛んに聞くようになって大分経つような気がする。
ゴシップ満載の週刊~高級家庭婦人月刊誌と呼ばれるモノまで、「女性向け雑誌」と呼ばれる雑誌には、毎号「アンチエイジング」のページが組まれている。
それどころか、時折男性向け雑誌にも「アンチエイジング」と言うコトバを、見かけるようになった。
今や「アンチエイジング」は、大人の関心事項となりつつあるのかも知れない・・・と、思う程だ。

そんな中、雑誌だったかテレビを見ていたら面白いコトを知った。
それは「楽をさせない」コトだ。
女性の一番の関心事項である美容ではなく、体や脳のアンチエイジングと言うコトだ。
特に「脳のアンチエイジング」には、「楽をさせない」コトが一番らしい。
「脳のアンチエイジング」と言うのは、「ボケないため」と言うだけではない。
「脳の活性化」と言う意味でも、「楽をさせない」コトが重要だと言うコトだ。

「脳の活性化」と言うと、成長期の子どもの頃がピークで二十歳を過ぎれば落ちていくばかりのように言われていたのだが、今では違う考えが主流になりつつあるらしいのだ。
そのキーワードが「楽をさせない」と言うコトなのだが、「楽をさせない」と言うコトはどういうことなのか?と言えば、「考えるコト」なのだ。

「幾つになっても分らないこと」と言うコトはあり、その度に人に聞き、理解しようとする努力をするコトも大切なのだが、それ以上にテレビを見ながら・本を読みながら「考える」コトが良いらしい。
小さな子どものように、「何?何故?どうして?」という疑問符を一杯頭の中に浮かべ、自分なりに考えると言うコトが、脳を活性化させ、「脳のアンチエイジング」に役立つと言うコトらしい。
それも、成功体験ばかりの人よりも失敗経験のある人のほうが、物事にとらわれることなく「考えるコト」ができると言う。

ビジネスパーソンにとって、一番身近なトコロでは会議だろう。
「自分と意見が違う」と言うコトは常にある。
むしろ「違って当たり前」だ。
しかし「違うだろう!」で終わるのではなく、「何故、そのような考えなのか?」とか「自分と違う点は何処だろうか?」と、考えながら自分の考えを整理し、まとめるという作業は、脳がフル回転をしているので、大変なコトだが、そのような訓練を繰り返すことが「脳のアンチエイジング」に繋がるというのだ。

考えてみれば「しなやかな感性の持ち主」というのは、常に「何?何故?どうして?」というコトをいつも探している人のような気がする。
人から答えをもらうばかりでは、脳は年齢以上に歳を取り、老化の一途を辿ってしまう・・・と言われれば、確かにそのように感じることはしばしばある。
人から教えてもらうことは大切だが、それを鵜呑みにするのではなく、自分で「で、何?何故?どうして」をプラスして、自分なりの答えを見つけることが、「脳のアンチエイジング」になるとすれば、早速はじめてみよう・・・と言う気になるのだ。