北大路機関

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2006年度 長良川国際花火大会 速報

2006-08-10 15:34:55 | 写真

八月五日、長躯岐阜は長良川へ展開し、長良川国際花火大会の写真撮影を実施した。

Img_5464_1  長良川国際花火大会は、打上げ総数が実に30000発という大規模なもので、参考までに同日に実施された神戸港花火の打ち上げ総数が5000発という事を踏まえれば、その規模の大きさを垣間見る事が出来よう。小生も友人から神戸港花火の観覧を薦められたが、規模の相違から長良川を選んだ。ちなみに、当日は名鉄岐阜駅近傍から有料シャトルバス多数が運行されており、JR岐阜駅・名鉄岐阜駅から会場までの約2kmを結んでいた。

Img_5336  花火の撮影というのは、実は通常の夜景撮影以上に細心の注意が必要となる。

 カメラの撮影感度(ISO感度)を自由に変更できるのがデジタル一眼カメラの利点であるが、ISO感度を100~1600まである中で最適のものを選ぶのは機械ではなくやはり撮影者の技量と瞬間の判断によるものである。ISO感度が高ければ高いほど暗くとも明るい写真が撮影可能となるが、その分画像は粗くなってしまう。

Img_5495  CCD素子に電気情報として画像データを読み込むのも、フィルムを感光させ写真を撮影するのも究極的に方策は同じであり、ここで露出やシャッター速度、ISO感度を調整して撮影するのだが、左の写真はISO感度を800とし、シャッター速度を1/25~1/50程にして撮影すると花火の光跡がはっきりと残像となり写しこむ事が出来る。一方で、この撮影方法は打上げ場所から500㍍以内の至近距離でなければ通常のレンズでは撮影できない点が挙げられる。

Img_5399  一方で、ISO感度を100とすると鮮明な写真を撮影する事ができ、露出を3.5~5.6とする事で、シャッターを開けっ放しにする長時間露光という撮影方法がこれまで夜景撮影などで主に用いてきた手法である。これは撮影に三脚が必要となる欠点があるが、30秒程シャッターをあけておく事で複数の花火を同時のように写しこむ事が出来るが、同時に光跡が放物線を描いて写る為、花火の個性が写りにくいという欠点がある。

Img_5498_1  写真はISO感度を800まで上げ、夜景撮影としてはややシャッター速度の速い1/25前後で連続撮影した一枚である。電柱が移りこんでしまい残念だが、螺旋を描きながら落ちてゆく情景が写りこんでいる。露出重視かシャッター速度重視かが瞬時に判断する必要があるという事が花火撮影の極というべきだろうか。しかし、写真夫々に電柱や家屋が写ってしまっており、撮影場所確保が最も重要なテーマであることも今回の教訓に数えられよう。

HARUNA

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