◆米RC-135に匹敵?旅客機原型で各部にアンテナ
17日と18日、相次いで日本周辺に謎の電子偵察機が出現しているようです。
航空自衛隊が発表した写真では、双発ワイドボディ旅客機Tu-214について胴体側面の主翼前後に大型のカヌー型アンテナを搭載、胴体上部と下部にもアンテナドームを搭載し、旅客機を原型とした電子偵察機であることが分かります。先日沖縄の嘉手納で撮影したRC-135と似ている印象ですが、Tu-214の原型機はRC-135の原型機ボーイング707よりも新しい。
17日に撮影された機体の垂直尾翼には“RA-64511”の文字、本日発表の写真は水平尾翼により垂直尾翼記載の機体番号は“511”のみ確認でき、アンテナの数と位置などは確認できる範囲内で同一のもので、確実とは言えませんが昨日と本日飛来のTu-214は同一機種の可能性があります。
航空自衛隊が発表した写真ではエンジン後部に排煙の白い帯が伸びている様子が映っており、これはかなり高高度を飛行していることを示します。偵察機ですがこれまでTu-95などの写真偵察も高高度で行われており、これは戦術偵察とは異なり、航空を長時間飛行し情報収集を行う航空機なのでしょう。
接近経路ですが、17「日の接近経路は沿海州から稚内方めんへ直進し、その後変針し北海道日本海沿岸を新潟沖で能登半島方面へ変針、若狭湾北方海域にて大陸側に変針し、隠岐の島沖と竹島東方海域を経て北上、その後北朝鮮の羅針方面へ西方へ変針したのち、航空自衛隊の任務圏外に出ました。
本日はより長距離を飛行し、まう沿海州上空から宗谷海峡上空を根室沖方面へ飛行、国後島択捉島付近を経て襟裳岬方面へ転進、更に襟裳岬南方にて南下経路に転進、仙台沖及び千葉沖を飛行する東京急行の経路を飛行、一挙に小笠原諸島八丈島東方海域へ進出したのち、元きた経路を北上しています。
Tu-214は元きた経路を宗谷海峡上空を飛行したのち、そのまま戻ることなく北海道日本海沿岸を飛行、積丹半島沖と奥尻島沖を飛行したのち変針、宗谷海峡上空をサハリン南方経由の形で大陸へ戻りました。この謎の新型偵察機の航続距離は旅客機を原型としているだけにかなり大きいといえるやもしれません。今後、新しいロシア長距離偵察機として緊急発進の常連対象となってゆくのでしょうか。
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