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【土曜特集】横須賀いせ-しらぬい寄港の春,艦艇日記【4】護衛艦と航空母艦(2019-04-14)

2021-01-16 20:06:49 | 日記
■DDHとCVNの横須賀基地
 DDHヘリコプター搭載護衛艦いずも、CVN原子力空母ロナルドレーガン、横須賀ではこの二隻が日米両国の代表的な艦艇です。

 いずも、は護衛艦、ロナルドレーガンはキティホークの横須賀時代、2007年に定期整備を日本国内において実施する際に西太平洋へ前方展開、2月には佐世保へ初入港しています。2011年3月11日に発生した東日本大震災では対日支援作戦トモダチ作戦での洋上主力を務めている。

 いずも。いずも型護衛艦一番艦であり全通飛行甲板型護衛艦、CIC戦闘指揮所とFIC旗艦用司令部作戦室、更に多目的室は自衛隊観艦式においてシンポジウム等に用いられていますが有事の際は100名規模の要員が勤務する統合任務部隊司令部へ転用を見込んでいます。

 ロナルドレーガン。太平洋艦隊の第7艦隊第5空母打撃群を構成する中枢艦です。2001年3月4日に進水、2003年7月12日に竣工しました。ウェスティングハウス・エレクトリックA4W加圧水型原子炉2基の26万馬力は102000tの巨体を30ノットで航行させる。

 第40代アメリカ合衆国大統領ロナルドレーガンの名を冠した航空母艦、大統領は海軍軍人としての経験こそありませんが、大統領現職当時に海軍の600隻艦隊構想を掲げ、当時年々増大していたソ連海軍のシーパワーでの挑戦を真正面から受け止めた海軍功労者です。

 全通飛行甲板型護衛艦である本型は航空機運用を第一とした設計であり、飛行甲板は全長245mと幅38mを確保し、前型ひゅうが型の全長195mと幅33mに比して五割程度広大、甲板係留だけで哨戒ヘリコプター一個航空隊を収容できるほどの巨大な甲板となりました。

 F-35B戦闘機の搭載能力、いずも型については海上自衛隊初の戦闘機運用能力付与が決定しています。海上自衛隊の予算ではF-35Bは厳しく、また航空教育集団の装備体系ではF-35Bの要員を練成する事は難しい、という事でしたがF-35Bは航空自衛隊が導入します。

 27000tという巨大な排水量を誇る本型ですが、満載排水量19000tの護衛艦ひゅうが型と比較し建造費は同程度に抑えられていて、これは護衛艦としての個艦戦闘能力を重視した、ひゅうが型に対し本型はその能力を艦載機に多くを依存するという運用に背景があります。

 248mという長大な船体は航空機運用能力の冗長性を高め、対潜中枢艦や航空掃海中枢艦、そしてF-35B搭載による防空中枢、F-35Bをセンサーノード機として搭載する事で長射程化が著しい艦対艦ミサイルや艦対空ミサイルのセンサーとして機能する事ともなります。

 ヘリコプター搭載護衛艦という艦種はヘリコプターを置き換えるだけであらゆる任務に対応できるといっても過言ではなく、例えば陸上自衛隊が導入を開始したV-22輸送機を搭載する事で邦人救出に転用できますし、AH-64DとCH-47によりコマンドー空母ともなる。

 いずも型は建造費だけを視ればイージス艦の護衛艦まや型よりも安価で汎用護衛艦あさひ型の三割増程度の費用で建造する事が出来ます。これは偏に日本の造船能力の高さが良質な艦艇を安価に取得できるという強みが背景に在り、この強みをもっと活かすべきと思う。

 うらが。横須賀軍港めぐり遊覧船は船越地区へと入りました、うらが背後に巨大な電波塔が見えますが、此処には自衛艦隊司令部庁舎が置かれており、この付近には核攻撃にも耐えうる地下に自衛艦隊司令部指揮所も置かれています、まさに日本海上防衛の中枢という。

 掃海母艦うらが、うらが型の一番艦です。元々は掃海隊群直轄艦として掃海艇の整備補給と休養なども含めた旗艦運用が期されていましたが、自衛隊掃海艇勢力の減少とともに、現在は二番艦ぶんご共に掃海隊に所属しており、うらが、は第1掃海隊に所属しています。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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