■鶏鉾の椿事
暑かったですよこのところ何処に行くにも涼しいというのがゲリラ豪雨の直後かその最中くらいしかないのでは、ねえ。
祭事と気候変動、祇園祭も直撃するのかなあ、と思っていたところ、ちょっと前祭山鉾巡行は多忙、まあ、饗庭野とか百里とか富士とか明野とか今津とか三宮とか、色々ありまして行けなかったのですけれども、気候変動の影響か老朽化の影響か、鶏鉾が。
山鉾巡行にて四条河原町の手前で鶏鉾の車輪が割れてしまうという、破断というよりはひび割れでたてに割れただけですので、動かないけれども倒壊する懸念はないものの、椿事というにはちょっと大きな出来事がありました、経年劣化か温度の影響なのか。
鶏鉾、四条通が歩道拡幅工事をしましたので、こまったのは山鉾のなかでも有数の大きさを誇る鶏鉾が立ち往生してしまったことで、昔の四条通ならば、ちょいとよことおりますよと、山鉾追い越しできたはずです、車は四条通は追い越し不可だったかな。
椿事というには、と思いましたのは、山鉾は車輪が木でできていますので、舗装されたアスファルト道路の高温を真正面から受けてしまう、ということなのですよね。2000年代はなんとか、2010年代の気温でもまあ何とかなったのかもしれないけれども。
車輪が高温のアスファルトに耐えられないということはあり得るのだろうか、いや、実は曳き手のほうが高温に耐えられないということを懸念していたのですけれども、そのまえに我慢できる人間と違い、山鉾の車輪がやられたのではないかなあ、と思った。
経年劣化だろう、と結論を出すのは簡単なのでしょうけれども、タマゴが目玉焼きになる、という最近のアスファルトの気温上昇は、そもそもこの祇園祭を始めた頃に想定していたのか、という事になるのですね、いや、熱さが経年劣化を早めたとさえいえて。
宵宵々山、今回の写真は宵山の前日のそのまた前の晩を探訪しまして、いやこれ、提灯が灯されて幻想的な情景を愉しめるのですが歩行者天国になる訳では無いので、それほどひとごみがない、という点が、さあ散策してみよう、と思い立った経緯なのです。
宵山はいかないのか、とおもわれるでしょうが、昨年、おおおーばーつうりずむ、と嘆きたくなるほどに、というよりもどこかの花火大会の後の歩道橋のような混雑が四条通を覆っていて、圧力も凄いのだけれども、熱気も、摩擦熱なのか、凄かったゆえ。
気候変動というのもなんですけれども、兎に角このごろは宵の口ではまだまだ気温が下がらず平気で温度計が三十五度とかかかれている、昼間は三十八度線も簡単に超えてしまう、北緯三十八度線よりも京都では気温三十八度線の方が、いまそこにある危機だ。
烏丸通を渡りきるのに十五分かかった、変な話、航空祭のC-1輸送機コックピット一般公開に並んでいるような速度でさえ進まない、96式装輪装甲車体験試乗の列くらいゆっくりとしか進まない状況で烏丸通を渡るのだから、その先の長刀鉾なんてとても。
暑さというよりも熱さ、と書いている今日この頃、このまま気候変動、特に太平洋高気圧の張り出しが長期化したり大陸高気圧による台風接近が阻まれる気候変動が恒常化してゆくと、そもそも、日本文化、その要諦が気候の面から脅かされかねないのでは。
温室効果ガス、といっても、先進国が過去大量に排出した分、途上国が漸く温室効果ガスで駆動する機関の恩恵により人並みの生活が成り立つようになったところを、果たして先進国が取り上げてしまう権利があるのか、と考えると、暗澹となるのですね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
暑かったですよこのところ何処に行くにも涼しいというのがゲリラ豪雨の直後かその最中くらいしかないのでは、ねえ。
祭事と気候変動、祇園祭も直撃するのかなあ、と思っていたところ、ちょっと前祭山鉾巡行は多忙、まあ、饗庭野とか百里とか富士とか明野とか今津とか三宮とか、色々ありまして行けなかったのですけれども、気候変動の影響か老朽化の影響か、鶏鉾が。
山鉾巡行にて四条河原町の手前で鶏鉾の車輪が割れてしまうという、破断というよりはひび割れでたてに割れただけですので、動かないけれども倒壊する懸念はないものの、椿事というにはちょっと大きな出来事がありました、経年劣化か温度の影響なのか。
鶏鉾、四条通が歩道拡幅工事をしましたので、こまったのは山鉾のなかでも有数の大きさを誇る鶏鉾が立ち往生してしまったことで、昔の四条通ならば、ちょいとよことおりますよと、山鉾追い越しできたはずです、車は四条通は追い越し不可だったかな。
椿事というには、と思いましたのは、山鉾は車輪が木でできていますので、舗装されたアスファルト道路の高温を真正面から受けてしまう、ということなのですよね。2000年代はなんとか、2010年代の気温でもまあ何とかなったのかもしれないけれども。
車輪が高温のアスファルトに耐えられないということはあり得るのだろうか、いや、実は曳き手のほうが高温に耐えられないということを懸念していたのですけれども、そのまえに我慢できる人間と違い、山鉾の車輪がやられたのではないかなあ、と思った。
経年劣化だろう、と結論を出すのは簡単なのでしょうけれども、タマゴが目玉焼きになる、という最近のアスファルトの気温上昇は、そもそもこの祇園祭を始めた頃に想定していたのか、という事になるのですね、いや、熱さが経年劣化を早めたとさえいえて。
宵宵々山、今回の写真は宵山の前日のそのまた前の晩を探訪しまして、いやこれ、提灯が灯されて幻想的な情景を愉しめるのですが歩行者天国になる訳では無いので、それほどひとごみがない、という点が、さあ散策してみよう、と思い立った経緯なのです。
宵山はいかないのか、とおもわれるでしょうが、昨年、おおおーばーつうりずむ、と嘆きたくなるほどに、というよりもどこかの花火大会の後の歩道橋のような混雑が四条通を覆っていて、圧力も凄いのだけれども、熱気も、摩擦熱なのか、凄かったゆえ。
気候変動というのもなんですけれども、兎に角このごろは宵の口ではまだまだ気温が下がらず平気で温度計が三十五度とかかかれている、昼間は三十八度線も簡単に超えてしまう、北緯三十八度線よりも京都では気温三十八度線の方が、いまそこにある危機だ。
烏丸通を渡りきるのに十五分かかった、変な話、航空祭のC-1輸送機コックピット一般公開に並んでいるような速度でさえ進まない、96式装輪装甲車体験試乗の列くらいゆっくりとしか進まない状況で烏丸通を渡るのだから、その先の長刀鉾なんてとても。
暑さというよりも熱さ、と書いている今日この頃、このまま気候変動、特に太平洋高気圧の張り出しが長期化したり大陸高気圧による台風接近が阻まれる気候変動が恒常化してゆくと、そもそも、日本文化、その要諦が気候の面から脅かされかねないのでは。
温室効果ガス、といっても、先進国が過去大量に排出した分、途上国が漸く温室効果ガスで駆動する機関の恩恵により人並みの生活が成り立つようになったところを、果たして先進国が取り上げてしまう権利があるのか、と考えると、暗澹となるのですね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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