■防衛フォーラム
今回はイタリア空母の退役後や北朝鮮海軍の増強と海上自衛隊消防飛行艇の話題などをあつめてみました。

インドネシア海軍はイタリア海軍の退役空母ジュゼッペガリバルディを取得する意向を示しました。これが実現した場合インドネシア史上初の航空母艦となります。ジュゼッペガリバルディはイタリア海軍が始めて完成させた航空母艦ですが、空母カブールの竣工を受けヘリコプター母艦へ、強襲揚陸艦トリエステ竣工を受け退役しました。

ジュゼッペガリバルディは満載排水量13859t、全長180mの航空母艦、対艦ミサイルを搭載するなど強力な武装を有するてんが特色です。東南アジアでは1997年にタイが空母チャクリナルエベトを導入、実現すればジュゼッペガリバルディは、東南アジアにとって1997年以来、そして東南アジア2隻目の航空母艦となります。
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インドネシア海軍はイタリア海軍からハリアー戦闘機の導入を模索しています。ジュゼッペガリバルディ取得の意向を示したインドネシア海軍、イタリア海軍はハリアー戦闘機30機を保有していますが、F-35B戦闘機15機を導入する計画で、比較的状態が良好である。ただ、ハリアーは今後どのように稼働率を維持するかが課題となるでしょう。

イタリア海軍が運用していたジュゼッペガリバルディはハリアー6機と哨戒ヘリコプター6機を同時運用する能力があります。インドネシア海軍はかつて、スベルドフ級巡洋艦などを装備していましたが、インドネシア経済の発展とともに海上防衛の重要性を正面から受け止めたかたちで、スベルドフ級巡洋艦以来となる海軍力強化を進めています。
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北朝鮮は建造中の新型フリゲイト建造状況を発表しました。新型フリゲイトは、ナムポ造船所において建造を進めているもので、ナムポ造船所は建造ドックに天蓋を被せる工事を行ったことで悪天候においても建造を継続できているといい、進捗は想定以上に進んでいる。北朝鮮海軍は冷戦時代一杯、まともな水上打撃力を有していませんでした。

3000tクラスの水上戦闘艦とみられ、これは過去に建造したアムノク級フリゲイトが1500tクラスであったことを考えると一気に二倍程度の大きさとなったことを意味します。北朝鮮は同型のフリゲイトをチョンジン造船所においても建造していると発表しました。これは日本海にて水中配備弾道ミサイル防御を視野に置いているのでしょう。
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北朝鮮は原子力潜水艦の建造を主張しています。これによれば水中排水量は6000tから7000t、核ミサイル10発を搭載可能だとしています。北朝鮮の潜水艦建造能力は高くは無く、SLBM水中発射弾道弾についても水中に発射装置を置く部分研究の段階であるとの分析もあり、実用的な原子力潜水艦建造能力には判断の余地が残る。

北朝鮮はこうしたなかにおいて、地上に配備する弾道ミサイルは早期に破壊されるという懸念から、機雷網などで厳重に防衛された沿岸部に核ミサイルを搭載した潜水艦を配備する可能性が高い。このため、機雷原を超えて目標を攻撃できる、例えば、アスロックのような装備でなければ、こうした潜水艦は破壊されません。
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消防飛行艇について石破総理大臣は可能性の研究を早急に行うと参議院予算委員会で発言しました。これは3月10日の予算委員会において、おりから発生し鎮火に多大な時間を要した岩手県大船渡市での山林火災について、公明党の高橋光男代議士からその必要性を問われたもの。大船渡の山林火災は市域の一割近くを焼失させることとなりました。

US-2飛行艇については、総理大臣の発言では海上自衛隊全体で6機しかなく、218億円の整備費用がかかるとして慎重姿勢を示す一方、中谷防衛大臣へ研究を指示したことを明らか西、飛行艇いがいにも例えば航空自衛隊が保有するC-130輸送機にタンクを搭載し水と消火液を撒布した場合はどうなるのかなど検討を急ぐ姿勢を明らかにしました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
今回はイタリア空母の退役後や北朝鮮海軍の増強と海上自衛隊消防飛行艇の話題などをあつめてみました。

インドネシア海軍はイタリア海軍の退役空母ジュゼッペガリバルディを取得する意向を示しました。これが実現した場合インドネシア史上初の航空母艦となります。ジュゼッペガリバルディはイタリア海軍が始めて完成させた航空母艦ですが、空母カブールの竣工を受けヘリコプター母艦へ、強襲揚陸艦トリエステ竣工を受け退役しました。

ジュゼッペガリバルディは満載排水量13859t、全長180mの航空母艦、対艦ミサイルを搭載するなど強力な武装を有するてんが特色です。東南アジアでは1997年にタイが空母チャクリナルエベトを導入、実現すればジュゼッペガリバルディは、東南アジアにとって1997年以来、そして東南アジア2隻目の航空母艦となります。
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インドネシア海軍はイタリア海軍からハリアー戦闘機の導入を模索しています。ジュゼッペガリバルディ取得の意向を示したインドネシア海軍、イタリア海軍はハリアー戦闘機30機を保有していますが、F-35B戦闘機15機を導入する計画で、比較的状態が良好である。ただ、ハリアーは今後どのように稼働率を維持するかが課題となるでしょう。

イタリア海軍が運用していたジュゼッペガリバルディはハリアー6機と哨戒ヘリコプター6機を同時運用する能力があります。インドネシア海軍はかつて、スベルドフ級巡洋艦などを装備していましたが、インドネシア経済の発展とともに海上防衛の重要性を正面から受け止めたかたちで、スベルドフ級巡洋艦以来となる海軍力強化を進めています。
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北朝鮮は建造中の新型フリゲイト建造状況を発表しました。新型フリゲイトは、ナムポ造船所において建造を進めているもので、ナムポ造船所は建造ドックに天蓋を被せる工事を行ったことで悪天候においても建造を継続できているといい、進捗は想定以上に進んでいる。北朝鮮海軍は冷戦時代一杯、まともな水上打撃力を有していませんでした。

3000tクラスの水上戦闘艦とみられ、これは過去に建造したアムノク級フリゲイトが1500tクラスであったことを考えると一気に二倍程度の大きさとなったことを意味します。北朝鮮は同型のフリゲイトをチョンジン造船所においても建造していると発表しました。これは日本海にて水中配備弾道ミサイル防御を視野に置いているのでしょう。
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北朝鮮は原子力潜水艦の建造を主張しています。これによれば水中排水量は6000tから7000t、核ミサイル10発を搭載可能だとしています。北朝鮮の潜水艦建造能力は高くは無く、SLBM水中発射弾道弾についても水中に発射装置を置く部分研究の段階であるとの分析もあり、実用的な原子力潜水艦建造能力には判断の余地が残る。

北朝鮮はこうしたなかにおいて、地上に配備する弾道ミサイルは早期に破壊されるという懸念から、機雷網などで厳重に防衛された沿岸部に核ミサイルを搭載した潜水艦を配備する可能性が高い。このため、機雷原を超えて目標を攻撃できる、例えば、アスロックのような装備でなければ、こうした潜水艦は破壊されません。
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消防飛行艇について石破総理大臣は可能性の研究を早急に行うと参議院予算委員会で発言しました。これは3月10日の予算委員会において、おりから発生し鎮火に多大な時間を要した岩手県大船渡市での山林火災について、公明党の高橋光男代議士からその必要性を問われたもの。大船渡の山林火災は市域の一割近くを焼失させることとなりました。

US-2飛行艇については、総理大臣の発言では海上自衛隊全体で6機しかなく、218億円の整備費用がかかるとして慎重姿勢を示す一方、中谷防衛大臣へ研究を指示したことを明らか西、飛行艇いがいにも例えば航空自衛隊が保有するC-130輸送機にタンクを搭載し水と消火液を撒布した場合はどうなるのかなど検討を急ぐ姿勢を明らかにしました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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