6月9日(日) 晴れ 太陽の日照りと風の涼しさ 雨降りを乞う
6月恒例の神社と通学路の草刈りが行われる。これも地区の役員12名が参加して行われた。今年は雨が少ないことことから草の繁茂は少ないが、それでもうっかりすると名のある山野草が花を開いているのに気がつかない。笹?って思うような葉でも少し様子が違うので見れば葉の裏にかわいい壺状の花をつけたアマドコロだった。
早朝の2時間の作業を終えてから、集落の水の状況を見て回った。俺がこの役をやるわけではないが、今年は特別に水が少ない。この水は蓼科山から引いてきているが、山の上の水源も危ないと言われている。集落の東端にあるわき水はいつもならあふれてあたりを黒くぬらしているが、今年は縁のコンクリートが見えるほどになっている。それでもわずかにしみ出ている様子が覗えた。山から水を引いている宇山堰の水番では夜間はこの地区への水を止めて東御市八重原地区へ送るのようにしているという。水番は土地改良区の役員の仕事だが、彼らもボランティア精神旺盛で、5年任期のホッペタ回しで決められる。今年のように水が不足すると田んぼにも影響がでてきて、水番は自分の田んぼを後回しにしても地域の田んぼを見て回るそうだ。
夕方からは地元消防団祝賀会が開かれた。祝賀の意味は昼間町で行われたポンプ操作、ラッパ吹奏の大会の好成績を祝うという恒例の行事になっている。彼らは放水訓練も水が少ないことから、極力水を使わずに行ったと言う。中でもラッパ隊の練習は勤めの終わった夜に朗々と響き渡るのがこの地区の風物詩でもある。季節のよいときはともかく、冬の厳しい寒さのなか、深夜まで火元に気をつけろと巡回する姿には頭が下がる。世代を超えた消防団の活動も若い者が入るのをいやがるそうだ。宇山の消防団、近年団員が増えていると聞いた。