昨日、行われたナビスコカップ決勝戦で、大分トリニータが見事初優勝を飾りました。以下、J1大分の今回の快挙に関する情報を紹介。
当ブログ的には、いい結果でした。最近、J2昇格関連記事の中で「三位一体の支援」の言葉を何度も使っていますが、まさにこちらのクラブはそれそのもの。チーム名の「トリニータ」とは、クラブ運営の3本柱である県民、企業、行政を表す三位一体(トリニティ)に「オオイタ」を加えた造語です。
親企業を持たない地方クラブがJリーグカップを制したのです。この結果を、日本中のそういうクラブが羨望の眼で見つめていると思われます。
J1大分の予算は約22億円。J1平均の32億円台を大きく下回っています。今回の優勝で、財務面で力不足地方クラブの一成功事例として注目が集ったと思います。「亀ナチオ」と呼ばれるリーグ最少失点の守備力が大きく物を言ったこともありますが、関係者は「団結力」を強調されるそうです。
クラブは'94年に大分トリニティとして創部。'95年に九州リーグ、'96年にJFLに昇格し、'99年に大分トリニータと改称してJ2昇格。'03年からJ1で戦っています。
シャムスカ監督について、ちょっと紹介してみましょう。
ブラジル出身でプロ選手の経験は無し。体育大学卒業後に地元サッカークラブのコーチに就き、18チームを指導。どこも資金に恵まれないクラブだったようですが、指揮を執ったクラブで次々といい結果をもたらしていきました。
ブラジルでトップリーグ最年少監督の記録がありましたが、「海外で指揮を執りたい」希望があり、厳しいクラブ運営を知り、契約を残していたブラジルのチームに違約金を払うまでして'05年にJ1大分の監督になり大分にやって来られました。就任前までは11試合勝てずに降格争いに名前が出ていたクラブを、就任後は7勝3分け2敗で降格圏を脱出。「現有勢力でいかに戦うか」で今まで来られました。
昨日のスパサカのバクダンゲームで、大分の選手から「大戸屋に家族で来ていた」と言われていましたが、実は私も東京出張の時に大戸屋で食ってました(笑)。あそこは、岡山で言うと「●●食堂」さん的存在かなぁ。
選手のコメントで「サポーターの皆さん、県民の皆さんと喜びを分かち合いたい」というのが気になりました。「県民」の言葉が出るのは初めてじゃないのかなぁ。「少年のような笑顔。純粋でないとあの顔はできない」と言われていましたが、確かにナイスガイですね。
また昨日のメガスポで、いろいろと勝因を言っていました。他の報道も含めて整理してみましょう。
①「分析力&守備力」「個性を伸ばす」
徹底的に相手チームを研究して戦略を立て、試合では展開に応じた選手起用を行う。「個々の力で劣るなら組織でかかっていくしかない。チーム運営で一番重要なのは団結力」と。個々の激しいマークと全体の守備が機能する戦術です。
マイナスな事は絶対に言わない。選手の素質は褒めて伸ばす。指導法の極意は選手に責任感を持たせること。「目標を押しつけるのではなく、選手から(達成したい気持ちを)出すように持っていくのが哲学」と。
大声で選手を怒鳴ることもなく、指示も簡潔。だが、本質を突く言葉が選手を奮い立たせる。選手曰く「監督は乗せ上手」と。
②「一体感」
選手やフロントとのコミュニケーションを積極的に取る。大学で心理学も学ばれています。
「日本のサッカーは怒るよりも、いい所を伸ばすやり方が合っている」という方針で積極的に批判せず、褒めて選手を延ばす方法を取っているようです。
「サッカーチームはファミリーでなくてはならない」が持論で、大分に関わるすべての人をファミリーと呼ぶそうです。ベンチ入りしない選手のユニ飾る事は有名。雰囲気作りが上手いとか。トリニータ「ファミリー」とも呼ばれ、家族的雰囲気を大事にしているとし、他チームで控えだった移籍加入の選手が蘇生して活躍する事が多いそうです。選手も「チームも家族的でストレスなくできる」と好評。
熱狂的大分ファンらしい親父K氏が、以前のブログで「代表監督に引き抜かないで欲しい」と心配されていましたが、本人は「代表監督になることが夢」と言っているので、シャムスカジャパンがいつか誕生するかもしれませんね。
今回のJ1大分の快挙は、地方クラブとしてものすごい快挙だと思いますが、監督の力の部分が強いと個人的には思います。J1千葉も含めて、いい監督を引っ張ってくる点が非常に優れているクラブだと思います。今後の活躍に期待。
大分トリニータ公式HP:http://www.oita-trinita.co.jp/
シャムスカ監督公式HP:http://www.chamusca.jp/
シャムスカ監督公式ブログ:http://www.chamusca.jp/blog.html
仕事をしながらNHK・BSを観ていました。(TVが観られる環境だったのです) J1鹿島は国士舘大に薄氷のPK戦勝利。JFLに所属したこともある国士舘大の戦いぶりは立派でした。そして、J1磐田対JFL栃木の試合が始まりました。いいなぁ~
当ブログ的には、いい結果でした。最近、J2昇格関連記事の中で「三位一体の支援」の言葉を何度も使っていますが、まさにこちらのクラブはそれそのもの。チーム名の「トリニータ」とは、クラブ運営の3本柱である県民、企業、行政を表す三位一体(トリニティ)に「オオイタ」を加えた造語です。
親企業を持たない地方クラブがJリーグカップを制したのです。この結果を、日本中のそういうクラブが羨望の眼で見つめていると思われます。
J1大分の予算は約22億円。J1平均の32億円台を大きく下回っています。今回の優勝で、財務面で力不足地方クラブの一成功事例として注目が集ったと思います。「亀ナチオ」と呼ばれるリーグ最少失点の守備力が大きく物を言ったこともありますが、関係者は「団結力」を強調されるそうです。
クラブは'94年に大分トリニティとして創部。'95年に九州リーグ、'96年にJFLに昇格し、'99年に大分トリニータと改称してJ2昇格。'03年からJ1で戦っています。
シャムスカ監督について、ちょっと紹介してみましょう。
ブラジル出身でプロ選手の経験は無し。体育大学卒業後に地元サッカークラブのコーチに就き、18チームを指導。どこも資金に恵まれないクラブだったようですが、指揮を執ったクラブで次々といい結果をもたらしていきました。
ブラジルでトップリーグ最年少監督の記録がありましたが、「海外で指揮を執りたい」希望があり、厳しいクラブ運営を知り、契約を残していたブラジルのチームに違約金を払うまでして'05年にJ1大分の監督になり大分にやって来られました。就任前までは11試合勝てずに降格争いに名前が出ていたクラブを、就任後は7勝3分け2敗で降格圏を脱出。「現有勢力でいかに戦うか」で今まで来られました。
昨日のスパサカのバクダンゲームで、大分の選手から「大戸屋に家族で来ていた」と言われていましたが、実は私も東京出張の時に大戸屋で食ってました(笑)。あそこは、岡山で言うと「●●食堂」さん的存在かなぁ。
選手のコメントで「サポーターの皆さん、県民の皆さんと喜びを分かち合いたい」というのが気になりました。「県民」の言葉が出るのは初めてじゃないのかなぁ。「少年のような笑顔。純粋でないとあの顔はできない」と言われていましたが、確かにナイスガイですね。
また昨日のメガスポで、いろいろと勝因を言っていました。他の報道も含めて整理してみましょう。
①「分析力&守備力」「個性を伸ばす」
徹底的に相手チームを研究して戦略を立て、試合では展開に応じた選手起用を行う。「個々の力で劣るなら組織でかかっていくしかない。チーム運営で一番重要なのは団結力」と。個々の激しいマークと全体の守備が機能する戦術です。
マイナスな事は絶対に言わない。選手の素質は褒めて伸ばす。指導法の極意は選手に責任感を持たせること。「目標を押しつけるのではなく、選手から(達成したい気持ちを)出すように持っていくのが哲学」と。
大声で選手を怒鳴ることもなく、指示も簡潔。だが、本質を突く言葉が選手を奮い立たせる。選手曰く「監督は乗せ上手」と。
②「一体感」
選手やフロントとのコミュニケーションを積極的に取る。大学で心理学も学ばれています。
「日本のサッカーは怒るよりも、いい所を伸ばすやり方が合っている」という方針で積極的に批判せず、褒めて選手を延ばす方法を取っているようです。
「サッカーチームはファミリーでなくてはならない」が持論で、大分に関わるすべての人をファミリーと呼ぶそうです。ベンチ入りしない選手のユニ飾る事は有名。雰囲気作りが上手いとか。トリニータ「ファミリー」とも呼ばれ、家族的雰囲気を大事にしているとし、他チームで控えだった移籍加入の選手が蘇生して活躍する事が多いそうです。選手も「チームも家族的でストレスなくできる」と好評。
熱狂的大分ファンらしい親父K氏が、以前のブログで「代表監督に引き抜かないで欲しい」と心配されていましたが、本人は「代表監督になることが夢」と言っているので、シャムスカジャパンがいつか誕生するかもしれませんね。
今回のJ1大分の快挙は、地方クラブとしてものすごい快挙だと思いますが、監督の力の部分が強いと個人的には思います。J1千葉も含めて、いい監督を引っ張ってくる点が非常に優れているクラブだと思います。今後の活躍に期待。
大分トリニータ公式HP:http://www.oita-trinita.co.jp/
シャムスカ監督公式HP:http://www.chamusca.jp/
シャムスカ監督公式ブログ:http://www.chamusca.jp/blog.html
仕事をしながらNHK・BSを観ていました。(TVが観られる環境だったのです) J1鹿島は国士舘大に薄氷のPK戦勝利。JFLに所属したこともある国士舘大の戦いぶりは立派でした。そして、J1磐田対JFL栃木の試合が始まりました。いいなぁ~