遅くなりましたが、東京出張シリーズ・スポーツ文化編です。この次のものが一番見ごたえがありますが、今回は次に印象を受けた事例です。
JFAハウスに行った時に、玄関付近にいろいろとJクラブのパンフ関係が置かれていました。これはと思うものを持って帰って、新幹線の中などで読みました。その中で特に印象深かったのがイチオシクラブの湘南の物と、今回紹介するマリノスの物です。以下紹介します。
「ホームタウン ホームクラブ」というタイトルの小冊子です。副題に「この街には、横浜F・マリノスがある。~ For Your Football Life ~」とあります。
1ページ目を開くと「地域」のために、皆さんとともに」という題で、Jリーグ百年構想を紹介し、クラブはホームタウン(横浜・横須賀)のために、様々な事を考え、企画し、実践してきましたとあります。以下カテゴリごとに。
<地域との連携>
地元商店街と町内会等へフラッグの掲出をされていますが、今年は180を超えたそうです。地域イベントへの積極的参加、サポートショップメンバーズという俗に言う協賛店制度をされています。
J2に比べてJ1の方がそういうのは少ないのではと思い込まれている人が多いのかもしれませんが、実はJ1も協賛店制度は多いです。もし、この部分を軽視しているクラブがあったら、地域への浸透は難しいのではないかと個人的に思います。
<ふれあいサッカープロジェクト>
サッカー普及活動や小学校の体育の授業への巡回指導について、専門の部署をチームに設置し、プロジェクトリーダーを中心に活動を活性化させているそうです。
「小学校でのサッカーキャラバン」「カテゴリーと地域を広げるサッカー教室」「サッカー観戦教室」の3本柱。活動を支えるのは地域の協力と賛同という事で、法人会の活動として紹介されています。
<サッカー食育>
小学校の給食時間に指導されています。指導校は昨年は174校で、今年は中学校での指導も開始されたとか。
<ふれあいサッカー教室>
各区にあるスポーツセンターで行われるフットサル教室に、クラブのコーチを派遣されています。慢性的に指導者不足だったところに、現在は横浜全18区で開催されています。トップチームが頂点のピラミッドの中の底辺部にあります。
<サッカーの輪を広げる>
社会人を対象にサッカーを楽しむ場を提供する目的で、「エンジョイフットボール」という事業をされています。カテゴリーを設けずに参加者全員が楽しめる内容だとか。'04年にJリーグ初の障害者サッカーチーム「フトゥーロ」をスタート、電動車椅子サッカーもサポートされています。
<マリンスポーツチャレンジ>
今年、鎌倉マリンスポーツ連盟と連携し、マリンスポーツの発展に寄与する活動をされています。詳しくはまた別の機会に。
これらの活動拠点が、マリノスタウンです。トップチームの練習場とクラブ事務所を集約した施設ですが、規模の大きいサッカータウンです。一度視察に行って見たいです。
横浜マリノス公式HP:http://www.f-marinos.com/
マリノスタウンHP:http://www.f-marinos.com/marinostown/