J1大分の話題が続きます。報知さんの報道で今度は大分の溝畑社長さんの事が紹介されていました。昨日の優勝後のビールかけならぬ、ソーダ水かけのシーンで何やらはしゃいでるおじさん(ごめんなさい)がいる。どうも社長さんぽいが、キャラが濃すぎるなと思っていたところでした。たぶんあの社長さんは、個性満点で面白いはずと思っていたら、報道で流れてきました。以下抜粋して紹介。
溝畑社長さんは“脱・キャリア社長”と呼ばれているそうです。東大を卒業後、自治省に入省された”キャリア組”なのかな。
新潟と同様に大分の地が大きく飛躍したきっかけはやはり日韓W杯です。財政局から'90年にW杯誘致活動に伴って大分県へ赴任。そこからトリニ-タとの関わりがスタートしたようですね。
「サッカーを通して大分を活性化させる」と大分トリニティを創部され、'00年に大分のGMに就任。'04年に国家公務員を辞して社長に就任されました。
趣味は野球の他に「宴会芸」って(笑)。いい社長さんですねー 何かトリニータ関係の宴会が盛り上がっていそう。
最初の頃は練習施設、事務所もなく。資金集めに奔走し、社長さんも1日で50社以上のスポンサー探しのために自ら営業活動へ出かけたそうです。これは木村社長も同じようなご苦労をされているとは思います。1千万円以上にも及ぶ私財を投げ打ち、預金が底をついたこともあったそうです。すごい人です・・・
マウンドを削り平らにした野球場で練習し、遠征は大広間の雑魚寝。観衆3人、という惨状も経験したとか。メーンスポンサーの撤退、経営不振の他に社長さんご本人も家庭内で残念な事も経験されたようです。
「どんな逆境がきても『逆境さん、いらっしゃい』の気持ちが大事なんです」という社長さんの言葉はなかなかでないと思います。
チームは県リーグと九州リーグを連覇して、'96年に設立わずか2年でJFL参入されました。J2参戦時の監督はというと・・・あれ、石さん?(現在某黄色団の監督をされている方のようです)
試合会場には選手と同じバスで移動する。会場では他チームのサポーターであろうと積極的に接する。そして、翌週までに最低3回は試合のビデオを見るそうです。
県内ではその後、トリニータに続けとばかり、バスケットボール・bjリーグの大分ヒートデビルズなどトップリーグに参戦するスポーツクラブが相次いでいますね。大分県民は、スポーツ文化という物をプレゼントされて幸せですね。
そんな社長のパワーがチームや社員にも伝わるのでしょうね。チームは「大分ど密着日本一宣言」をし、選手は試合後の休養よりも地域でのPR活動を優先するとか。年間150イベント参加を目標に、日本代表クラスの選手が唐揚げ屋の一日店長や学ランを着て学生服の販促をするそうです。すごいサービス精神ですね。
イベント疲れが試合に響くぞという声も出そうですが、かえって気分転換でパワーをもらう場合もあるでしょうから、何とも言えません。
毎年のように主力選手を引き抜かれても、信念は曲げない社長。以下語録です。
「粗削りでもいい。速い、強い。特徴のある選手を取ってこよう」
「心をひとつにすれば勝てる」
「組織というのはリーダーが下を向いてはいけない」
「他人のやらないことをやる。やってから考える」
「大分にかかわった、すべての人の思いを持って勝つことができた」 (昨日)
座右の銘は「不将不逆」。「荘子」に出てくる「心配ごとや苦労があっても、それにこだわって、くよくよしない。とりこし苦労をしない」という意味です。
宴席では「人を笑わせるパワーは必要。100万円いただけるのなら裸踊りでも何でもしまっせ」と盛り上げられるようです。
社長さんは関西出身で、お笑い系のようですね。某黄色団関係もそうですが、このお笑いパワーというのは本当に強いと思います。苦しい場面でも無限のパワーを発揮する可能性があるようです。こればかりは本人のセンスの話なので、手が届かない部分もあります。
同じ笑いでも「けなす笑い」というか「マイナスの笑い」があり、そういう人を見ると、いくら周りが笑っていても悲しくなるシーンがあります。私も大学時代を関西で過ごし、関西特有の「底抜けの笑い」が好きですね。底抜けの笑いにはワクワク感があり、パワーを生み出してくれます。最後はお笑い論になっちゃいました。社長さんは講演会をされているそうです。聞いてみたいものです。