リスペクト(事例紹介)コラムです。
J1最終節でギリギリ残留を決めた甲府さんですが、数字がどうあろうが、プロサッカーは結果です。名古屋さんの様子を見ればわかる通り、J1とJ2では雲泥の差です。残留おめでとうございます。当ブログとしても、甲府さんは海野会長の記事から長く多くの事例紹介をさせていただいております。そんな甲府さんですが、佐久間監督のコメントを紹介したスポーツ報知の記事があります。以下、抜粋して紹介。
【J1残留は7億円以上の価値 佐久間監督「なりふり構わず残留できたのは夢のよう」:スポーツ報知】
J1甲府は年間14位で4年連続J1残留が確定。副社長とGMを兼務する佐久間監督は「甲府の役員として、利益者代表として、J1になりふり構わず残留できたのは夢のようですし、うれしいです」とコメント。
今回のJ1残留決定は過去のそれとは金銭的な価値が大きく違い、J1では来季の賞金や配分金が大幅に増加し、強者に手厚くなる予定。来季のJ1への均等配分金は3億5,000万円(今季は1億8,000万円)、J2は1億5,000万円(今季は1億円)。新設される強化配分金は来季だけはJ1全クラブに均等に約9,000万円支払われる見込み。J1とJ2の配分金の差額は今季の約8,000万円から来季は約3億円に増加。
甲府の年間予算はJ1では15億円、J2では10億円規模で、降格すれば広告や入場料収入などが減少。佐久間副社長兼GMは、配分金も含めたJ1とJ2の収入差を「7億円ほど」と年間予算の半額に相当すると算出。
'18年から強化配分金が1位(3年間支給の総額約15億円)から4位までに限定されるなど格差が広がるため、甲府のような親会社がない地方クラブにとって今季のJ1残留は「7億円」以上の価値になる可能性も。
スポーツ報知該当記事:http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20161104-OHT1T50201.html
これを見ると、配分金は来季から一気に2.5倍に膨れ上がります。甲府さんの予算も15億円から18億円近くに増えます。ちなみにJ2であれば11.5億円で、6.5億円の差が生じます。これは大違いですね。ちなみにこのJ2での予算規模はJ2岡山とほぼ同じですね。同じ予算で規模ですでに甲府さんはJ1を渡り合っているという事なのかと。
読者の方のリクエストで、J1をキープできている市民クラブと地元岡山との比較記事を作る予定ですが、どこを目指すべきかはっきりしそうですね。市民クラブは決して名古屋さん(経営環境として、千葉さんに近い印象があります)のような企業チームの運営体質ではなく、市民クラブを目指すべきかと。同じ市民クラブでも仙台さんや清水さんは別次元。段階として甲府さんや新潟さん。その前に山雅さんを目指すべきなのかもしれませんが。その辺りはまた。
甲府さん絡みでは、先月に面白い記事が出ていました。以下、抜粋して紹介。
【海野会長、新スタジアムとリニアのコラボを提案:スポーツ報知】
山梨県に球技専用スタジアムの建設を前提として活動している県設置の「総合球技場検討委員会」の委員で、J1甲府の海野会長が10月16日までに、新スタジアムを'27年の開通を目指すリニア中央新幹線の山梨県駅(甲府市)に隣接させるべきと提案。
新スタジアムはリニア新幹線開通までの完成を目指しており、建設候補地には山梨中銀スタジアム近辺もあがっているが、海野会長は「小瀬に造ったとしても単なる球技場でしかない。リニア駅とペデストリアンデッキ(歩行者用の高架建築物)で直結しているスタジアムができれば全国に与えるインパクトが違う。品川(東京)から15~20分というアクセスも良く、新しい街づくりもできる」と説明。
山梨中銀スタジアムには2,187台分の県営駐車場があり、Jリーグ開催時は臨時駐車場と合わせ約3,000台分が稼働するとか。新スタジアムも駐車場問題が課題。海野会長によると、リニア駅予定地付近にある山梨県立産業展示交流館「アイメッセ山梨」や工業団地の駐車場を借りるほか、環状道路の高架下を駐車場として利用するなど解決できるとか。
「サッカーやラグビーの試合だけでなくコンサートも楽しむことができる。リニア駅と共に発展すれば山梨県のシンボルになる可能性がある」。11月24日に開かれる第5回検討委員会でも再度提言するそうです。
スポーツ報知該当記事:http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20161016-OHT1T50129.html
甲府さんも新スタジアム構想ですか、湘南さんといいJ1定着を図ろうとするJクラブは専スタが合言葉になっていますね。中銀スタに今年行っていますが、やや年季は入っていましたがいいスタジアムでしたよ。緑に囲まれた空間で、Cスタよりも更に自然空間が広かった印象です。新幹線の駅から近いというのは岡山と同じですね。でも人口は全然違う環境。一つ脱皮しそうな甲府さんの勢いを感じます。甲府さんは理想的な県民クラブ。決して甲府市のみとかスタジアム近辺しか相手にしないという事はありません。スタジアムには全市町村の旗は掲揚され、県を挙げて支援体制が整っています。J1昇格を狙う市民クラブは、甲府さんをリスペクトすべきです。J1に定着するクラブに少しでも近づけるかもしれません。
もう一つ、甲府さんで気になるのが次期監督。NHKによれば、何とあの吉田監督が内定とか。昨季でJ1柏を事実上解任され、今季もJ1新潟で途中解任されています。大丈夫でしょうか。ちょっと強引なところがありますが、甲府さんと肌が合えばいいのですが。
それにしても、今回のJ1最終節で、甲府さんと新潟さんが残留して良かった。もしJ2に降格していたら、比較記事を書きにくくなっていたので。(それでも書きますが) 昔から当ブログで取り上げるように、Jクラブの経営者も海野会長も理想像です。
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話は変わり、今日Cスタで開催された、ファジのホーム水戸戦に行ってきました。その模様は明日。