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Jリーグの話題124

2016-11-18 01:50:38 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 昨日の記事にも少し書きましたが、当ブログの持論として、選手の海外組もいいが、ぜひ指導者の海外組も生みだして欲しいと思っていました。代表監督でよく日本人監督の是非を問われますが、いくら長谷川監督や森保監督が代表監督に就いてもしんどういかなと。なぜか、世界を知らないからです。
 世界での激闘を経験した日本人監督であれば、代表監督でも全然OKだと思っています。そんな中で一昨日、Jリーグで一つ動きがありました。以下、抜粋して紹介。
        
【村井チェアマン 「育てて勝つ」具現化向けた指導者海外研修:スポニチアネックス】
 若手選手の育成についてはJリーグの最も重要な課題の一つであり、ここ数年いくつかを実践。'13年にはU-23選手の期限付き移籍促進を目的に「育成型期限付き移籍」を導入。'14、'15年にはJ3リーグへのU-23選抜チームの参戦、'16年からはJクラブのセカンドチームのJ3への参戦等、若手選手の出場機会を増加。今後はルヴァンカップで若手選手の出場を義務付けるなど、さらなる出場機会の確保を推進。
 昨年からは、日本サッカー協会とJリーグが協働で選手育成事業(JJP)を開始し、ベルギーの育成評価システム「フットパス」を導入し、ブンデスリーガなどと同じ基準でJ1、J2全クラブの育成力について客観的な評価を実施。

 また、JJPの活動としてJ1横浜の坪倉ジュニアユース監督を1年間ベルギーの名門クラブ・アンデルレヒトへの派遣を決定。これまで、指導者が海外クラブへ短期間の研修を行うことはあったが、現役のクラブの育成指導者が1年という長きにわたり海外の育成現場で研修を行う事は稀。今回の研修実現には、JJPを立ち上げた我々の意図や選手育成の意義を理解し、坪倉監督を送り出すクラブ側の積極的な姿勢や、1年修業に行く坪倉監督の、育成現場の指導者としてさらに向上したいという強い意志があった。
 アンデルレヒトは'05年から育成改革を進め、改革当時8%足らずだったトップチームの育成出身者比率を'4年には5割近くまでに増加。'14~15年CL出場クラブのうち、アヤックスに次いで2番目に低い平均年齢。まさにJリーグの理想である「育てて勝つ」を具現化したクラブ。クラブ会長はここ40年で2人、チームCEOは30年で2人、アカデミーダイレクターも20年で2人しか就任しておらず、経営陣の安定性と長期的ビジョンを基盤に育成を中心としたチーム強化を行っていることが、今回このクラブを派遣先に選んだ一番の理由。
 坪倉監督は、アカデミーコーチとして、現地で生活して日常の中で指導経験を積むことになるが、チームスタッフの一員となってミーティング参加や遠征にも同行して指導も行うことで、より具体的な指導メソッドを体得することが可能。
 今回の派遣において彼に課せられた使命は、日本のサッカー背景を理解した育成現場の指導者として、国際基準を把握し日本へ還元することであり、アカデミー指導者の日本代表としての使命。東京五輪を見据え、Jリーグや日本サッカーの育成の強化は急務。まずは「育てる人間を育てる」ことから注力し、その先駆けとして坪倉監督に大きな期待と希望(村井チェアマンのコメント)
スポニチアネックス該当記事:http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/11/15/kiji/K20161115013725860.html
Jリーグ公式HP該当記事:http://www.jleague.jp/release/post-46614/

 という内容でした。よく読むとアカデミーの人材の派遣でした。坪倉監督は1976年生まれの40歳。神奈川県出身で資格:A級コーチジェネラルライセンス。選手歴は横浜マリノスユース─法政大、指導歴は横浜マリノス─横浜F・マリノスというもの。
 どうして坪倉監督なのかはよくわかりませんが、有望な方なのでしょう。 こういうのはどんどん行って欲しいです。当ブログとしての理想は、ぜひ欧州主要クラブにコーチ入りし、CLなどの試合の指導経験を積んで欲しいです。普通の日本人の指導者がいきなり海外へ行くのは大変だと思います。しかし、海外組だった選手は外国語もある程度できる訳ですから、すんなりそのまま海外で引き続き武者修行ができるはず。例えば中田ヒデ氏。彼ならすんなりセリエAのチームのコーチに就けるのではないでしょうか。
 その後、できれば日本代表チームに戻って、将来的に代表監督になれば、昔から言われている日本人監督待望論にも応えられるかと。海外歴のある選手がそういう道を進みやすいように制度整備もされたらと思います。まずは坪倉さん、頑張ってください。

 ちなみに先日の日経新聞「フットボールの熱源」にも同様の記事が出ていました。今後はドイツ等にも派遣予定で、そこには指導者のレベルアップとともに、国際的なコネクションの構築の目的もあるとか。選手の海外組はいるが、指導者の海外組はまだ出ていない。言葉の問題の無い長谷部選手や川島選手らがUEFAの指導者資格を取得し、欧州で指導者経験を積んで日本に帰ってきて欲しいとか。そのツテで日本から指導者を派遣しやすくなり、何より欧州のクラブとの関係が深くなると書いてあり、指導者の海外組の必要性という部分で、当ブログと同じ事を言われています。もっとも当ブログは将来の代表監督という視点ですが。
 あと先日、楽天がバルサのメインスポンサーになったというニュースを聞きましたが、まさにこれもチャンスです。いきなりは無理でしょうが、楽天経由でバルサの指導法を学ばせてもらえばいいのです。CL決勝トーナメントの試合会場の一角に居させてもらうだけでも大きな財産だと思いますが。これを活かさない手はありませんよ。 

コメント
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