J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

北の王者へ コンサドーレ札幌17

2015-02-18 00:22:07 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 先週、札幌さんがチーム名を来シーズンから変更する事を発表されたと聞きました。ネット上でも九州にあれだけたくさんのクラブがあって、北海道は1つ。もう一つ二つJクラブがあってもいいのではないかという論調を知りました。一昔前に前のJリーグで「100クラブ構想」がありましたが、全国100クラブなら北海道にももう一つは存在するでしょう。でも、今のJリーグになってから「100クラブ構想」は聞かなくなりましたね。ビッグクラブ構想では100もできないと思いますが、一体Jリーグはこれからどうなっていくのでしょうか。そんな中での札幌さんの事例です。以下、抜粋して紹介。
      
 J2札幌の野々村社長は11日、「サポーターズ集会」で、チーム名称を来季から「北海道コンサドーレ札幌」に変更すると発表。申請は1年1か月前のため今月のリーグ理事会で実施。来年で創設20周年を迎える節目での変更に、野々村社長は「北海道のチームと、より発信して多くの人に仲間になってもらいたい」と説明。社長就任以来、各地を回ってきたが「札幌のチームと結構、言われてきた」と肌で感じてきたとか。
 「北海道」の文字を入れることで一体感を生み出し、各地で積極的にイベントを行って、より連携を強化。ロゴにも北海道を入れる方針。運営会社の名前も「北海道フットボールクラブ」(HFC)から「コンサドーレ」に変更予定。サッカーだけではなく、その他のスポーツにも関わる「総合型クラブ」が目標。スタッフの名刺や看板の取り換えなど諸費用はかかるが「それ以上の何かが絶対ある」と野々村社長のコメント。
 今後、Jリーグ理事会の承認を経て正式決定する。「北海道」を加えることで、より地域全体に根ざしたクラブを目指す意向。市場は北海道全体で、ターゲットは550万人。野々村社長は「北海道は圧倒的に地域愛が強い。北海道を代表するクラブなんだと伝われば。もっと多くの人に仲間(サポーター)になって欲しい」とコメント。連動した新事業も展開予定で、各市町村への人気浸透、知名度アップを推進。
スポーツ報知該当記事:http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20150211-OHT1T50161.html
日刊スポーツ該当記事:http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp1-20150212-1433472.html

 このサポーターズ集会では、「コンサドーレ北海道じゃだめなの?」という意見も出たそうですが、既に応援コールに「サッポロ」を使ったものなども多く、これまでの歴史に配慮して残される予定となっているとか。確か、野々村社長は選手出身。現役を引退後、サッカー解説者やJ2札幌のチームアドバイザーを務めた後に会社を設立し、その後、J2札幌の顧問から2年前に社長に就かれています。
 最近よく思いますが、Jクラブの社長は選手経験者が望ましいのではないかと。公共財の管理人である運営会社の常勤役員なども、単に企業経営の経験があるからいいというのではなく、選手の経験やJリーグやメジャークラブの幹部などの「経験者」の方がいいのではないかと思っています。特に選手に近い人材は、ファン・サポーターとの距離感を大事に考えてくれると思います。そういう現場経験が無い場合は、そういう価値観は育まれないのかもしれません。
 去年、山雅さんの社長も選手出身の神田社長に昨年12月に交代されています。神田社長は、甲府さんプレーをした後に関東のJFL等のクラブに移籍し、2005年に山雅さんで現役を引退されている方。取締役管理本部長から代表取締役に昇格された訳ですが、選手出身の本部長だった訳ですが、正しい価値観でいい仕事をされていた事でしょう。

 話はチーム名の変更に戻りますが、いい話だと思います。「札幌にチーム」と言われてきたのがきっかけだそうですが、当ブログでも、県庁所在地都市の名前を冠するチームが「どうせ〇〇〇のチームでしょ」と言われる事例を何度も見聞きしてきました。昔からJクラブは広域化の流れが続いており、より幅広く支援を受ける体勢作りは常識化しつつあります。今回の札幌さんの動きもまさにその流れです。過去の事例と、今後その可能性があるチーム、少ないと思われるチームをピックアップしてみました。
 
【過去、広域化でチーム名を変更したところ】
ベルマーレ平塚 → 湘南ベルマーレ
ジェフユナイテッド市原 → ジェフユナイテッド千葉
ザスパ草津 → ザスパクサツ群馬
【今後、広域化による変更がありうるところ】
ヴィッセル神戸 → ヴィッセル兵庫
ヴァンフォーレ甲府 → ヴァンフォーレ山梨
ベガルタ仙台 → ベガルタ宮城
カマタマーレ讃岐 → カマタマーレ香川
サガン鳥栖 → サガン佐賀(サガントス佐賀?)→「サガ」が続きますね
ツエーゲン金沢 → ツエーゲン石川

【ちょっと、その可能性は少ないと思われるところ】(強引でごめんなさい)
浦和レッズ、大宮アルディージャ → 埼玉レッズ、埼玉アルディージャ
ジュビロ磐田、清水エスパルス → ジュビロ静岡、静岡エスパルス
ギラヴァンツ北九州 → ギラヴァンツ福岡
鹿島アントラーズ、水戸ホーリーホック → 茨城アントラーズ、茨城ホーリーホック
川崎フロンターレ、横浜Fマリノス、横浜FC → 神奈川フロンターレ、神奈川Fマリノス、神奈川FC
松本山雅 → 長野山雅

柏レイソル → 千葉レイソル

 勝手にクラブ名を替えてみたりして何という奴だと叱られそうですが、あくまで個人的な戯言と気にしないで下さい。ホームタウンの広域化は本当に常識的にいい動きで、狭域化は皆無でしょう。こうして見ると、例えば名前は替えないが、費用対効果が少ないとして実質狭域化するという事があれば、それは公共財の管理人として誤った価値観なのかもしれません。
 札幌さんは以下のアーカイブを見てもらえばわかりますが、元々北海道全体に根付いた立派なJクラブです。ただ、名前が「札幌」であるために、ライト層から札幌だけで活動しているクラブと観られているのかもしれませんね。これからも頑張って欲しいと思います。
J2札幌関連⑯:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140202
  〃     ⑮:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20131218
  〃     ⑭:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130809
  〃     ⑬:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130715
  〃     ⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130525

  〃     ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130424
  〃     ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130414

  〃     ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121019

  〃     ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120113

  〃     ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090321

  〃     ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090206

  〃     ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20071223

  〃     ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070920

  〃     ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20071009

  〃     ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051228
  〃     ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051109

 

 

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横浜FCより7

2015-02-17 00:01:07 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 少し前の情報になりますが、横浜FCさんの事例を紹介させていただきます。横浜さんの置かれている環境は厳しいと思います。神奈川県内にプロ野球チームとJ1クラブが3つもあり、競合度合が高いです。その中で、しっかりと地域に根付いているクラブとして、いつも温かく観させていただいています。ファン・サポーターと近いクラブですね。まさに地域の宝だと思うし、うらやましいです。
 中でも地元商店街との連携は素晴らしいです。よくスタジアムそばの商店街だけと付き合っているところも見受けられますが、当ブログでは川崎さんしかり、こちらの横浜さんしかり、ホームタウンのどの商店街とも、第4極の支援者として付き合っていくべきだと思っています。その商店街とのコラボイベントです。以下、抜粋して紹介。
                             
【横浜駅西口五番街商店会主催『ごちそうプレゼントフェスティバル』】
 2014シーズンのホームゲーム2試合(2014年11月)の来場者を対象に、横浜駅西口五番街の対象店舗で一人当たり500円引きのサービスが受けられる企画。
・主 催  : 横浜駅西口五番街商店会
・対象試合: ホームゲーム2試合(11月9日岡山戦、23日北九州戦)
・内 容  : 
 試合当日に配布されるマッチディプログラムとチラシを横浜駅西口五番街商店会の「ごちそうプレゼントフェスティバル」対象店舗に持参すると、会計時に一人500円引きのサービスを進呈。
J2横浜C公式HP該当ページ:アドレス

【サポートタウン】
 横浜さんには「サポートタウン」という素晴らしい制度があります。クラブハウスのある保土ケ谷区、ニッパツ三ツ沢球技場のある神奈川区を中心に、多くの商店街に支援を受けています。フットボールが身近にある、豊かなライフスタイルを提供するとともに、心意気を共にする地元商店街と協力して地域の活性化に取り組んでいるとしています。
登録商店街:
 六角橋商店街、洪福寺松原商店街、戸塚東口商店街、希望か丘商店街、和田町商店街、上星川商店会、横浜西口五番街、 西谷商栄会、 シルクロード天王町、横浜橋通商店街、鶴ヶ峰商店街
J2横浜C公式HP該当ページ:http://www.yokohamafc.com/club-imformation/support-town/

 横浜さんには(一社)横浜FCスポーツクラブという総合型地域スポーツクラブがあります。サッカーの他にチアリーディング、ヨガ、卓球のスクールを運営されています。そういった流れで、去年の5月に試合会場にてランニングイベントを実施されています。以下、抜粋して紹介。

【横浜FC×神奈川ランナー王国プレゼンツ 試合観戦付横浜FCランニングイベント】
 ランニング企画を多数企画するTop Gearとのコラボレーション企画として「試合観戦付横浜FCランニングイベント」を開催。初の試みとして実施する当企画にプロのランニングの指導者の指導が付くというスペシャルな企画。参加者全員に横浜FCのオリジナルノベルティを進呈するほか、この試合のウォーミングアップをピッチで観戦できるウォーミングアップ見学のイベント参加権も提供。
・主催: TopGearインターナショナル合同会社(事務局)
・共催: 横浜FC、神奈川ランナー王国
・協力: 大塚製薬 、スカイスパYOKOHAMA
・日程: 2014年5月6日(火祝)
・会場: ランレッスン:ニッパツ三ツ沢球技場周辺ランニングコース / ホーム試合観戦:ニッパツ三ツ沢球技場
・内容: プロの指導付ランニング教室とJリーグの試合観戦
・講師: TopGearランニングクラブコーチ陣
・スケジュール: ランレッスン:10:00~12:00 / 試合観戦:14:00キックオフ
・参加特典
  ①当日の試合観戦チケット付き(A自由席) ②プロのランニングコーチの指導付
  ③ピッチイベント参加権利(試合前のウォーミングアップをピッチレベルから観戦できる企画) ④横浜FCのノベルティをプレゼント
・参加定員: 100名
・参加対象: ランニング教室に参加できる男女
・参加費:   大人:4,000円 / 小中高生:2,000円
J2横浜C公式HP該当ページ:アドレス

 本当に横浜さんは「サッカーだけやってればいい」というものとは真逆の素晴らしい価値観のもと、横浜での「地域の宝」として頑張っておられます。カズ選手も契約更新されましたね。J1昇格を急ぐのもいいですが、こういった横浜さんの地元のファン・サポーターや商店街と一緒に上を目指す姿勢、いいと思います。
 横浜FC関連⑭:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140830
  〃     ⑬:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140826
  〃     ⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130607
  〃     ⑪http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130318
  〃     ⑩:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130221
  〃     ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110612
  〃     ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100314
  〃     ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090324
  〃     ⑥:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070410
  〃     ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20061130
  〃     ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20061124
  〃     ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060530
  〃     ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060311
  〃     ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051202

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松本山雅の強さ19

2015-02-16 00:01:57 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 以前から、山雅さんと地元岡山の比較資料を作って欲しいという、読者の方のリクエストがあり、遅くなりましたができました。今シーズンからはJ1とJ2とカテゴリは違ってしまい、単純な比較資料ですが、何かの参考になれば幸いです。また、この部分でも比較して欲しいという追加リクエストがあれば、遠慮なくお申し出ください。位置で左側、文字色で緑色が山雅さん、右側でワインレッド色が岡山になります。
      
【クラブ概要】
【創設年】  1965年 / 2004年
【Jリーグ加盟年】  2012年 / 2009年
【所属ディヴィジョン】  2015明治安田生命J1リーグ / 2015明治安田生命J2リーグ
【ホームタウン】  長野県松本市、塩尻市、山形村、安曇野市 / 岡山県岡山市、倉敷市、津山市を中心とする全県
【ホームタウン中心市人口】  松本市24.3万人 / 岡山市(県庁所在地)70.96万人 ※県単位では長野県がJ3長野と重複するため示せず。
【ホームスタジアム(収容人数)】  長野県松本平広域公園総合球技場(アルウィン)(20,396人) / シティライトスタジアム(Cスタ)(20,000人)
【交通アクセス】  松本駅からシャトルバス / 岡山駅から徒歩20分
【平均入場者数(2014・2013・2012)】  12,733人・11,041人・9,531人 / 8,404人・8,574人・7,985人
【練習グランド】  松本市サッカー場(長野県フットボールセンター) / 政田サッカー場及び神崎山公園陸上競技場
【監 督】  反町康治 / 長澤 徹
【下部組織】  松本山雅FCマスターズ / ネクスファジ
【アカデミー】  ユースアカデミーU-18、U-15、U-14、U-13、U-12、U-11、U-10) / アカデミー(U-18、U-17、U-16、U-15、U-14、U-13)
【サッカースクール校】  3校(松本・諏訪・安曇野) / 9校(ドレミ・当新田・浅口・玉野・倉敷・西大寺・学芸館・祇園・海岸通)
【関連運営施設】  なし / ファジアーノフットサルパーク

【決算公告(公式HP上)】  第4期㈱松本山雅決算公告 / 見あたらず
【スタジアムグルメ】  YamaGarden Gour-Win / ファジフーズ
      
【クラブを取り巻くその他の情報】
【行政の出資】  松本市塩尻市安曇野市山形村大町市(依頼)  / 確認できず 
【後援会】
  山雅後援会 / 見当たらず
【後援会支部】  南信州・山形・諏訪・塩尻・安曇野・大町・上田・上土商店街・東京など / 見当たらず
【ボランティア組織】 チームVAMOS(後援会所属) / ファジアーノ岡山サポートスタッフ
【持株会】  松本山雅支援持株会 / 見当たらず
【関連団体】  NPO法人松本山雅スポーツクラブ(ユースアカデミー事業) / NPO法人 岡山ヒューマンスポーツクラブ
【交流がある他スポーツ】  信州ブレイブウォリアーズ(TKbjリーグ) / 特に見られず
【公式ブログ】  山雅日和アカデミースタッフブログ (ボランティアブログも)/ スタッフブログ
【SNS】  フェイスブックツイッターLINEYouTube / LINE
【サポートショップ制度】
  松本山雅サポートショップ(227店舗) / 制度なし
【一般向けキックオフイベント】  2015キックオフイベント / 奉還町商店街激励会(1年前のもの)」
【ファン感謝デー】 2014ファン感謝デー」他に「ホームタウンサミット」「山雅ドリームサミット」も開催 / 2014ファンクラブ会員限定 ファン感謝デー

 以上です。上の「クラブ概要」は「Jリーグ.jp」だったり、各クラブ公式HPの掲載情報を中心に集めました。「ブログで出たものも含めて、クラブにかかわるすべての情報を取り上げて欲しい」というリクエストだったので、「クラブを取り巻くその他の情報」はもっぱら、当ブログで過去に紹介した情報を単純に拾い上げていきました。リクエストしていただいた読者の方々、これでいかがでしょうか? 追加項目のリクエストや内容修正の要望があれば随時教えてください。
 比べてみると、地元岡山は創設からJリーグ入りまで短期間だった事がわかります。ホームタウンも全県で人口も多い。Cスタまでの交通アクセスも抜群だし、政田という立派な施設も岡山市に造っていただきました。下部組織ではネクストというJFLチームも保有し、スクールも9校と多いですね。あとの部分は読者の方にお任せします。
 まぁ、J1クラブとJ2クラブを比べるのもどうなのかと思ったりもします。情報収集でいろいろ山雅さんの公式HPを観ていたら、面白いページがあるのを発見しました。「ホームタウン活動」は日頃の山雅さんの活動がよく観られて見応えがあります。岡山も「ホームタウン活動」ページがあり、トップアスリート等頑張っていますね。
J2松本関連⑳:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141129
  〃    ⑲:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141004
  〃    ⑱:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140531
  〃    ⑰:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140404
  〃    ⑯:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140203
  〃    ⑮:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130707
  〃    ⑭:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120412
  〃    ⑬:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121107
  〃    ⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120922
  〃    ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120714
  〃    ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120709
  〃    ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120415
  〃    ⑧http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120317
  〃    ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120316
  〃    ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120107
  〃    ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111118
  〃    ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111030
  〃    ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110913
  〃    ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110818
  〃    ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110817

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アジアに勝て12

2015-02-15 00:03:44 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。いつも「事例紹介コラム」という表現を使っていますが、中には事例というより、相手等を知る情報記事もあるので、今後はこの表現も使い分けようと思います。「リスペクト」は好きな言葉です。以前に耳にした「アウトソーシングできない人達」という表現を紹介した事がありましたが、「リスペクトできない人達」というのも存在しているのかもしれません。例えばどのカテゴリのどのクラブか忘れましたが、「うちの戦い方はどんな相手でも変わらない。だからスカウティングはしない」というところがある話を耳にした事がありますが、そういうのはアカンと思います。当ブログとしては今後もリスペクトに磨きをかけて精進していきたいと思います。読者の皆さん、よそをリスペクトしましょう! 
 そんな中、今回の記事は、当ブログで「カリスマの存在」カテゴリで紹介させていただいている某黄色いチームが、来週17日にホームでACLプレーオフを戦う相手が決まり、いよいよ17日(火)に某黄色いチームが一足早く開幕を迎えます。今回、プレーオフも含めて今シーズンのACL1次リーグの相手を調べてみました。以下、抜粋して紹介。
               
【チョンブリFC(タイ)】(ACL東地区プレーオフ)
 タイ、チョンブリー県がホーム。'08年にACLに初出場。'97年に英マンチェスターCと契約。'12年にはJ1神戸と業務提携。国内リーグ優勝2回、カップ戦優勝2回。ACL出場は'08年、'12年、'14年。AFCカップ出場は'09年、'11年、'12年。
クラブ公式HP:http://www.chonburifootballclub.com/

   
【全北現代モータース(韓国)】(ACL1次リーグ:プレーオフに勝利した場合)
 2002年の日韓W杯の全州ワールドカップ競技場をホームスタジアムとする強豪。2011年に2年ぶり2度目のリーグ戦優勝。その年のACLでは決勝でアル・サッドに敗れ準優勝。
 クラブ自体はリーグ戦だと上位進出が少なく、韓国FAカップ、アジアウィナーズカップ、ACLといったカップ戦に強いことで知られるチーム。過去には'06年に初のアジア王者になり、FCWCに出場。'07年では準々決勝でJ1浦和と、'11年には準々決勝でC大阪と対戦し、一部のサポーターが東日本大震災での日本を誹謗中傷する横断幕を掲げたという事もありました。
クラブ公式HP:http://www.hyundai-motorsfc.com/
2012年ACL対戦レポ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120517
   〃          ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120323
   
 ※2012に対戦時の画像

【山東魯能(中国)】(ACL1次リーグ:プレーオフに勝利した場合)
 正式名称は「山東魯能泰山足球倶楽部」。山東省をホームとするチームで、電力供給会社、山東電力を中心とする企業グループチーム。国内リーグで4回、中国FAカップ4回、CSLカップ1回優勝。'07年、'09年、'11年、'14年にACLに出場。
 ユースなど育成組織には厚みがあり、中国では最大規模のサッカースクールを運営。 トップチームの60%が同組織の出身。中国代表選手も多く輩出。J2磐田と育成と指導者交流を目的としたクラブ間交流を行い、元磐田のジヴコヴィッチも在籍していたとか。
クラブ公式HP:http://www.lunengsports.cn/

     
【ビン・ズオン(ベトナム)】(ACL1次リーグ:プレーオフに勝利した場合)
 正式名称は「ベカメックス・ビンズオンFC」で、ベトナムのビンズオン省のトゥーザウモットがホーム。国内リーグ戦で3回、カップ戦1回優勝。ACLは'08年、AFCカップは'09年、'10年に出場。J1柏絡みでは'04年に、あのネット・バイアーノ選手が所属。
クラブ公式HP:http://www.bongdabinhduong.com/

【日本協会によるACLサポート】
 12日、日本協会(JFA)は今シーズンのACL出場クラブに対する財政面でのサポートの強化を発表。JFAは、'13年に「ACLサポートプロジェクト」を立ち上げ、ACL出場クラブの財政面をサポート。しかし、この2シーズンは'13年のJ1柏のベスト4が最高で、昨シーズンは全ての出場クラブがラウンド16を突破できず。
 さらに今シーズン以降、本大会での戦績が以後の各リーグ出場枠数を決める要素として、これまで以上に大きな比率を占めることとなったことが、今回の財面でのサポート強化の決定に至ったとか。今シーズンからは最初から全ての試合に勝利給を支給。サポート強化によるJFA予算は「昨シーズンまでのほぼ倍」とコメント。
〔今シーズンからのサポート内容〕
JFAより
 ・グループリーグにおけるインセンティブとしての勝利給(試合ごと)
 ・ラウンド16、準々決勝、準決勝各ステージ進出インセンティブとしての強化費
Jリーグより
 ・グループリーグおよびラウンド16遠征費(航空券代)80%の補助
 ・準々決勝以降の遠征費(航空券代)50%の補助
フットボールチャンネル該当記事:http://www.footballchannel.jp/2015/02/12/post71508/

 これはこれでいいのですが、根本的なサポートになっていません。つまり、本当の実のあるサポートはJリーグ公式試合日程の優遇調整です。'13年の時に4強にJ1柏が進出した時に、他の国のクラブは日程調整で優遇してもらっているのに、柏がアピールしても却下された経緯があります。いくら目の前にニンジンがぶら下がっていっても、足が動かなかったら勝てません。まあ今シーズンから、天下の悪法2ステージ制時代になっているので無理な話かもしれませんが、村井チェアマンが「大いになるチャレンジ」と口にしている今シーズンからの新しい取り組みがこういう面でも自分達の首を絞めている事になりますね。
 「大いになるチャレンジは失敗でした。責任を取って皆辞任します」となっても、その時はACL出場枠が大幅に減り、W杯出場を20何年ぶりに逃し、経営不振でJリーグ脱退続出という最悪の結果にならない事を祈念しております。Jリーグのデフレスパイラル状態から早く「前のJリーグ」に回帰して、他の盛り上げ策を模索した方がいいのではないでしょうか。

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チーム岡山について8

2015-02-14 00:04:53 | スポーツ文化・その他

 事例紹介告知です。
 チーム岡山やT岡助教から、以下の情報が入りました。昨年結成されたおかやまスポーツプロモーション研究会が、ついに具体的に活動をスタートされました。豊かなスポーツ文化で、岡山の地を盛り上げていくために、今年の活動が期待されます。以下、紹介させていただきます。
             
 岡山市のスポーツコミッション(仮称)の創設と効果的な事業展開のあり方を模索し,産・官・学・市民による共同体構成(クラスター形成)に向けたキックオフとなる講演会・シンポジウムを開催します。
 現在、岡山市の中心市街地活性化は喫緊の課題です。この課題はすべての関係団体・組織に課せられたものですが、多様な課題意識をもつ団体・組織が一致協力して課題解決することができていません。
 ここに、スポーツイベント誘致・開催やスポーツ合宿誘致、スポーツ振興を課題解決に関わる諸団体・組織が集まる場・契機(=広場)として捉え、中心市街地活性化に資するクラスター形成を進める必要性があります。スポーツを契機とした様々な地域課題の協同的解決が起動することを期待するものです。

【名 称】
 講演会・シンポジウム「中心市街地活性化にスポーツを活かす!-そのビジョンと戦略と組織-」
【内 容】
 〔基調講演〕 (14:10~15:15)
  講師: 原田宗彦 早稲田大学教授
  演題: 「スポーツによる地域活性化 ~スポーツコミッションの意義と役割~」
 〔シンポジウム〕(15:30~17:00)
  ・スポーツによる中心市街地活性化 -日本初 岡山モデルの模索-
  ・シンポジスト:    大森雅夫(おかやま市長)、梶谷俊介(SPOC研究会会長)、原田宗彦(早稲田大学教授)、
               間野義之(早稲田大学教授)、三村聡(おかやま大学地域総合研究センター副センター長)
  ・コーディネーター: 高岡敦史(岡山大学教育学研究科講師)
【主 催】
 おかやまスポーツプロモーション研究会、岡山大学地域総合研究センター、NPO法人 チーム岡山スポーツクラブ県民後援会
【共 催】
 岡山商工会議所スポーツ支援委員会(一社) 岡山経済同友会
【協 力】
 (公社)おかやま観光コンベンション協会㈱岡山コンベンションセンター
【日 時】
 2015年3月9日(月)13:30開場 14:00開演
【後 援】
 岡山市、岡山市体育協会、山陽新聞社、山陽放送、岡山放送、テレビせとうち、(一社)日本スポーツツーリズム推進機構
【会 場】
 岡山大学 五十周年記念館 金光ホール
【参加申込】
 どなたでも無料で参加できます。MAIL:spoc.jimukyokuの後は「@gmail.com」(スパム防止) / FAX:086-262-1525
※参加代表者氏名・連絡先・参加人数をご連絡ください.

【以下、開催趣旨抜粋】
 岡山市ではスポーツを活かした地域活性化を目指す産・官・学・市民が集まり、協議体を創設しました。それが平成26年10月に創設された「おかやまスポーツプロモーション研究会」(SPOC研究会)です。
 SPOC研究会は、スポーツを活かした地域活性化を志向する関係者が集い、それぞれが抱える問題意識を共有し、スポーツコンベンションやスポーツツーリズムを糸口にした問題解決の戦略を構想することを目指しています。
 この講演会・シンポジウムでは、岡山市の中心市街地活性化の流れの中で、スポーツの活かし方を考え,それを実現させるための体制づくりについてディスカッションしていきます。

 年度末の平日午後ではありますが、当ブログもぜひ出席させていただこうと思います。こういうスポーツ文化の横断的な組織は、すぐに隣県の取り組みを思い出します。広島県の「トップス広島」であり、香川県の「香川プロスポーツクラブ連絡協議会」であります。香川の組織は何と、中心商店街の中にアンテナショップを持っています。中四国を離れると、「さいたまスポーツコミッション」など、更に多くの事例があります。
 ぜひ、岡山のスポーツ界に新風を吹き込む諮問機関、タスクフォースに、個人的にはなって欲しいし、岡山県内のスポーツファンの声の受け皿にもなって欲しいですね。この組織ではT岡助教、N氏など、当ブログ、語る会に今まで絡んできた方々が活躍されています。市民参加型のスポーツ横断支援組織として、今後の活動に期待しています。
体育・スポーツ経営学研究室(岡山大学 高岡研究室)該当ページ:
https://www.facebook.com/takaokalab/posts/771769612936407
チーム岡山関連⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141207
 〃        ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141107
 〃       
⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141030
 〃        ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20091213
 〃        ③:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090819
 〃        ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090818
 〃        ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090227 

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勝利の白星72

2015-02-13 01:08:29 | ファジアーノ岡山

 PV観戦レポです。
 昨日、ウルトラスで開催された、ファジのPSM・J1新潟戦のPVに行ってきました。今シーズン初観戦ですが、昨年までよりも半月ほど早く、開幕前の空白時期にうれしいスケジュールとなりました。T森店長の話では、スカパー!がスポンサーについたから、「ニューイヤーマッチ」として盛り上がったとか。個人的には長く今までPSMが無かった事自体が不思議だったので、「2015 明治安田生命Jリーグ」として後ろ向きの時代に入った2015年シーズンで唯一評価できる部分かもしれません。
   
 皆さん、ちょっと欲していた面もあったのか、店内もいつもくらいの人で埋まっていました。こちら再度も、松ちゃん君親子、シマカズ氏、うろたんK氏も参戦予定でしたが、この日の朝に「車の乗合に声がかかったので、現地行ってきます」と連絡が入る。まーさん親子も現地という事で、映像にバッチリ映っていました。
 今回の相手は新潟さん。思わずシマカズ君に「川又出るかなぁ?」と聞いてしまい、そういえば名古屋だったと、恥をかく始末。有名どころはU-22で活躍した、あの鈴木武蔵選手か。柏ユース出身の指宿選手も途中から出てきました。
   
 個人的に注目していたのは、新加入選手。加地選手はベンチ外でしたが、岩政選手はバッチリ最初から出ていました。特に、セットプレーはこれからも注目ポイントですね。高さ、マークをはずす動き、経験によるジャンプのタイミングなど、解説者がべた褒めでした。GKの壁の前に立つ前に、岩政の壁を越えなければならないとも言っていました。
 ニュースでは、対人の強さや高さ、的確なポジショニングなど持ち味を存分に発揮し、終盤は相手の猛攻にさらされたが、体を張った守りではね返して無失点の勝利に貢献したとありました。
   
 他のメンバーはネクストでやっていた選手も多く、決してベストの布陣ではなかったようです。矢島選手はケガとして、加地選手や岩政選手の舎弟と自分で言っていた渡辺選手も見られなかったですね。
 本当にいい選手が入ったと思います。というか、よく来てくれたと思うし、過去の2人のレジェンド選手(服部、ストヤン)のように1年でサヨナラにならない事を祈ります。椎名選手良かったですね。でも、28歳という事で、ゆっくりできる歳でもない様子。
 試合は、妹尾選手の浮き球のパスを上手くゴールした染矢選手の得点を守りきり、1-0で勝ちました。J1チームに勝ったのはいいと思いますが、所詮強化試合なので油断は禁物です。この日は他にも熊本さんなどJ2のチームがJ1チームに勝っています。J1優勝チームがこの時期に練習試合で格下チーム負けてしまった事はよく観ましたが、それでも負けるよりは勝った方がいい事です。
   
 新潟はベストに近いメンバー構成だったが、キャンプ期間中で体を追い込んでいる最中ということもあってコンディションがあまり良くなかったという話も聞こえました。今回の試合運びは昨シーズン何度となく観た光景。すなわち、連続無敗記録を進んでいる頃の印象です。負けないが勝てないという形。今シーズンも今の段階は攻撃陣の手薄が言われています。何とか補強をしなければ、昨シーズンと全く同じ結果に終わるのでは。

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後援会で地域力を!11

2015-02-12 00:24:11 | スポーツ文化・その他

 事例紹介コラムです。
 先週の土曜日にNHKで、「鯉昇れ、焦土の空へ」というドラマが放送されました。広島局の製作で再放送されたものです。初代監督の石本秀一氏を通した広島カープの誕生秘話を追った内容ですが、その前告知を観ていて、「後援会」というキーワードが出てきたので、これは観ないといけんという事で、録画してしっかり観ました。以下、ドラマ内容を抜粋して紹介。
   
 「カープを救えという石本の叫びに応え、立ち上がったのは名もなき市民たちだった。これはカープ存続に人生を捧げた男と、広島市民が起こした奇跡の物語」というセリフから始まりました。
 終戦4年後の昭和24年晩夏。日本プロ野球界はセ・パ2リーグ制で再出発という大改革を行い、それまでの8球団から15に増設。これを機に広島にプロ野球団創設の行動を起こしたのは谷川元代議士。㈱廣島野球倶楽部創立準備委員会の委員長に就任して、広島カープが誕生。従来のプロ球団が経営資金を大企業に頼るのが常識である中、それを地元自治体の出資で賄う計画を打ち出した。
 「県民みんなのチームを作りたい」という谷川氏の熱い思いが、オーナー企業を持たない日本で唯一の市民球団を広島に誕生させた。チーム名は「カープ」。鯉は広島市を流れる太田川の名産であり、滝を上る姿から生命力の象徴とされる。原爆の悲劇から立ち上がろうとする広島にピッタリのネーミング。
   
 初代監督は石本秀一氏(52歳)。監督として広島商業高を優勝させたこと4回。プロ野球誕生とともに大阪タイガースに招かれ、2年連続日本一を達成。以後、4球団の監督を歴任と実績は十分。加えて野球人生最後の華を故郷広島で咲かせたいという熱い思いだったが、広島で彼を待っていたものは、選手がまだ一人もいないという厳しい現実。3ケ月後は開幕という時期に。
 昭和25年シーズン開幕後、次第に成績も最下位に転落して低迷。財政もセリーグ加入金が未払いという苦しい状態が続く。観客収入がその日の勝敗に応じて各チームに分配される制度が響き、いくら客が入っても負け続けていたため、なかなか収入が増えない状態が続く。その年の夏を迎える頃には選手への遅配が当たり前に。石本監督は野球の事に加えて、経営の算段もしなくてはならない状態。
 その結果、断腸の思いで2軍を解散。選手とコーチ20人を解雇。しかし、それでも事態は改善せず、地元企業から借りていた合宿所を家賃未払いで追い出される始末。その後、チームは御幸荘を合宿所として利用。
   
 広島カープは何とか1年目のシーズンを終了。41勝96敗1分け。勝率2.99で最下位。この時、すでに球団の財政は火の車で終末の時が近づいていたとか。昭和26年に国体を初めて初開催。2年目のシーズンの開幕直前に、球団役員会において大洋への吸収合併の話が持ち上がる。市民球団の限界として絶望感に覆われるが、決議になりそうな役員会場の周りに、合併反対の市民が押し寄せる。
 万策尽きて、これ以上の借金は不可能という役員会で、吸収合併が決まりかけた時に石本監督が、「市民は貧乏ながら戦い続ける境遇を、自分達とダブらせて応援してきた。カープは広島の心。解散だけは中心して、一切を自分に任せて欲しい」と言い、市民による募金、後援会設立を提案。「会員から募金を募る。カープはまだ生まれたばかりだから余白がたくさん残っている。その余白一つ一つ埋めるのは自分達(フロント)でなく、市民の皆さん。市民の皆さんにカープの未来を委ねましょう」と。
   
 石本監督は企業という企業、工場、官庁、町内会まで後援会を作ってもらうよう一つ一つ頼んで回る。新聞社(中国新聞)には募金を呼び掛ける文章を書くので、無条件で(紙面に)掲載して欲しい。石本監督がぶち上げた後援会案に役員も賛同し、土壇場で合併中止、カープの存続が決定。
 「後援会の結成急ぐ。選手も県民の絶大な声援に応えて、苦しくともとにかく頑張ってくれることにより、私も涙が出るほどうれしい。今このカープを潰せば、日本に二度とこのような郷土チームの姿を見る事はできないだろう。私も大いに頑張る。県民もこの際、大いに協力してカープを育てて欲しい」
と朝刊に寄稿。
 石本監督は県庁舎前で、市民に直接呼びかける演説を行い、これを手始めに怒涛の後援会作りを開始。この年の後援会結成の知らせを聞けば、石本監督はどこへでも出向いたとか。試合を終えたばかりの選手を引っ張り出して駆けつけ、ファンサービスを実施。この間、石本監督は連日、地元新聞にカープ支援を呼びかける記事を寄稿。
後援会員数の推移: 4月:3,000人突破/5月:5,000人突破/6月:8,000人突破/7月:10,000を突破。
   
 石本監督の気持ちを受け取った市民は、今度は自ら試合前に球場に募金樽を設置して広く募金を呼びかけた。カープ名物「樽募金」の始まり。昭和26年7月29日に後援会発会式を開催。この時の後援会員数は13,141人、支援金総額は2,715,784円。コーヒー1杯が30円の時代で現在の勝ちで実に1,800万円を超える額がカープに託されたとか。
 石本監督はその後も後援会から1,000万円の募金を集め、他球団のスター選手獲得に成功するなど、強いカープ作りに精魂を尽くした。しかし、監督就任から3年目、自ら立ち上げた後援会の一部にワンマン体制を批判され、突如球団を追われた。それから4半世紀後の昭和50年に悲願の初優勝。その瞬間を石本氏(当時77歳)も自宅でTV観戦していたとか。
   
 素晴らしい話でした。「復興」という付加価値も備わっている球団でした。まさに「真実の樽募金」、「市民(県民)後援会のルーツ」であり、当ブログで今まで抱いてきた「後援会」のイメージそのものの話でした。資金も人材もない地方クラブが産声を上げてから、どのようにもがきながら世の中と戦っていくのか、リアルによく描けていました。このまま、サッカークラブにもあてはめられる貴重な事例です。
 一番参考になったのはやはり、後援会の誕生秘話です。後援会については以下のアーカイブにたっぷり載っていますが、基本的に「カネ」と「ヒト」。後援会とは、集金とマンパワーを集めるシステムですから。広島の事例でも、石本監督が呼びかけて、職域と地域の後援会組織を立ち上げていき、後援会結成の知らせを聞けば、選手を引き連れてどこへでも出向いたとしています。ドラマでは選手が壇上で「炭坑節」を歌うシーンがありました。これはまさにちょうどJ2を狙う当たりのサッカークラブが行う様ではないかと。また、試合会場で市民が募金活動を行うシーンがありました。いいですねー スタッフだけがやるのではなく、後援会が駆けつけて市民(県民)が行う募金活動。まさにこれが県民クラブではないでしょうか。うらやましい。
 このドラマには、「後援会はものを言われるから作りたくない」「選手は試合だけ戦ってくれればいいから街には出さない」という価値観は存在しません。その時の苦労があるから、その後の初優勝が実現するのです。よく「100年続くクラブ」という表現を耳にしますが、広島カープのこの生き様を見れば、こういう市民(県民)クラブこそが100年続くと思います。格好だけで県の隅々にまで浸透できず、「市民の宝」になりえていないところがあれば、しんどいかなと思います。「カープは広島の心」という石本監督のセリフがありましたが、広島県民にはこういう地域の宝があっていいですね。
後援会関連⑫(総合):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140607
  〃    ⑪(千葉):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20131206
  〃    ⑩(松本2):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130707
  〃    ⑨(松本):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121107
  〃    ⑧(仙台):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111226
  〃    ⑦:(大分2):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111203 
  〃    ⑥(川崎・麻生区
):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090823
  〃    ⑤(湘南):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090801
  〃    ④(鳥栖):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090608
  〃    ③(甲府):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090126
  〃    ②(大分):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090117
  〃    ①( 柏 ):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20081211

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日本代表のこと・・・273

2015-02-11 00:01:36 | サッカー(日本代表、W杯等)

 事例紹介コラムです。
 ポストアギーレですが、ここ2、3日でまたしても動きが起こりました。全くわかりません。でも、あと1週間か10日くらいではっきりしていくのではないでしょうか。昨日今日の動きでは、日本協会がヨーロッパの候補者から断られては、マスコミ報道で流れるという事の繰り返し。まるで、日本代表監督は魅力なく断られているかのような扱いです。今日の段階での情報を抜粋して紹介します。

〔ハリルホジッチ氏〕
 サンケイスポーツによると、アギーレ氏後任として、前アルジェリア代表監督のバヒド・ハリホジッチ氏が浮上。日本協会の霜田技術委員長は8日に渡欧し、後任候補と交渉を実施。ハリホジッチ氏は、オシム元監督の系譜を継ぐ指揮官。旧ユーゴスラビア代表として活躍し、指導者としてもフランス最優秀監督に輝くなどクラブ、代表で一流の実績を持つ。特にアルジェリアを率いたブラジルW杯では、1次リーグを突破し、決勝トーナメント1回戦では延長の末に1-2で敗れたが、優勝したドイツに対して健闘。アルジェリア代表の際の年俸は約1億円で、2億円強を想定する条件面もクリア。昨年11月にトラブゾンスポル(トルコ)の監督を辞任しており、契約上の問題も無し。
 1952年にボスニア・ヘルツェゴビナ生まれ。
古巣のヴェレジュ・モスタルで監督としてのキャリアがスタート。'97年から'98年までモロッコクラブを指揮し、国内リーグを2連覇、アフリカチャンピオンに導く。'98年から'02年までフランスのリールを指揮し、'00-01シーズンではリーグアンで年間最優秀監督を獲得。'08年からコートジボアール代表、'10年8月にクロアチアリーグ、'11年にアルジェリア代表監督に就任し、ブラジルW杯に出場し、ベスト16に入る。W杯後にトルコリーグで指揮を取ったが、2014年11月にクラブと契約解除。
 
        
〔ラウドルップ氏〕
 スポニチによると、元デンマーク代表のラウドルップ氏に、監督就任の正式オファーを出す可能性が高いことが9日判明。関係者によると、日本の指揮に前向きな姿勢を示しており、近くクラブとの交渉に入る見通しとか。6月まで契約を残すラフウィヤへの違約金の問題がクリアになれば、交渉は一気に進展することになるそうです。
 同じスポニチ報道によると、
ラウドルップ氏との交渉が難航した場合は、パウロ・ベント氏や現イラン代表監督のカルロス・ケイロス氏らとの交渉を目指すことになり、それでも難しければオリヴェイラ氏が有力候補としています。
 選手としてAマッチ通算104試合37得点を記録。引退後はデンマーク代表コーチ、ヘタフェ、マジョルカの監督等を歴任。スパルタク・モスクワでは欧州CL予選に出場。スウォンジーではイングランドリーグ杯で優勝。現在はラフウィヤの監督。関係者によると、契約は約4カ月を残すのみで、違約金は支払い可能な金額に設定されている可能性が高いとか。

〔スパレッティ氏〕
 日刊スポーツによると、事実上3人に絞られたとあります。日本協会関係者が10日までに、ルチアーノ・スパレッティ氏、フェリックス・マガト氏、そしてラウドルップ氏の3氏と接触したとか。
 スパレッティ氏は1959年イタリア生まれ。現役引退後の'95-96年にセリエAの監督を歴任。'04-05年のウディネーゼで欧州CLに出場を決めたが辞任。その後ローマの監督に就任すると、'05-06年にセリエA新記録の11連勝を達成。その後2年連続でローマをセリエA2位、欧州CLベスト8の好成績。'09年にロシアリーグ監督に就任。ロシア杯で優勝したが、昨年に解任。
 南アフリカW杯終了後の5年前から調査をし続けているそうで、ローマ監督時代には、トッティをセンターFWにコンバートしたり、純粋なFWを起用せず、中盤から前で細かいパス回しの攻撃的な戦術を植え付けたとか。ゼロトップシステムと呼ばれ、当時のセリエAでは最も美しいサッカーと呼ばれた。

              
〔マガト氏〕
 同じく日刊スポーツによる事実上絞られた3人の一人。1953年ドイツ生まれ。現役引退後は'04-05年にBミュンヘンでリーグとドイツ杯を連覇し、2年連続2冠を達成。'07-08年からはウォルフスブルクを率いて初のリーグ優勝を達成。ハードなフィジカルトレーニングが「軍隊式」や「鬼軍曹」とささやかれるが、規律を重視する日本人とは相性がいいとされています。ウォルフスブルク時代には、長谷部、大久保、シャルケ時代には内田を指導。日本人の特性も理解しており、フィットするのに時間はかからないとみられるとあります。

〔ミチェル氏〕
 スポーツ報知によると、スペインリーグ関係者の話で、元スペイン代表で今季途中までギリシャ、オリンピアコスを率いたミチェル氏に接触していたことが9日判明。オリンピアコスでは'13~14年シーズンの欧州CLに出場し、16強に進出。
 1963年スペイン生まれ。'94年W杯の後に現役引退し、本格的にTV解説者やマルカ紙のコラミストを務めていたが、'05年から監督業をスタートし、'06年にレアルのカンテラの総責任者からカスティージャの監督を努めた後に、'09年からヘタフェからレアル・ベティスを率いてUEFA欧州リーグに出場したが低迷し、'11年に解任。'12年にセビージャの監督に就任。
               
〔マッツァーリ氏〕(打診辞退)

 
欧州の移籍事情に精通するジャーナリストのジァンルカ・ディ・マルツィオ氏が8日、「日本協会がリストアップした7人の中には、前インテル監督のマッツァーリ氏が入っている」と自身のHPに掲載していましたが、日刊スポーツによると、現地の報道ではマッツァーリ氏に断られたことが判明。
 1961年イタリア生まれ。現役時代はエンポリ等でプレー。引退後はリボルノ、レッジーナ、サンプドリアなどの監督を歴任。ナポリで'12年イタリア杯で優勝し、'13~14年シーズンからインテルを指揮し、昨年11月に解任。

〔オリヴェイラ氏〕(否定)
 パルメイラスのオリヴェイラ監督は9日、地元テレビ番組で日本代表の監督就任の可能性を問われて、「とても誇らしく喜ばしい話だが、実現は難しい。」と否定。日本代表が欧州サッカーへ傾倒しているとして、他のブラジル人監督が就任する可能性も低いとの見方も示したそうです。

〔絶対ありえない人選について〕
 日刊ゲンダイでは、「絶対あり得ない名前が飛び交っている」としています。
 某マスコミ関係者によると、
「技術委員会には、後任監督選定に際して2つの基本路線がある。一つ目は『代表監督経験者』。'06年W杯のジーコ、'14年W杯のザッケローニは代表監督の経験がなく、2人とも短期集中開催のW杯で監督自身が舞い上がり、出だしでつまずいたチームを立て直せなかった。クラブ経験しかない指揮官は、リストから除外」とコメント。
 Jリーグでいい監督だったとはいえ、オリベイラやストイコビッチはクラブ経験しかないので完全アウト。一部スポーツ紙が「元デンマーク代表MFラウドルップ」を報じたが、やはり代表監督未経験なのでリスト外としています。
 2つ目は「八百長が横行していると言われる国の出身者、もしくは監督経験者」で、スペイン人監督とスペインリーグ経験者、'06年に八百長の一大スキャンダルが発覚したイタリア人監督とセリエA経験者も、技術委員会のリストから除外。


【その他、候補者として残っていると思われる人物】
〔パウロ・ベント〕

 1969年ポルトガル生まれ。ポルトガルリーグから'96年にオビエド(スペイン)に移籍。1部残留貢献後に、'00年からスポルティング(ポルトガル)へ移籍して'04年までプレー。ポルトガル代表としては35試合出場。'04年からスポルティングの下部組織で指導を始め、'05-06年シーズン途中にトップチームの監督に就任。'10年にポルトガル代表監督に就任し、ブラジルW杯は1次リーグ敗退。16年ユーロ予選で敗れた昨年9月に解任。
          
〔ホセ・アントニオ・カマーチョ〕
 1955年スペイン生まれ。10代後半にRマドリードに移籍して活躍。'89年まで約15年間プレーし、公式戦500試合以上に出場した「闘将」。スペイン代表としては81試合、W杯に2度出場。'92年からスペインリーグ4チームを続けて指揮した後、'98年にスペイン代表監督に就任。'02年日韓W杯の準々決勝で韓国に敗れた後に辞任。'04年にはRマドリードの監督に就任したが4カ月で辞任し、'11年から中国代表監督を努めたが、'13年に解任。

〔スコラリ監督とクルピ監督〕
 また、読売新聞によれば、スコラリ氏とクルピ氏が、「日本代表就任は困難」と言及したとか。スコラリ氏とクルピ氏が8日、日本代表監督について、読売新聞社の取材に返答。スコラリ氏はグレミオ、クルピ氏もアトレチコ・ミネイロと、ともに強豪クラブを現在指揮。この日までに日本協会から代表監督の就任要請は来ていないと言うが、スコラリ氏は「かつて磐田を指揮したこともあり、日本とは以前から親密な関係がある。99%、今のクラブとの関係を継続するつもりだが、日本の関係者と話さないわけではない」とコメント。
 クルピ氏も「クラブと契約更新の話があり、難しい状況だが、ロシアW杯までに時間がある。私が日本で育てた選手も数多く活躍しているし、日本代表を指揮するのは自分の夢」とコメントしたとか。

 全く混沌としてきました。当ブログでイチオシだったスコラリ監督も難しい雲行きですね。当ブログでお願いしたいのは一貫しています。代表監督の経験で世界を知り、W杯を戦って世界を知る監督です。申し訳ないですが、オリヴェイラ監督、レオナルド氏、ラウドルップ氏ではザック監督と同じ結果でしょう。もう少しレベルアップした監督がいいですね。カマーチョ監督も中国代表では振るわず、中国サポーターからは冷ややかな目で見られているとか。

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アジアに勝て11

2015-02-10 01:09:48 | サッカー(日本代表、W杯等)

【PV情報】2/11(水祝)のファジのJ1新潟とのPSM、ウルトラスにてPVあり

 事例紹介コラムです。
 先日、THE PAGEに「アジアサッカー連盟再編の可能性はあるのか── オーストラリアはどうなる?」というタイトルで、AFCからオーストラリア排斥の動きがあるという記事が掲載されました。前から噂はありましたが、具体的に詳しく出たのは初めてです。確かに、アジア杯で優勝したのもオーストラリア、去年のACLで優勝したのもオーストラリアのクラブで、最近オーストラリアの強さが目立っています。以下、抜粋して紹介。
   
 先月開催されたアジア杯の大会中に、オーストラリアをAFC(アジアサッカー連盟)から排斥しようとする動きが西アジア諸国で起きているとの報道が見られた。AFP通信等によると、1月下旬にバーレーン人のサルマンAFC会長(バーレーン人)がUAE「アル・イティハド」誌に対し、湾岸諸国等で、オーストラリアがAFCに所属していることに対して不満を持っているとしたコメントが発端とか。
 第一報は、アジア杯決勝の直前というタイミングで、オーストラリアサッカー協会は困惑し、オーストラリア代表チーム内にも動揺が起きたそうです。ところがその直後にはサルマン会長はオーストラリアの地元紙に対してUAE紙の報道を全面的に否定。
 しかしながら、サルマン会長の否定コメントで終わらせるのは早計。水面下で中東諸国が不満を抱いているのは事実であり、違和感を抱いているというレベルならば、それは西側だけにとどまらず、韓国のウリ・シュティーリケ監督「オーストラリアはアジア大陸ではないので、優勝といいますか…」と皮肉的なコメント。

 オセアニア地域にあるオーストラリアのAFCへの加盟までの流れは以下のとおり。
 '66年にOFC(オセアニア連盟)に加盟。オセアニアにはW杯の自動出場枠が与えられていなかったが、オーストラリアは大陸間プレーオフを制して'74年の西ドイツW杯と'06年ドイツW杯出場に出場。オーストラリア国内でAFC加盟の気運が持ち上がったのは'02年日韓W杯の後。時差が1、2時間という日韓でのW杯開催により、オーストラリア国内でのテレビ中継が盛り上がり、サッカー人気が上昇。欧州からの移民が多いため、代表選手の多くは欧州リーグでプレーし、実力的にも大幅に向上。
 その後、当時のオーストラリア政府は経済的なアジア戦略の一環としてAFC加盟を後押しし、国を挙げてのロビー活動が実って、'05年にOFC脱退及びAFC加盟が決定。FIFAも早々に転籍を承認し、'06年からAFCに所属。
 '05年にFIFA理事、AFC理事だった小倉日本サッカー協会名誉会長は、「オーストラリアはオセアニアで圧倒的な実力を示しており、オーストラリアのAFC加盟はアジア全体の強化につながるということで、各国が了承」とコメント。'05年にはAリーグも発足し、今回はAFC加盟10周年という節目の年の開催。

 オーストラリアのAFC加盟により、W杯出場面で割を食うことになったのが西アジア諸国。'98年フランスW杯から'06年ドイツW杯までの3大会は、西アジア諸国からサウジアラビア(98、02、06年)とイラン(98、06年)が出場しているが、オーストラリアがアジア予選に加わった'10年南アフリカW杯以降では、昨年のブラジルW杯にイランの出場のみ。中東勢の衰退が見られる。
 更に新たに持ち上がった問題が発生。今回のアジア杯視察中に得た情報として、'18年ロシアW杯のアジア出場枠が現行の4.5枠から4枠に削減される可能性が発生。「3月のFIFA理事会で各大陸の出場枠が決まるのではないか」と小倉名誉会長のコメント。
 昨年のブラジルW杯でのアジア勢の惨敗ぶりは記憶に新しく、現行0.5枠であるオセアニアが1枠を求めるのは確実との見方。これを敏感に察知した中東諸国が、OFCに加盟していたオーストラリアをAFCから排斥するという内容の、加盟国再編の動議を出すためのムード作りを行っている可能性は否定できないそうです。サルマン会長は2期目となる再選を目指しているとされるAFC会長選挙が5月に予定されており、この件に影響を与える可能性があるだろうとの見方もあると締めくくっています。

 思えば、オーストラリアは元々オセアニア地区であり、オセアニア地区がなければ、アジア地区でもいいと思いますが、ニュージーランドがオセアニアで優勝し、オーストラリアがアジアで優勝ってのもおかしな話かもしれません。
 それにしても、W杯のアジア枠が4.5から4に減少って、方向性はよくないですね。ロシアW杯はまだいいとして、その次のカタールW杯では日本は弱体化して、アジア予選を突破できていないかもしれませんね。恐ろしい時代だなと。
THE PAGE該当ページ:http://thepage.jp/detail/20150206-00000001-wordleafs

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日本代表のこと・・・272

2015-02-09 00:05:08 | サッカー(日本代表、W杯等)

 事例紹介コラムです。
 ポストアギーレですが、日本協会が5人の候補者に絞ったそうです。各マスコミ報道でいろんな「5人」が報じられていましたが、日刊スポーツのものが一番高い信憑性を感じました。面白いのが、すでに当の候補者が「打診があった」とコメントし始めている事。もうすでにしっかり動かれているのですね。まずは日刊スポーツの報道について、抜粋して紹介。

【5人の候補者日刊スポーツ)】
 日本代表の後任監督に、前イタリア代表監督のチェザーレ・ブランデリ氏、前ポルトガル代表監督のパウロ・ベント氏、元スペイン代表監督のホセ・アントニオ・カマーチョ氏らが有力候補に挙げられていることが6日判明。日本協会の霜田強化担当技術委員長は技術委員会開催後、候補者を5人前後に絞り込んでいると明言。交渉の優先順位もつけて交渉開始。
 候補者選定の方向性は、欧州出身者や欧州のクラブで実績を残した監督が優先。欧州での交渉が難航した場合のために、元鹿島監督のオリベイラ氏(現パルメイラス監督)、前ブラジル代表監督のスコラリ氏(現グレミオ監督)もリストに含まれているとか。
 また、Jリーグのクラブからの引き抜きは無く、日本人もリストに入っていないと明言し、外国人優先の理由は「日本は世界と戦う上で、まだまだ学ばなければならないことがある。いろいろなクラブの指導歴、代表を指導してきた経験を(日本に)伝えてもらいたい」とコメント。

〔パウロ・ベント〕
 1969年ポルトガル生まれ。ポルトガルリーグから'96年にオビエド(スペイン)に移籍。1部残留貢献後に、'00年からスポルティング(ポルトガル)へ移籍して'04年までプレー。ポルトガル代表としては35試合出場。'04年からスポルティングの下部組織で指導を始め、'05-06年シーズン途中にトップチームの監督に就任。'10年にポルトガル代表監督に就任し、ブラジルW杯は1次リーグ敗退。16年ユーロ予選で敗れた昨年9月に解任。
          
〔ホセ・アントニオ・カマーチョ〕
 1955年スペイン生まれ。10代後半にRマドリードに移籍して活躍。'89年まで約15年間プレーし、公式戦500試合以上に出場した「闘将」。スペイン代表としては81試合、W杯に2度出場。'92年からスペインリーグ4チームを続けて指揮した後、'98年にスペイン代表監督に就任。'02年日韓W杯の準々決勝で韓国に敗れた後に辞任。'04年にはRマドリードの監督に就任したが4カ月で辞任し、'11年から中国代表監督を努めたが、'13年に解任。

〔オズワルド・オリベイラ〕(代表監督経験無し)
 1950年ブラジル生まれ。選手歴はなく、大卒後の'75年、フィジカルコーチとしてスタート。カタール、ジャマイカ代表コーチなどを歴任。'99年にコリンチャンス監督に就任し、'00年には世界クラブ選手権で優勝。'07~11年までJ1鹿島監督として、初年度にリーグ戦と天皇杯の2冠。'07年からJリーグ初の3連覇。'12年からボタフォゴ等の監督を歴任、'14年からパルメイラス監督に就任。
東スポWEBによれば、健康問題が浮上。ある関係者によれば「かつてJ1横浜が監督候補としてリストアップして調査した結果、実は少し心臓に問題があるという情報が入って、リストから除外」という情報。
      
〔ルイス・フェリペ・スコラリ〕
 1948年ブラジル生まれ。'82年から指導者に転身し、グレミオ、パルメイラスでリベルタドーレス杯優勝。'97年にはJ1(当時)磐田監督にも就任。'01年にブラジル代表監督に就任し、'02年日韓W杯で優勝。'03年からポルトガル代表監督となり、'04年に欧州選手権で準優勝、'06年のドイツW杯でベスト4。'08年からチェルシーで欧州のクラブを初めて指揮。'12年から2度目のブラジル代表監督に就任したが、ブラジルW杯では4位に終わり、その後、グレミオの監督に就任。
東スポWEBによれば、磐田の監督を退任した際、日本サッカーへの嫌悪感を示した事が問題視されている面もあるようです。


〔チェザーレ・プランデリ〕(打診辞退)
 1957年イタリア生まれ。現役時代はユベントス等でプレー。'93-94年シーズンにアタランタの暫定監督に就任。'98-99年シーズンにセリエBのベローナをセリエAに昇格。'02年から'04年までパルマの監督として中田英寿氏を指導。フィオレンティナの監督の'05-06年シーズンに4位から欧州CL出場権を獲得も、'06年に発覚した八百長「カルチョ・スキャンダル」で、勝ち点とCL出場権を剥奪。'10年まで指揮した後に、イタリア代表監督に就任し、ブラジルW杯欧州予選で無敗通過を果たすも、本大会は1次リーグ敗退で辞任。
時事通信フットボールチャンネルによれば、プランデリ氏は就任打診を辞退。日本協会から即座の返答を求められたとか。年俸はイタリア代表時代で約4億円と高額。
               
 オリベイラ氏の健康問題は痛いですね。「他の候補も少なからず問題を抱えており、新監督選考は紛糾必至の状況」とありしたが、他の候補者の問題も知りたいですね。5人の一番上にブランデリ監督の名前が出ていましたが、すでに打診辞退という事で、一番下の位置に持ってきました。昨日のサンスポには、日本協会関係者が水面下でイタリア人のラニエリ氏に接触したが、断られていたことが判明とありました。「日本代表と、中国のクラブからオファーがあったが断った。まだ私は欧州で勝負したい」と本人のコメント。
 また、今日のゲキサカによると、グレン・ホドル氏も日本協会から日本代表監督就任の打診を受けたが断ったと、英紙「デイリー・メール」が報じており、「ビジネスと家族の問題」が理由だそうです。ラニエリ監督、ホドル氏については5人と定義する前の行動かもしれません。2人については以下のとおり。
〔クラウディオ・ラニエリ〕(打診辞退)
  1951年イタリア生まれ。チーム再建の手腕にたけ、「修理屋」の異名を。インテルで長友選手を指導し、チェルシーなど4カ国のクラブで監督を経験。昨年11月にギリシャ代表監督を解任。
〔グレン・ホドル〕(打診辞退)
 1957年イングランド生まれ。現役時代はトッテナムの主力として活躍。2部チームのプレーイングマネージャーになった後に、チェルシーの監督に就任し、その後イングランド史上最年少、38歳の若さでイングランド代表監督に就任。フランスW杯でイングランドを2大会ぶりの出場に導いたが、その後解任。2002-03年までプレミア監督を務めるが、現在は英国のスポーツ専門放送局で解説者を務めている。

 昨日のデイリースポーツでは5人が、オリベイラ、スコラリ、クルピ、レオナルド、ビエルサとありました。山陽新聞では、「欧州路線踏襲か」という記事がありました。そして、今日になって報知新聞に、ラウドルップ氏(元J1神戸選手)がリストアップされているという報道が出ました。以下のとおり。

【その他、名前が挙がった監督候補】
・ストイコビッチ氏(元J1名古屋監督)(代表監督経験無し) 
 →13回というJリーグ歴代最多退場記録があり、監督としても2度退場。キレやすいイメージが強く、審判からイエローカードを奪って、審判に突き付けるという事件も。地元セルビアの人気クラブ、レッドスターの会長時にも金銭トラブルで揉めるなど、決してクリーンなイメージではない模様。
・レオナルド氏(元J1鹿島選手、元ACミラン監督)
 東スポWEBによれば、不倫から離婚訴訟をしていた過去があるとか。
・クルピ氏(元C大阪監督)

・ビエルサ氏
・ラウドルップ氏(元J1神戸選手)
 →選手としてAマッチ通算104試合37得点を記録。引退後はデンマーク代表コーチ、ヘタフェ、マジョルカの監督等を歴任。スパルタク・モスクワでは欧州CL予選に出場。スウォンジーではイングランドリーグ杯で優勝。現在はラフウィヤの監督。関係者によると、契約は約4カ月を残すのみで、違約金は支払い可能な金額に設定されている可能性が高いとか。

 今日現在の情報はこんなところです。今週中にはいくらかもう少し具体的に絞られていくのではないでしょうか。一つだけ言える事は、霜田委員長が、欧州路線を踏襲し、実績のある大物指導者を狙っていることが交渉経緯から透けます。次期日本代表監督候補との契約交渉のため近日中に渡欧するそうですが、その時期に名前も出てくるのでは。個人気にはスコラリ監督がいいですね。

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