CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】日本人の勝算: 人口減少×高齢化×資本主義

2020-03-25 21:16:56 | 読書感想文とか読み物レビウー
日本人の勝算: 人口減少×高齢化×資本主義  著:デービッド アトキンソン

先進国中でも突出して高齢化問題に悩まされそうな日本が、
どうしたらいいか、それは、実はチャンスじゃないかと
そんなお話を書いていると思っていたら、
だいたいの話は、最低賃金を上げることに終始されていて、
それによって、生産性をなんとかあげることと
解説されていました
どこから、どこまでをどう信じたらいいのか
さっぱりわからないんだが、
書かれていることは、凄く賛同したい内容が多かったように思うのである

最低賃金を上げるということについて、
それは、会社が不当に溜め込んでいる利益を大多数の人に配布しなおせと
そういうお話であるようでして、
このあたりは、なるほどなぁ、いいこと言うなぁなんて
思ったりしてしまっていたんだが、
それによって、やる気を取り戻して、
生産性をどんどんあげていけるだろうかというあたりは、
日本人というべきか、現在の働き盛りと呼ばれる人たちの
妙な疲弊っぷりから、無理じゃねぇかしらとも
思ったりしてしまったのである
自分がまさにそうなのだ、給料あがればラッキーだが、
その分だけ、ばりばり仕事しようなんて思うはずもない

個人の感想はさておき、
様々な国の事例なんかに基づきつつ
日本の何が問題かといえば、人口が減るということで
人間の数が多いから、それを集めると日本は金持ちっぽく見えているような
不可解な状況が見てとれたりして、興味深いわけでありました

あとは、よくよく日本のお家芸的にちやほやされる
下町の工場的な、中小企業が多いことに苦言を呈していまして、
人口が減ってるんだから、当然その分だけ
会社の数も減ってしかるべしだろうと
それも、その通りだなと思ったなが、
妙な浪花節というか、情緒から、そういうものを護送船団よろしく
守っていこうというのが、いわゆる保守なんだなとも
思い知らされて、自分もそうでないかと考えたりしたのでありました

もっとも、書かれている通りに、すべてが大企業に集約されて
それでうまくまわるのだろうかというと
はなはだ疑問なわけなんだが、商店と、会社というのは
また別個のものだということなんだろうか
このあたりが、もうちょっとよくわかんなかったのであるけども
生産性をなんとかしないといけない、
仕事がなくなるのは、人口減ってるからしゃーないというのが
なんか、心に平穏をもたらしそうだと思ったりしたので
読んでよかったとメモっておく

いや、よくねぇだろ、ちゃんと働け俺