「篤姫」も47回も終わり、残す所あと三回になってしまいましたね。いよいよ来週は「無血開城」です。
なんだかんだと言いながら、今まで涙腺がつまらないように、毎週「篤姫」が一役買っていてくれていた様に思います。
45回、46回と感想がスルーになってしまいましたが、その二回ともしみじみとした想いで見ていました。と言っても、46回の「慶喜救出」は、出掛けていて見ることが出来ず、再放送も見ることが出来たのは、残り15分だったように思います。それでもその15分はいきなり泣いていました。
私はやっぱり泣き虫なのでしょうか。
いかに「そんなわけ、あるかいな。」とか言う展開でも、
「家族」を守る、そんな想いが伝わってきます。
慶喜と向き合うシーンは良かったです。
今回も天璋院が静寛院と向き合い「あなたと私はつくづく似ていますね。」と言うシーンは、心に残りました。お互いに夫を早くに亡くし、そして同じように子供もがなく、今また攻めて来るのは、元婚約者であったり同郷の者であったりで、辛い気持ちも同じです。 この歳も近い嫁姑は、母子というよりは、親友のような感覚ではなかったのかと思いました。夫は「姉妹の」と言っていました。
家族と言うのは、血縁と言う血の縁ばかりではなく、不可思議な縁で結ばれた他人の集合体なのかも知れません。
嫁いで来た女性には舅、姑、義兄に義妹、そして婿や嫁、そのような人たちに囲まれて暮らすと言うことが間々あると思います。
嫁はまだですが、私なんかもそうです。
篤姫は息子も血の繋がりのない家茂でしたね。
嘆願書を書いても、篤姫のは、今の京の情勢ではしかるべき人に渡すこともかないません。でもそこで大いなる助っ人の幾島登場です。やっぱり貫禄たっぷりで、予告編では、もうこの人一人で何とかなってしまうのだと、勘違いしてしまいました。(そんなわけ、あるかいな、と思ってもです。)
幾島と西郷との対面の前に、今週の小松様です。帯刀とお近の別れが思い切り気になってしまいました。あれは今生の別れなのでしょうか。45回の「母からの文」は篤姫の決意、母の思いよりも、この夫婦に目が行ってしまいました。私はこの近と言う人が好きなのです。
京へたどり着いた帯刀に、言葉や話の内容はないがしろにはなっていなくても、大久保と岩倉の態度の中に、何だ来たのかというものを感じてしまいました。
しかも薩摩藩の家老だと言うのに、西郷には会えません。急速すぎる時代の変化を感じました。
幾島はその帯刀のアドバイスにしたがって、篤姫に西郷宛の手紙を書くように伝えます。もちろんその使者は幾島です。
「天は徳川を滅ぼせと命じたのか。」
幾島の涙ながらの説得に、西郷も涙で応えます。だけど
「それは違う話です。」と江戸攻めを辞めようとはしませんでした。
江戸攻めは3月15日・・・。
だけど、篤姫はその話を聞いて、西郷は変わってはいないと嬉しそうに微笑むのでした。
相手を知ると言うことは、本当に大切なことなんですね。
さて次週、どんな無血開城のドラマが展開するのか楽しみですね。