今期のドラマで一番楽しみにしていた「JIN-仁」も、とうとう最終章、来週は最終回になってしまいました。昨日のドラマが終わって予告編を見終わったとき、来週の日曜日が明日来れば良いのにと、思わず「時の神様」に叱られそうな事を思ってしまった私。
楽しみでもあり、だけど終わってしまうのが寂しくもありと言うところです。
昨日はとうとう、「JIN-仁」の見るべきポイントである、龍馬暗殺の真相と彼の運命が決まってしまう回でした。
前回の最後、恭太郎たちに追い詰められて、もう助けられないと思った東は、自らの太刀で龍馬を切りつけます。
それは、なぜ!?
他の者に、龍馬を切らせたくなかったのか。
だけど龍馬は、自分を守るために切ったのではないかと、東に言います。龍馬を守るために切るとはどう言う事だったのか。それは西郷の口から、そして咲の口から推察と言う形で語られるのですが、龍馬のやった仕事を守る為だったと言うのは、驚くべき事であっても納得の行く説明だったと思いました。
徳川の手の者に切られたら大政奉還は、実は徳川には不本意であったとなってしまうので、個人的な仇討ちと言う形で守ったと言うもの(ちょっと、此処の説明、非常に不味いかも。)
東が自分の命が助かった納屋を見に行くシーンで、龍馬とのやり取りを思い出します。
「遣り残した事はないのか。」
「ひとつだけある。」
そのひとつは、龍馬に対しての仇討ちだったわけですが、その後、龍馬の護衛と言う形でずっと付き添っていた間に、東の心に変化が訪れ、結果的にはひとつだけ遣り残した事をやり遂げてしまったわけですが、意味が違かったと言う、なかなか奥の深い内容になったと思います。
東は切腹して果てますが、救いは西郷や咲のようにわかってくれている人がいた事、そしてそれ以上に龍馬本人が分かってくれていた事だったと思いました。
果たして仁は龍馬を助けることが出来るのか。
手術のシーンは、やっぱり怖くて直視出来ませんでしたが、このシーンには幾つもの鬘が使われたのですってね。HPはあまり覗かないのですが、今日、気になる事があって覗いてみました。結構内容充実したHPで読み応えがありましたよ。そこの「現場レポート」はなかなか面白かったです。裏話も多数です。→こちら
結果的には龍馬は歴史どおりになってしまいました・・・
でも、そうでもないか。本当の命日は変わってしまったのですよね。昏睡した意識の中であっても、野風の恋文にも近いような手紙を読んでもらい、耳元で未来の話を仁がし続けたせいか、夢であっても未来を見てきた龍馬。そして最後に自分の思いを仁に語った龍馬。
史実では頭は勝ち割られ、脳が飛び出し即死であったと伝えられていたように思います。最後に何かをきっと言いたかったと思います。でも、最後に龍馬は思いを語り、無念の涙を浮かべても、その顔は安らかでした。
「死んでいった者達が、もう一度生まれてきたい国にしたい。」
この言葉を聞くと、条件反射のように涙が出ます。
この言葉、もう国会の合言葉にして欲しい。
ところで、「夢であっても未来を見てきた」と私が言ったら、夫は「行ったんだな、未来。」と言い切るのです。
うーむ。
最大の見せ場だった龍馬の回が終わってしまっては、残すのは南方仁はどうなるのかと言う点ですよね。
私が気になったのは、包帯男の正体。仁はあれは俺だと考えるのが妥当と言っていたけれど、あの包帯男は不思議です。
なぜならある時、彼は龍馬に思え、ある時彼は仁に見え、昨日の予告編で見ても違う人に見えてしまったり・・・。普通、あれだけ目が出てるんですよ。ああ、なるほどって分かりそうじゃない。龍馬の声が妨げてるのかしら。
この包帯男って、同じ人が演じていなくて、仁の思考にあわせていろいろな人が演じているのかなとか思ってしまったのですよ。でも最終回前ですし、ヒントなんか何処にも落ちている訳もないことでした。
気になりますよね。どうやって咲は仁を未来に帰そうと思っているのでしょうか。
毎回涙を友として、このドラマを見ているのですが、来週もハンカチは必需品に違いありません。
南方一行がいない間の仁友堂の危機とそれを助けた人々の活躍と、勝海舟の西郷との密談の様子も良かったですね。この回にみんなくっついているのが勿体無いくらいです。
野風さんの「母は昔雪になりたかった。愛しき人の肩に舞い降りたかった」と子供に語るシーンは、後で龍馬の形見が届けられた時に、凄く生きてきて、思わず泣けました。その簪は雪のデザイン。
(ごめんね、おりょうさん。)
このドラマの中では龍馬の野風に対する恋の想いは深いから・・・・