森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

相棒14元日スペシャル「第10話 英雄~罪深き者たち」

2016-01-02 13:37:03 | ドラマ(相棒)

〈ネタバレしています。再放送時には気を付けて。〉

 

だからさ、もう一人の少年って秘書でしょ。

そう寝ぼけた頭で思っていました。

だけれど右京が撃たれた青年の首から願い石を取り出し

「僕としたことが。」と言った時に、やられた~と思いました。

 

言い訳ですが、昨日の夜は本当に眠くて〈朝早くから実家に行っていたものですから〉、時々意識が飛んでいました。

ブログでレビューを書く人は二回ほど見て細かい所もチェックしてから書く人も多いらしいのですが、私の場合はほとんど一発勝負です。リアル状況で書くと言うのが私の一応のスタンスです。

映画館で映画を見ると言うのとは違って、コーヒーを入れながらとか洗濯ものをたたみながらとか、ツイッターで実況を見ながらとか、大事な所で子供に話しかけられたりとか、猫に足を踏まれていくとか、普段の生活の横にドラマがあるので、いろいろな状況で、それでもどんなふうに感じていくのかが、私的ツボなんです。

だから時には、読みが浅いなと思われる方もいらっしゃる方もいられるかもしれませんが、こういうレビューもありかなと思ってくださればと思います。

 

話を元に戻すとですね、その寝ぼけた頭でもちょっとは思っていたのです。

― 彼女、変ね。

って。彼女の存在の意味は何って。

ミステリー小説では、かなり最後まで行かないと犯人が分からないことが多いのですが、ドラマって登場人物が出そろった所で、たいがいの場合は犯人が分かってしまうのは、登場人物にだいたい意味づけがされているかなんですよね。

でも植村明梨と言う女性には、まったく陰もなく本当に役場の案内人に見えました。

「相棒」にしては珍しいな。「旅ミステリー」みたいに花を添えるキャラなのかしらって思ってしまったのです。

な、わけないのですよね。

如何に寝ぼけていたか、または、まったく頭が動いていなかったかがバレバレですね。

 

だけどそれと言うのも、思い込みの罠に嵌ってしまっていたからなんです。

冒頭に出てきた二人の美少年。

そう、ここで「美少年」と思い込んでしまったのですね。

血の誓いのシーンは痛々しく、そして目は画面にくぎ付けになりました。

だけど一人目の少年が腕を切った時、夫殿が

「あそこまで切ったら、相当傷は深くて危ないぞ。」なんて言うものですから、二人目の少年がどの程度まで切るのかなんて細かい所が気になってしまいました。

演出で、きっと分からないようになっていたかもしれませんが、それでも腕ばかり見ていたので、さらに二人は少年であると疑う余地も生まれなかったのです。

 

一つの事に拘って長々と書いてしまいましたが、これって、私的には嬉しかったのです。

そうですよ。「相棒」には「やられた~」と言わせていただきたいのです。

おかげでばっちりと目が覚めました。

 

植村明梨役の武田梨奈さん、とっても良かったです。

蛇の毒の事は案内の所でやけに詳しく言っていたので、どこかで出てくるのかと思っていたのですが、なるほどここで使うのかと思いました。

しかし私、1月1日から人間として良からぬ事を思ってしまいましたよ。

植村明梨の計画が上手くいって良かったと思ってしまったのです。音越官房長官は人の命を踏み台にしてのし上がっていく男。こんな人は生き延びて総理などになってもらっては困るのです。

と、ライターさんも思ったのだと思います。

 

そしてこうも思ったのではないかと思ったのす。

雛子もここで失脚させようと。

でもこれは私を含めて長年見ている視聴者には違和感を感じさせたのではないでしょうか。

雛子はこの程度の事で失脚していくキャラではないのですよね。

HPの人物紹介にも

「右京が「周囲で不祥事や事件が起きるたびに、それを逆手に取り、すべてを自分の糧に変え、大きくなっていく」と評するしたたかな政治家。」書かれているような女性なのですよ。

彼女だったら、音越官房長官の死を利用しないわけはないのです。

でもここで彼女が総裁選に出れば、「相棒」ワールドがリアル社会と分断されてしまいます。トップを目指す彼女でも本当にそこまでさせてはいけないのですよね。

で、今回の結果になったのかも知れませんが、彼女の場合に限っては、今回の結末が議員辞職であって「相棒」退場は許されないような気がします。

はっきり言って、彼女の場合はこんな程度じゃダメだと思うのです。

 

複数回登場だった赤いカナリアの元幹部、本多篤人と娘の茉莉の最後も描かれました。

せっかく静かに暮らしていたのに、結局彼らは平穏に生きる事は許されなかったのでしょうか。

娘の茉莉は不治の病にかかり、でも最後まで父に傍にいてもらうことよりも、ヒーローとして生きて欲しいと願ったのでした。

そうなのかと思っても、なんだか寂しすぎます。

願い石でともに祈った願いは、「あの子たちを守る事」だったのに、その願いは半分しか叶わなかったのです。でも右京は優しく「半分は叶った。」と言いました。

でも守ったのは命だけ。彼女は殺人犯なのですから。

 

彼らの思う「守る」とは、どういうことだったのか、イマイチ良く分かりかねるものがありました。

それと同じように、明梨と少年を優しく理解し居場所を与えた、自殺した元議員の男はなぜ最後にあのような事を言ったのかも分かりかねます。死を前に狂ってしまったのか。

「いつか恨みを晴らしてくれ。」

子供たちはその言葉に復讐を誓いますが、本当は良く勉学をし、同じ政治の世界で恨みを晴らして欲しいと言いたかったのではないかと都合よく考えてしまいました。でもそうでないと、それまでの優しい人と人格が一致しません。だけれどそうであったとしても、託す遺品が剣と曼荼羅では、そうはなかなか思えない事ですよね。

恨みを晴らす=殺してくれと、本当に言ったとしたら、この人が本当のクズ。

流された噂通りの人で、恨みを晴らす必要もないと言う矛盾がそこに孕んでいたと思います。

 

「願い石」のオハナシはなんとなく素敵です。

その石をこれからも亘と二人でこの先も持ち続けると言うのは、なんかこの亘の退場の時に上手く使われるような予感がしました。

そして右京は最後に、本当は何を言いたかったのでしょうかー。

 

相当寝ぼけ眼で見ていましたが、最後にばっちり目が覚めてからはかなり面白く見る事が出来ました。

また今年も「相棒」ファンの皆さま、よろしくお願いいたします。

 

・・・・・、ああ、三浦さんの事を書き忘れてしまいました。髪が伸びて雰囲気が変わった三浦さん。時々退場して言った方も何気に登場してくれると嬉しいものですよね。

 

 

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コメント (4)
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