森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

真田丸第二回「決断」

2016-01-17 23:46:23 | ドラマ (大河)

本音を言うと、三谷幸喜さん、この前の映画の評判がイマイチだったので、心の奥底では大丈夫なのかなと思っていた部分もあったのでした。

だけど今日、やっぱり三谷作品は面白いなとしみじみと思いました。

最後のこよりのくじによって北条につくか上杉につくか決めようと言うシーン。

凄かったですね。

「そんな大事な事をくじで決めるなんていいのですか。」

と言いつつ、そのくじを引こうとする信幸。だけれど、その引こうとしたくじを父、昌幸は離そうとしない。

「こんな大事な事をくじで決めても良いものか。」と自分でやっておいて言う父。

 

この昌幸は考えてから行動するのではなく、考えながら行動する、または行動しながら考えるタイプの人なんですね。だから傍から見ると、その考えが二転三転しているように見えてしまうのだけれど、そしてかなり大真面目なんだけれど、なんだかそこがユーモラスでそして愛おしく感じてしまうのです。

このキャラが凄すぎて今のところ彼が主役のような気さえしてしまいます。

「決めた ! 決めたぞ !  息子たち !」

彼が決めた決断は、

「真田は織田につく !」

ぶったんだ決断に、目をマン丸くする二人の息子たち。

次回も凄く楽しみです!

 

 

その他のシーンで心に残った所。

手ひどい裏切りをしてしまった小田山の最後のシーン。

勝頼にあんな裏切り方をしたわけだけど、とてもざまあみろみたいな気持ちにはなれませんでした。

この時代はみんな家を守るために必死だったわけで、裏切る事によって家を守ろうとしたのに、不忠の者として処刑されてしまったのですよね。リサーチしたら、この時処刑されたのは、嫡男、妻、祖母、女たちと一族郎党。結局逆に家を滅ぼしてしまったのです。(のちの子孫はいるらしい)

気になったのは、「ねっ」などと言い合って、すこぶる夫婦仲が良い事をアピールしていた松の夫の小田山茂誠。気になったのでウィキで調べてしまいました。って、もちろん今はここには書きませんが。

 

それから、勝頼の切腹のシーン。

目の前に現れた信玄は果たして何を言おうとしていたのか。

「お怒りですか ?」

「今そちらに参ります。四朗を叱ってください。」

信玄の亡霊は黙して語らず。だけれどその目は優しかったと思います。

勝頼が去った頃、昌幸も信玄の亡霊を見ます。

はっとして駆け寄るとその亡霊は消えて、馬のいななき。

「佐助か。・・・・悪い知らせか?」

佐助が頷くと、

「ご苦労であった。」と皆まで聞かない。

 

素晴らしくない?

素晴らしいよ。

もう本当にこの一年期待しちゃいます、私。

 

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相棒14「第11話 共演者」

2016-01-17 19:18:58 | ドラマ(相棒)

またも相変わらず、寝ぼけ眼で見ていました。

寝ぼけ眼で見ていても、なんたってタイトルが「共犯」…じゃなくて「共演者」なものだから、頭の中で「共犯」と転換されて、殺人が起きた時から、こ奴ら二人が犯人じゃって右京さんじゃなくても思いましたよね^^

最終的には捕まったものの立件はいかにと言う桜庭かなえ(高橋かおり)のひとり勝ちなのかなと、なんとなく思いました。

寝ぼけた頭で見ていると、これは心理学でいう所の、子の自分を支配しようとする母親殺しのようなものと、自分のプライドを傷つけ続けた者への復讐だったようにも感じました。

そう思うと、かなえはやっぱり勝ったと言えるのかもしれません。

 

だけれど後からふとこの物語を思い出すと、すこぶる後味の悪い思い出したくもない気持ちの悪いお話で、好みじゃないなと思いました。

サスペンスやミステリーを愛するものは、作り手に騙されるのが好きなんです。そして時には口の中が苦くなるような後味の悪さも経験する事もあります。

例えばアガサの「誰もいなくなった」とか「終わりなき夜に生まれつく」とかね。

だけどなんていうか、その後味の悪さが美しくない。

かなえと言う女優と殺された姉は、すこぶる似た者同士ですよね。

さながら妹は姉に支配され食い物にされたかのように描かれたように思うのですが、そうは思えません。上京した時に付いて来て一緒に戦った仲だと思うのです。

結婚して引退しようとした時に、スキャンダルをでっちあげられて邪魔をされ、幸せになるのを逃した復讐・・・らしいですが、引退したら姉の生活も根底から覆ってしまう訳で、思いやりのある人なら簡単にはそう言う結論は出しません。

それに本当の娘を言葉によって殺された、桐島万里子(多岐川裕美)だって、心理的に変に感じました。かなえの姉が仕組んだことで娘が死んで、しかもその策略によってかなえが私の娘の役を奪ったんだぐらいの事を思ったら、絶対にイッショクタに憎むんじゃないのかって、なんか納得できないものを感じたのですよね。

それを憎しみから共鳴に変えてしまうなんて、本当に一世一代の大芝居だったわけですね。

でもなんかスッキリしなかったなあ。

ただ、多岐川さんの騙されたと分かった時の苦悩の顔、捕まっても勝ち誇ったような顔の高橋さんの美しさは見応えがありましたね。

この感想には、まるで右京も亘もいないかのようだけれど、実際に二人の女優さんにばっかり目が行っちゃって、あまり記憶がないんです、まじに(^_^;)

 

最近ろくでもない事ばっかし言っているような気がします。

でも再放送の時に見ると、意外と初回より面白く感じるから不思議ですね。

 

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真田丸第一回「船出」

2016-01-17 08:50:30 | ドラマ (大河)

ツイッターの反応によると、オープニングから好感触。

結構ストレートな作りで、その回の映像も毎回盛り込まれるのかしら。

 

信繁が徳川方を偵察に供を伴って一人行く時に

「敵に見つかったら」と言う供に、

「見つからなければいいんですよ~!」と。

年若い(たぶんまだ子供に近い年齢?)彼は、まるで「リーガルハイ」の古美門研介みたいだなって、ちょっと思ってしまいました。

そしてところどころの笑いのエッセンス。さすが三谷作品だなと思いました。

 

昌幸、魅力的。

草刈さん素敵。

 

そして今回は武田勝頼の滅びの物語をじっくり見せてくれました。今までこんなにも悲しく切なく、そして美しい勝頼を見せてくれた物語はあったでしょうか。

 

勝頼が忍んで、岩櫃には行かない事と人質から解き放す旨を伝えました。勝頼を見送りながら兄の信行が

「御屋形様は優しいお方だな。」と言います。

信繁は

「優しくて・・・・・・

そして、悲しい人だ。」と。

 

初回、本当に面白かったです。

次回も楽しみです。

と言っても今日ですが。

この程度の薄い感想ですが、ちょっとだけまた挫折するまで続けて書けたら良いなと思っています。

 

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「ふしぎな岬の物語」

2016-01-17 07:46:53 | 映画

先日録画していた吉永小百合主演の「ふしぎな岬の物語」を15日にようやく見ました。

この映画は鶴瓶さんが出ていたので、なんとなく映画館で見てみたいなと思っていたのですが、「絶対に見たい」と言うほどでもなかったので見逃し、テレビでやってくれて嬉しかったです。

姉が、

「なんだか良い人ばかり出て来て、良い映画だと思ったんだけれど、見終わった後に何も残らなかった。」と言っていたのですが、見終わった後になかなか的を得た感想だったなと思いました。

魔女のようにいつまでも美しい吉永小百合さん。

彼女が主演だと、ああいう雰囲気になる。

これは良いとか悪いとかの話ではないのです。

「ああ言う雰囲気」と言うのは、もう彼女しか出せない雰囲気の事を言っているわけで、誰からも愛されている女性と言う役に、誰も文句が出ないと思います。

そして物語的には、姉が言うような良い人ばかりが出てきたわけではなかったはずで、かなり強烈な人生を歩んできたそうとうアクの強い人たちが、周りを取り囲んでいるはずなのです。

その人たちのエピソードが、あれやこれやと泣かせてくれることになっていたと思うのですが、すべて「ああ言う雰囲気」に負けて、綺麗にまとまって見ていた時には気分も良いけれども、終わった時点で終わりという映画に仕上がってしまったように感じました。

ただお話的にはぎゅっと優しさがつまっている、そんな感じ。少女の口からしか語られませんが、出てきた幽霊までもが優しかったですね。

 

 

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