少し続けて絵画展に行った記事を書きたいと思います。
そう思って気が付いたのですが、3月5日に横浜に行った帰りに行った「シャセリオー展」の事を書いていませんでした。
今更になってしまったと思いましたが、この絵画展は5月28日まで国立西洋美術館でやっているので、一応セーフと言う事で記録しておきたいと思います。
と言いましても、ほとんど「行ったよ。」と言う内容に他なりませんが。
このシャセリオーさんは(なんとなく「さん」付け)、11歳でアングルに入門を許された早熟の天才ではありましたが、37歳で短い生涯を終えてしまいます。
展覧会では彼に影響を受けたモローなどの作品の展示もあり見応えがありますが、彼自身の作品は、やはりその生涯の短さに比例して少ないような気がしました。
ただその短い生涯でも、師と袂を分かち、チラシ(フライヤーか^^)の言葉を借りれば、アングル門下の異端児として独自の道を模索していったのでした。
この美しいご婦人の美しい絵では、上に書いた言葉などは響かなかったかもしれません。
「アポロンとダフネ」
これもまた、題材の素敵な天才の絵画と感じるだけだったかもしれません。
私が心惹かれた作品は
「コンスタンティーヌのユダヤ人街の情景」
この服のコントラストは凄く良いと思いませんか。
1846年にアルジェリアを旅した彼は、オリエンタリスムの画家にも数えられているそうです。
「コンスタンティーヌのユダヤの娘」
この目力と意志の強そうな唇。凄く魅力的だと思いました。
そう思ってもう一度フライヤーの女性「カバリュス嬢の肖像」を見直してみると、目・鼻・そして唇の表情がなんとイキイキとしているのかと気が付いたのでした。
派手な展覧会ではないかもしれませんが、「知られざる19世紀絵画の世界」に触れると言う意味で見る価値があると思います。
そして、今、国立西洋美術館は、ちょっとお得かも知れません。と言うのもイベントはもう一つやっているからです。
「日本・デンマーク外交関係樹立150周年記念
スケーエン:デンマークの芸術家村」
これがまた良かったんですよ~。
「なんかこう癒されるな~。」と言う作品が私的には多かったんです。
詳しい解説などは、こちらなどを参考にしてください。→こちら
または国立西洋美術館のHPなどで→こちら