森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

おんな城主直虎第18回から20回

2017-05-23 10:12:49 | ドラマ (大河)

第18回「あるいは裏切りという名の鶴」は、このドラマの中でもかなり重要な回だったと思います。

なんでその回の感想を抜いたかなあと、ここから書かなくちゃ始まらないような気がしてしまうのですね。

大河はもちろん歴史物語ではありますが、私が重要と思うのはそう言う視点ではなくて、政次の気持ちを直虎が知った事にあるんです。

ある意味ラヴストーリーの苦手な私の、許容範囲である愛の物語なのかも知れません。

 

<ああ、だからこの感想も、今川がどうしたとか武田はどうだとか、まったくスルーです。以下も書いてる人だけが楽しいと言う結構申し訳ないような内容です。>

 

この辺りまで、ドラマが始まる前には爪の垢ほどのバトルが夫殿との間にありました。

夫は、歴史に残されている政次と言う人の人物像が嫌いなのです(この事は毎回言っていたように思います。)

ゆえに

「このドラマの中では」と言う前置きが、我が家では重要な言葉でした。

18回のドラマが始まった時に、私は言いました。

「このドラマの中では・・・、政次は直親を守り切れなくてむざむざと殺してしまった。だから彼はどんなことをしてもおとわを守ると誓ったんじゃないかしら。たとえ歴史の中で悪名を残そうとも。」

すると夫が

「ああ、このドラマの中ではな。」と言ったのです。

やったー!!

とうとう勝ちましたぞ、政次殿。だって、歴史の真実なんか知らねーよ。見ているのはドラマなんだからさ。

 

そして政次の真意を知った直虎は、一番の味方がそばに居てくれた事を知ったのでした。

 

確かに直虎が読みたいと言ったからだけれども、和尚が彼女が兵法などを学べば、必ずその事に気が付くと思っていたかもしれません。

お互いに敵のようにふるまい、だけれど彼を頼り彼は彼女を守る。

イイ感じになってきました。

 

サブタイトルが結構気に入っているワタクシ。

あの綿を摘み取っているシーンを見て、私は思いました。

ああ、いつか「風と共に去りぬ」がいつか来るなって。私の勝手な妄想予想。それは鶴のラスト週。

そしたら私、涙拭くハンカチじゃなくてタオルを用意しちゃうな・・・・って、かってに期待値をあげています。

妄想予想が外れても「ありゃりゃ」って思うだけですが。

 

「罪と罰」

きっとこの回では、やっぱり女はな~とイライラして見ていた方も多かったかもしれません。

木を切り倒し盗むなんて、死罪は当然の事だと思いますから。

だけど直虎は未だに尼であると言う事を、ちょっと前面に出しても良かったような気がしました。ただ甘さだけが目立ってしまったようにも感じた回でもありましたね。本当はこの時代の僧籍にある者は、かなり武芸にも秀で自らの所領を守る者たちでもありましたが、彼女は尼であり殺生を好まぬ者であっても許された存在であったようにも思ったのでした。

でもですね、それは柳楽優弥だからであって、これが無名の、しかもおっさん風のものであったならば、直虎は死罪を申し付けて上に立つ者の苦渋と辛酸を味わったと言う展開になったかもしれません。(差別と偏見)

 

柳楽優弥の盗賊の頭は、いつでも逃げ出すことが出来たのですね。直虎の魅力に取りつかれたのかも知れません。

この回から政次の演技が変わりましたよね。見ていて楽になりました。

 

「第三の女」

この回は、上手いなあと思いました。物語の展開上、都合の悪い事は省くのかと思ったら、出てまいりましたね。直親の娘が。

でもこの少女の母は、子が出来た事を直親には伝えなかったのですね。そこには切ない彼女の母の愛の物語があったのではないかと私は思ってしまいました。

この時代の男子に、結婚前は清い体で居て愛する人に捧げようなどと言う道徳があるわけもないと私は思うのですが、直虎のショックと動揺は隠せなかったようです。

「何も気にしておらん。」って無理があって、周りの者は皆気を使います。

「武田の間者かも知れん。」と政次は言いますが、それも追い出す口実になると言う直虎を気遣ってのものだったように思います。

 

でも一族の者が極端に減ってしまった井伊家にとって、この姫が来てくれたことは、まさに直親からの贈り物だったかもしれません。そして何よりも良かったのは、しのと歩み寄れたことかもしれません。第三の女が現れた事によって、共通の敵を持ち二人は戦友になれたのかも知れませんね。共通の敵って、この場合は直親でしょうか。

さわやか直親の株は大暴落。

でも直親が子供の時から想っていたのは直虎ただ一人だと思います。だけれど、少女、高瀬でしたね。この高瀬の母にとってもしのにとっても直親は大事な人。考えてみれば、さわやか直親、恐ろしい人です。

あと、常慶(山伏)をちらりと見た高瀬は怪しかったのが気になる所ですね。もしかしたら本当に彼女は・・・・

 

今川だの武田だの、みんなスルーで、しかも種子島のあれやこれやもみんなスルー。

だけど勢い有るものを、敏感に感じていくと言う事は凄く大事な事だと私は思いました。

 

で、次回。

「ぬしの名は」ですね。「。」は無くていいのでしょうか。この「。」はかなり重要だと思うのですが。

って、関係ないか ^^;

 

※ コメント欄を閉じていてすみません。それでも何かどうしても言いたいことがあると言う方は、メッセージ欄をお使いくださいませ。


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