森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「マスカレード・ホテル」と「グリーンブック」

2019-04-04 00:55:06 | 映画

タイトルを並列で書いていますが、別に比較とかをするわけではありません。

単に2月と3月に見た映画の感想ですが、簡単に書いておこうと思います。

因みに「マスカレード・ホテル」はまだ上映中。なんとなくブログを書く気持ち的には、セーフ感がして助かります。

「マスカレード・ホテル」は2月18日に、またも義母と一緒に見てまいりました。

意外と義母はキムタク好きのミーハー。

終わった後のお食事の時に感想などを言い合いますが、キムタクの「武士の一分」などをすこぶる褒めていました。

かくいう私も何気にですが、彼の映画をかなり見ている方だと思います。

そんなキムタク好きの二人なので、あまり悪い感想も出るはずもなく、楽しい映画タイムでした。

 

ミステリーなので、何の情報も入れずに、ポスターさえ見ずに見に行きました。

これが功を奏して、私、まんまと騙されました。

ちゃんと流れに沿って、出演者と共に「えーっ、」「ああ!」とか驚きました。

こういうのって、ちょっと私的にはあまりない事で、本音を言うと悔しいとかではなくて「凄く嬉しい」になるのです。

だけど世間様では、「すぐに分かっちゃったよね。」という意見が多数。えっ、そうなんだと、後から思いました。

 

このお話、普通にホテルのドラマとして楽しいし感動もします。

「真田丸」から好きになった長澤まさみさんも凄く良かったです。このホテル物語にも騙されて、彼女の言葉に大きなヒントがあったのに、サラーット普通に聞いてしまいました。

いや、別に途中で誰よりも早く、犯人を当てる必要はないのですが、普通はやってしまうでしょう。あれやこれやって推理を。だけどそれをあまりしなかったのは、繰り返しになってしまうけれど、ホテルのドラマが面白かったからです。

で、結局私、犯人には二回騙されたって事なんですよね。

あっ、そうそう。この映画始まり方もエンドロールの所もお洒落でしたね。

《ここから三行ほどは微妙なネタバレ・読みたくない方はそこを目を瞑って「グリーンブック」の感想まで行ってねと言う無茶ぶり》

 

あの人の話に、思わず涙しそうになった私。アホですね、まったく。それと言うのも、私、あの人、本当にかなりの年配の女優さんだと思ってしまったのです。三田佳子さんと同年代辺りの人で誰かしらなんて思ってみたり。だけどキムタクに彼女、切れない仲なのね、なんちゃって。 アホだなって思うけれど、その方が楽しい時もあるよねって事ですね。

 

 

その義母に、次はこれを見たいと言われたのですが、もうお友達と見に行く約束をしてしまっていたのでお断りしました。しかし義母は意識が高いなと、感心します。

この映画は3月19日に見ました。

 

主演が、「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンのビゴ・モーテンセンだと言うのは事前情報で知っていたのですが、見ていて最後まであの彼とこの彼がイコールにはなりませんでした。役者さんは凄いなあとしみじみと思いました。

 

先日、ピアノのお稽古に行き、ポンポンポポンと拙く鍵盤をたたき始めて、

「あっ、そう言えば『グリーンブック』見ました?」と秒の単位で集中力を中断させてしまったのは、ピアノの音で映画が蘇ってしまったからなんです。

「見ましたよ。」と先生は当然であるかのように答えられました。

「カメラで上から映すじゃないですか。あの俳優さん(マハーシャラ・アリ)が弾いているんですよね。」と言う話で盛り上がりました。

そう。この映画は差別を描いているだけではないのですよ。

音楽に本当に魅了されます。

 

だけどやっぱり悲しい差別のシーンもたくさんあります。


《 ↓ とあるワンシーンのネタバレしています。》


最後の方の雪降る街で、またパトカーに止まるように言われると

「またか。」と応えるトニー。

だけど警官は、車のタイヤの不備を教えてくれただけ。

雪の中を不備のあるタイヤで走っていたら危なかったから。

最後に警官は窓の中も覗いて、そして普通に「良いクリスマスを」と挨拶して立ち去ります。

何でもないような当たり前の日常にシーンです。

私は、その当たり前であり普通である警官の行動に、思わず涙してしまいました。

 

「トニー・リップ(本名トニー・バレロンガ)の実の息子であるニック・バレロンガが製作・脚本を手がけ、父とドクター・シャーリーの友情の物語を映画化した。」と言う実話。

 

しみじみと良い映画だったと思いました。

 

コメント (2)
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