この「あゝ結婚」で連想するのは、やはりソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニのイタリア映画だと思います。この作品は1964年の物で、子供頃、テレビで見ました。
多感な頃でハンカチを絞るほど泣きました。
今回の「いだてん」には涙は不要でしたが、それでも幾江さんとスヤへの想いにはジーンとするものがありました。
息子を失ってその妻も去った家で、もう自分も死んでしまいたいと思った幾江。彷徨いながらたどり着いたのはスヤの家でした。そこで力一杯に鍋を洗うスヤの姿を見て、この人は生きようとしていると感じました。死に向かって彷徨っていた幾江にとって、生に向かって乗り越えようとしているスヤは、たまらなく魅力的に感じた事でしょう。
どんなふうな経緯で、他家に嫁いだスヤが四三の妻になるのかと思っていましたが、四三が養子に入りそしてその妻になると言う展開だったのですね。
好きあった二人が夫婦になったと言うのに、ちょっとと言うかだいぶぎこちない二人でしたね。
それでも離れていても、心を通わせる二人。
だけどちょっと寂しいね。
すべてすべてがオリンピックのためですよね。
・・・・・、だけどな。時代がな。ふぅ。
真夏の砂浜で、暑さに強くなるための特訓の走りをする四三。
そんなテレビに向かって、夫殿は言いました。
― 鍛えれば良いってもんじゃないんだ。水分の取り方とか・・・・・
そこに至るまでに、長い年月がかかったんじゃないの。
― だって私たちの子供の頃、いいえ、高校生の頃にだって、まだまだ体育では馬鹿なこと言われて苦しめられたじゃないの。
と、私。
試行錯誤がたくさんあって今に至ったのだと思います。
新しく河童軍団が出てきましたね。
その中から、また未来のオリンピック選手が出てくるのですって。
ワクワクしますね。
孝蔵は浜松でその河童軍団と出会います。後のオリンピック選手はやはりあの寄席に良く来ていた少年なのでしょうか。
確かに孝蔵の「付き馬」は、あまり面白くなかったですよね。(そう言う演出だから良いのですが。)
それを「そんな長いセリフを、ちゃんと覚えて偉いね。」などと言うちっとも褒めたことにならない感想を言われてもねぇ。孝蔵パートも面白くなってきましたね。
というわけでまた次回に。