森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「ポーの一族」ユニコーンVol.4 カタコンベ

2019-04-29 13:39:33 | 漫画・マンガ・まんが

前回の「「ポーの一族」ユニコーンVol.3 バリー・ツイストが逃げた」

の感想の中で、バリーの名前の事を自分なりに整頓していました。また話的にもよく分からない部分があって、以前の号をまた読み直してみたりしましたが、分からなくて当然だっただと、今回のお話を読んで思いました。
 
やはり私の頭が固くなっていたのだと思いました。この新シリーズが始まってから、物語は時系列に沿って展開しているわけではないと言う事を、いまだにうっかりすると忘れてしまっている私がいるのかも知れません。
 
アランが言った「あんな気持ちの悪いものを見せた。」←(前号を読み直していないので不正確なセリフです。)
と言うのは、今回描かれていたのです。
 
そしてなんと、なんと・・・・・・・。
バリーの本当の名前が、今、明かされたのでした。
 
兄しか呼ばなかったその名前。
それをバリーはアランに伝え、そしてすぐに忘れると言う暗示をかけたのに、アランはそれを覚えていたのでした。
 
バリーはその名前を呼ばれると、言う事を聴かねばならないらしいのです。
 
その名前を呼ぶのは彼の兄だけ・・・・・・。
バリーよ、あなたの慕っていた兄は、あなたが思うような人でないんじゃないかしら。想うに値する人なのかしら。ふとそんな風に思ってしまったのでした。
 
だけどなぜ彼はアランに、忘れると暗示を掛けつつも、本当の名前を教えたのでしょうか。バリーを惹きつけたアランの魅力とは。(まあ、アランは相当に素敵な人だと思いますが。)それとも違う真意があるのでしょうか。
 
しかし、今回の「ポーの一族」の表紙の絵がよく見ると、けっこう気持ち悪いです。バリーの世界観を表しているのかもしれません。
これは「バベルの塔」のブリューゲル風味と言う感じと言えるのでしょうか。
もう本当に格調の高い世界で、短いページでも満足度が高いです。
 
写真に撮ってお見せしたい衝動に駆られましたが、やはり止めておきますね。
(追記:ツイッターに情報を載せている方から教えてもらいました《永井 祐子@cafebleunet 様》。
表紙の絵はボッスの『快楽の園』をモチーフにしているのだそうです。『バベルの塔展』でボッスの絵も見ていて、本当はどっちよりなのかと思ってはいましたが、このように元の作品名まで教えて頂けると、凄く嬉しいですよね。その絵は→こちら
 
じゃあ、バリーの本当の名前はと言うと、(まだ読めないけれど、とにかく知りたいかなと言う方はいらっしゃるかしら。)次の記事の下の方にさりげなく書いておきますね。・・・・・・・・まっ、いないか(笑)
 
 

・・・・・

月刊flowers(フラワーズ) 2019年 06 月号 [雑誌]
小学館
小学館

本屋さんにはなかなか行けなくて、と言う方は上の密林サイトをご利用ください。今回のフラワーズはメモ帳のおまけつきです。

 
※ 真夜中に書いた「いだてん第16回「ベルリンの壁」」もよろしくお願い致します。

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いだてん第16回「ベルリンの壁」

2019-04-29 01:01:44 | ドラマ (大河)

ネットを何やらウロウロしていたら、こんな記事を見つけてしまったのですよ。

宮藤官九郎が絶筆宣言か「いだてん」の低視聴率で不吉な噂」

こう言う類のネットニュースは、あまり信用しない事にはしているのです。何々引用みたいな感じで、裏を取っていない推理記事が多いからですが、それでもそうとうプライドは傷ついているんだろうなと思ってしまいました。

だけど本音を言うと、彼はそんな事は気にしないのかと思っていました。

視聴率など気にしないで良作に拘る人なのかと。

なぜなら彼の映画の作品って、すべての人にオールオッケーと言うわけじゃないものもたくさんあるじゃないですか。

それでも昼ドラも朝ドラも、ちゃんとそれに合わせて作り上げてきたわけですから、どんな時間帯のどんな帯でもちゃんとやれると言う自信があったのかも知れませんね。

だけどね、視聴率が悪いと、すぐに犯人探しに走ってしまうと言う悪しき習慣があると思うのですが、その視点で言ったなら、犯人はシナリオなんかじゃないですよね。

それに彼はこのシナリオの為に数年に渡って長い年月を費やしてきたのですよね。そして蓋を開けてみたら結果が思わしくないなんて、報われない気持ちは、当事者じゃない限り完全には理解できないものがあるのかも知れません。

 

今回の紀行のコーナーでモスクワボイコットの時の選手の事を取り上げていました。

あの時、みなさんはどう思っていましたか。(また歳がバレル発言をしてしまったかな。)

私は本当に愚かな事にも、大人たちが言うようにアメリカなどが参加しないような規模が小さい大会に国民のお金を使って、何も参加する事はないんじゃないかと普通に思っていたように記憶しています。(そんな事を言っていたのは大人たちの詭弁だったよね。政治的にあの国に尻尾を振っていただけだよね。)だけど友人は「選手が可哀想だ。」とはっきり言っていました。確かにまさにその通り。

それでも子供だった故か、私はもっとさらに残酷な事を思っていました。

― それもまたその時代と言うものに巡り合う運命だったのだと。

 

やっぱり非常な発言ですね。

だけどこう言う事って、本当にいっぱいあると思うのです。(私のうちだってさ・・・・・、って今は言うまい。)

 

すべてを次回のベルリンオリンピックに向けて捧げて来た四三。

熊本から来たスヤを追い返してしまうところなどは、やりすぎでリアルさが無いなとは思いましたし、仕送りのお金で後輩たちにも肉鍋をご馳走している日々と言うのを見せつけられるのも、少々気持ちがいい物ではありませんでした。それでも本当にすべてはオリンピックのためと言う事が伝わってきました。

それが無くなってしまったなんて・・・・・・。

ここからですよね。違う闘いが始まるのは。それはまた次回のお愉しみと言う所なのですが、大事な所でありながら、上に書いた理由から、私的には、四三の部分は、あまり面白く感じなかったのです。スヤとお義母さんのコーナーは良かったのですが。

それを今回埋めたのは、孝蔵のシーンでした。

円喬師匠の元に帰ろうと思っていたのに、その師匠は亡くなってしまいました。無銭飲食で牢獄に入れられると、そこにいた牢名主に芸を見せろと言われます。落語をするとその彼は寝てしまい、そして少年だった田畑政治と同じ事を言うのです。(あの寄席好きで水泳をしていた河童軍団の少年は彼だったのですね。)

「長い話をちゃんと暗記してかまずにすいすい話せて偉いね。」と。

だけど面白くはないよと。

孝蔵は、円喬との思い出にむせび泣きながら落語を続けます。

そして髪を切り、落語としっかりと向き合い噺家として新たなスタートを切るのでした。

と言うわけで、また来週~♪

 


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