2020年は、どうしたって例年と同じとは言えないわけですが、そんな暮らしの中で、私も例年とは違う事をほんのちょっとだけしていました。
緊急自粛宣言渦中の時には、コロナ自粛見舞いを書いていましたが、お手紙と言う性質上たくさんをいっきには書けず、そのうちに宣言は解除されたので、本当は感染拡大はその後が大変だったわけですが、自粛見舞いもないかなと一時休止し、また夏も終わってしまうと8月のラストに残暑見舞いとして、お手紙を出させていただきました。
閉塞感が辛かった2020年の夏までの日々。
私は誰かと繋がりあって、そしてその閉じ込められた気持ちを破りたかったのかもしれません。
出した葉書の中には、母や姉、そして叔父夫婦への手紙も含まれています。
なんでもテキパキとは出来ないので、たった13枚でしたが、年賀状程度のお付き合いになってしまった友達との繋がりがまた持ててた事がとっても良かったと思いました。
丁寧に封書でお返事を頂けたり、またその中に手作りマスクを同封していただけたり、また同じように絵画や写真の絵葉書でお返事を頂けたり、またはメールやお電話とかで、近況などを知り得た事も嬉しかったです。
遠い昔には美術館で買い求めた絵葉書は、友だちに手紙を書くためでした。それがいつの間にか手紙を書く習慣なども無くなって、絵葉書を買うのは単なるコレクションになっていたのです。
これからは本来の目的のために使いたいなと思っていました。
ところが収集を意識して買ってきた絵葉書は、意外とマニアックなものが多くて、これを差し上げても喜ばれるか否かと言うのも多いなと、自分のコレクションの中から絵葉書を選ぶのも悩みました。
だけどそんな選ぶ時間も含めて楽しかったのです。
でも私が一番楽しかったのは、友だちがポストを開けてその中から絵葉書を見つけて「あれっ?」と言う顔をすることを想像する事だったのです。
きっとその時の私は、いたずらっ子のような顔をしていた事でしょうね。