森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

トイレミュージアムと上野散策

2020-09-19 17:34:42 | お出掛け日記

16日に国立西洋美術館に「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」を見に行った時に訪れた上野、その散策日記です。

 

タイトルの「トイレミュージアム」と言うのは、藝大の生徒たちと卒業生が制作した、トイレを改装して出来たミニミュージアムです。

その東京藝大「上野トイレミュージアムコンセプト」は→ここです。

そのニュースは→ここ

9月7日からのオープンで、まだスタートしたばかりです。

人も動物もその外形は違えども、結局は・・・・・・

なんとなく哲学的な絵ですね。

 

ペンギンが居たり、キリンが居たり・・・・。

 

でも私、写真的には失敗しました。なぜなら、ドアをパタンと閉めると、その内側の扉には大きなキリンさんが居たりペンギンさんが居たりしたのですよ。でもなんたってトイレなものですから、そそくさと写真を撮って、中にまで入らなかったのでした。後からそれを知って、ちょっとだけ悔しく思ったのですが、また上野には来ることもあると思いますので、気楽に行って確かめて来ようと思いました。

 

 

さて、この「トイレミュージアム」の後、美術館の方に移動したので、時系列的には遡る感じでの散策日記です。

食事の後、お腹がいっぱいでもなんとなく喉も乾いていたし、予約時間まで時間があったものですから珍しくスタバに行きました。昔はあまりスタバって好きじゃなかったのでしたが、今は何処にでもあって助かるなと思ってしまいます。

 

お食事の後、なぜ喉がカラカラになっていたかと言うと、少々の上野散策をしたからでした。

今回の上野散策も、星子さんがいろいろと調べておいてくれました。ちょうど上野についてテレビで何かやっていたようです。

今は埋め立てられてしまいましたが、昔は不忍池から川が流れていて、そこに三つの橋が架かっていたのだそうです。ひとつは武士たちの橋で、二つは庶民たちの橋です。その橋のかかっていた所に、茶屋があって、それが今の「みはし」なんですってね。

  

だけどその周辺を見回しても、そんな由来の看板などは出ていません。

同じようにまったく説明もなかったのが

 

この石なんですね。

これは星子さんからのまた聞きだったのと、後からネット検索をかけても情報が出てこないので、イマイチ定かなものではありませんが、この石は上野にあった寛永寺の総門の土台だったらしいのです。

何の説明もなくそのまま置かれている石にも、また歴史があるってもんですね。

 

今の人たちには忘れられていく存在の石でも、ニャンコたちには便利なお昼寝どころのようです。

さすが、上野の猫です。白と黒のコントラスト・・・・・・!

便利と言えば、私たちもちゃっかし先程の石に座って、途中のABABで驚くほど安かったのでお揃いで帽子を買ったのですが、それをかぶって並んで写真を撮ったりもしたのです。安くても「アルル風」と勝手に名付けました(笑)

(ABABの名前を出すと上野っぽいでしょう^^)

 

不忍池の蓮はもう葉っぱだらけ。季節的には当たり前ですが、先日の家の近くの公園でも、まだ一輪残っていた事を、私は忘れてはいませんでした。きっとどこかにいるはずと探しながら歩いていたら・・・・。

やっぱりいましたよ。

この上野散策のここまで記事は時系列的には遡りになっていますが、散策部分もまた流れに沿っていないので、ちゃんと並べてみると

トイレミュージアム←石←猫←蓮←みはし前

 

ではその「みはし」前の前にどこにいたのかと言うと、御徒町にてランチしていました。

夕方までずっとお腹は一杯でした。

何処に行っていたのかと言うと、とんかつの山家。

焼肉にするか、またはいつも行列が出来ている山家にするかとお店の前で、少々のお悩みタイム・・・・

そこに山家から出て来た男の人が

「あー、美味かったナぁ。」とひとり呟いてすれ違い立ち去っていきました。

私は男の人のひとり呟く「美味しかった !」と言う言葉には、女の人が誰かに挨拶のように言う「美味しかったね。」とは違う単純な真実があると思っているのです。

即その言葉で山家に決めました。

たまたまかも知れませんが、ずっと後になって女性が二人入っては来ましたが、圧倒的に男性が多く、ここはお父さんたちの日頃のランチタイムの聖地なのかなと思いました。

なぜなら

ロースかつ定食、税込みで770円!

ご飯はゆうに二膳分はあります。しかももっとお高いのにお肉は薄っぺらで油ギトギトと言うお店もありますが、このお店は分厚くさっぱりしていました。

カウンターに座ってお食事が提供されるのを待っていた時、また男の人が「旨かった !!」と言いながらお店を出ていきました。

私は横に座っている星子さんと目配せしながら微笑んで(会話無しなので)、ここは小さな幸せが生まれるお店だなと思いました。

 

その前、デパートの催事の案内状を持って、バッグと靴のセール会場に行きました。

そこでとっても綺麗な色の水色のバッグを見つけました。しかもバッグインバッグになっていて、2個分で5500円。店員さんがネットで1万以上で売られていましたと、魅力的な情報をくれました。その時の私は既に買う気満々・・・・・

ちょっと他のも見ておこう・・・・。

やっぱりあれが一番素敵でお得だわ。

あれっ!?

振り向くと星子さんが居ません。朝早く出掛けて来たし、こんな時代だからでしょうか。会場はガラガラ・・・・

なのに見回しても見つからず、何故か会場を1周してしまいました。でもこんな事は私たちは頻繁に起きる事です。並んで仲良くショッピングと言う事はないからです。

会場をひと回りしていたら、靴の試着をしている星子さん発見。

そこで私は言いました。

「うん、この会場をひと回りしている間に物欲を断ち切って来た !!」

 

美術館を後にして上野の山を見回すと、木々の緑の中にチラホラと黄色が混じり始めました。

 

そして、なぜだか絵画を見た後の空は、まるで絵画から抜け出してきたような空に見えたりもするのが不思議です。

 

 

 

主婦の毎日はささやかでちっぽけな出来事ばかり。

でもその生活がドラマチックで有るか否かは、その人のシーンを切り取る技術の技があるかないかに依ると、私は思っているのです。

コメント (2)
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