林床に群生する「カタクリ」は、生まれ育った魚沼の山里で、
山側の水田や畑のすぐ近くで、
春を告げる「スプリングエフェメラル」でした。
山の畑の脇から掘り取った球根を、長岡に持ち帰って鉢で育て、
庭を作り変えた時2か所に植えたものが、今年も開花しました。
1か所は、ラカンマキの樹下です。
4月7日、2枚の葉の間から、花芽を一緒に伸ばしてきました。
(3月に雪囲いを外し、敷き詰めた鉢植を取り出した後すぐです)
4月9日、新葉は紫を帯びた茶色の紋様が入っています。
4月12日です。
4月13日、まだ花茎が短いですが、開花し始めました。
4月14日、夜間や曇雨天では閉じていますが、
朝陽を受けると花弁を開き、
強く反り返らせた、薄紫~桃色の花を、下向きにさかせます。
4月16日、
4月17日、
4月18日、葉が緑葉に変わり、
光合成して新しい球根(鱗茎)を作ります。
もう1か所は、果樹の梅と桃の樹間に植えたのですが、
水道の配管工事で、夏に掘り返してしまいました。
2か所に分かれて生き残った2球が、増殖しているようです。
4月半ば、開花は1輪ずつですが、
1枚葉は球根が充実すれば2枚葉を出し蕾が出来ます。
予備の鉢植えは今年は1枚葉だけになりました。
初夏には地上部が枯れて、長い休眠に入ります。