「オトギリソウ」(弟切草)は、オトギリソウ科の多年草で、
日本全土の、日当たり良い山野に自生する薬草です。
( 和名の由来は、この草を原料とした秘薬の秘密を漏らした弟を、
兄が切り殺したという、平安時代の伝説です。)
最初は、購入した山野草の鉢植えに付いて、我が家に来ました。
7月初めから、9月初め頃まで、庭や鉢でよく咲いています。
草丈は10㎝位から50㎝位まで、成長してきます。
葉は長さ3~5cmの対生、
黄色い5弁花は、花径15~20mm、
雌しべは1つで花柱は3つに裂け、雄しべは多数あります。
花弁、ガク、葉に、黒い斑点や線が入っていますが、
弟の血しぶきが、飛んで残ったものといわれます。
花は茎頂に集まって咲いています。
開花した花は夜には萎みます。
夏の間中、あちこちで咲く小さな黄花は、
名前とは別に愛らしく感じますが、・・・。
「サルスベリ」(百日紅、ヒャクジッコウ)は中国南部原産で、
ミソハギ科の落葉中高木です。
夏から秋にかけて100日ほども咲き続けます。
7月下旬、春から伸びた枝先に円錐花序を作り、開花しました。
8月初め、今年は特に、枝を長く伸ばし、
樹高3mを超え、花が垂直・水平ともに、
疎らに分散してしまいました。
8月半ばまでは、花色も濃く、緑の葉と青空に映えて綺麗でした。
円錐花序は、波打つ6弁花の集合ですが、
離れているので、花1個のアップが撮れません。
8月後半には、花色も褪せ、新たに開花しなくなりました。
猛暑と乾燥の影響が出たのでしょうか?
本日のサルスベリは、花写真では無く、幹写真を撮りました。
苗木から成長するたびに、樹皮が剥がれ落ち、
スベスベ肌が名の由来ですが、サルは平気で登るそうです。
(比較)昨年の9月末はこんな景色でした。
まだたくさんの花を咲かせて、コスモスと競演してました。
敷地内の菜園コーナー、えんどう豆に次いで4月28日、
ウリ科・ナス科の苗を植え付けました。
5月中旬のウリ科の畝、右が小玉カボチャ、左はキュウリ、
真ん中の発育遅れが「小玉スイカ」です。
この後、3種とも支柱を立てて、
ツルを上に伸ばし、空中栽培します。(狭い所でも栽培できます)
6月上旬、人工授粉をしました。
上画像の雄花を摘み取って、下の雌花に受粉してやります。
受粉後は、花梗を下に向けて伸ばし、果実を太らせます。
果実が重くなるので、網袋かテープで釣ってやります。
画像は7月上旬です。
7月20日、ミニカボチャと同時に1個収穫しました。
二人で食べるには小玉スイカが丁度良く、おいしく頂きました。
2個収穫後に、株は又新芽を伸ばして花を咲かせました。
3個人工授粉したのですが、稔ったのは1個だけ(下画像)で、
雨が降らない高温乾燥が続く中、ジョウロで水やりはしましたが、
熟す前にツルも葉も枯れてしまい、今年の栽培は終了です。
シモツケは日本や中国原産で、バラ科の落葉低木です。
下野(しもつけ)国(栃木県)で、最初に見つけられた?
花色はピンクまたは白で、樹高50㎝~1m位です。
「源平シモツケ」は園芸種で、
1株で白とピンクの花を咲き分けます。
挿し木苗を購入し4号鉢に植え、まだ樹高は10cm余り。
今年も5~6月に咲かなかったので、諦めていましたが、
8月末、水やり中に小さな蕾を発見。
9月3日、最初にピンクの花が開きました。隣には白い蕾があります。
5日、白花も開いてきました。 雄しべが長く目立ちます。
6日、半球状の花序から、小花を次々と咲かせます。
9月10日、蕾が全て咲き揃いました。
葉に斑などが入らない、緑葉の普通種です。
遅れましたが、どうにか1本だけ花茎を上げて開花しました。
9月初め、1輪(花径3cm程)が開きました。
前方に突き出した唇弁が3裂し、中央の裂片が鳥の頭部に、
両側に開いた裂片の縁が細かく裂けて、
白鷺が翼を広げた姿に似ていますね。
翌日にもう1輪が開き、2輪揃いました。
その3日後の花です。
その後も数日間、
2羽で飛翔する姿を見せて、シーズンを終えました。