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「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

新発田城

2009-11-01 00:00:18 | 城郭・城下町
(菖蒲城 新潟県新発田市大手町ほか 門・櫓:国指定重要文化財 日本100名城31番)
 鎌倉時代初期に新発田氏が築いたとされる。天正九年(1581)新発田重家のとき、上杉影勝に対して反乱を起こし、新発田氏は滅んだ。
 
 慶長二年(1597)溝口秀勝が六万石で入封し、城郭の拡大が行われた。宣勝、宣直と続き、この頃、城郭及び城下町が完成したという。然し、寛文八年(1668)火災により櫓を焼失したが、次代の重雄(しげかつ)のとき再建している。
  
 次代重元の子、直冶のとき再び火災に見舞われ、再建が成された。直温(なおあつ)、直養(なおやす)、直候(なおとき)、直諒(なおあき)と続き、直溥(なおひろ)のとき十万石に加増され、次代直正のとき廃藩となった。
    
 明治に入ると城跡は陸軍歩兵十六聯隊となり、戦後も一部が陸上自衛隊新発田駐屯地となっている。地域住民の意識の高さから、現存する表門、二の丸隅櫓のほか、平成17年に三階櫓と辰巳櫓の復元が成された。辰巳櫓は公開されているが、三階櫓は防衛省管理地内であるため公開されていない。
 
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