このところ、身辺で目に入るものが、急速に朽ちているように感じる。そして、最近ふと、私は今どこで何しているのか、分からなくなることがある。人生半ばを過ぎてから、ある意味転落の経路を辿っている。どうしようもない今世を諦め、早く来世が来ないかと思う毎日である。
(琵琶湖疎水 京都市左京区南禅寺福地町 国指定史跡)
南禅寺の境内にある水路閣は、琵琶湖疏水の一部として明治21年(1888)に築造された、煉瓦造り、長さ93mのアーチ型水路橋である。平成20年に水路閣の一部に長さ4mの亀裂が見つかり、崩壊の恐れがあるとみて京都市上下水道局が調査を始めたが、診断の結果、マグニチュード8前後の地震でも耐えうる構造物であることが分かった。