flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

北大通と幣舞橋

2013-10-14 00:00:00 | STRUCTURE-構造物残影-

(きたおおどおり・ぬさまいばし 北海道釧路市)
 湿原から釧路へ戻り、駅から市街地へと向かう。途中、幾つもの大規模小売店舗の空きビルが見られた。北海道という土地柄、早くから郊外化が進んでいた大地でも更にそれが進んだことが分かる。北大通は、釧路駅から幣舞橋を経て南大通に至る釧路を代表する通りである。
    釧路駅前ラルズ跡     丸井今井(丸三鶴屋)跡
 マルト北村跡

  

 くしろデパート(KOM)跡とオクノ(そうごデパート)跡のある末広町

 

  北大通、釧路川に架かる橋は幣舞橋である。地元の人が初代の橋は愛知県の人によって架けられたと話してくれた。現在の橋は昭和52年(1977)に竣工した五代目であり、全長124m,幅34m,架橋当時の207m,幅4mと比べると、長さは短くなり、幅は広がっている。五代目の幣舞橋の欄干には、彫刻「四季の像」が建つ。橋名の幣舞は、アイヌの祭祀場のあった所を意味し、ヌサ(幣:和語)・オマ(ある:アイヌ語)・イ(ところ:アイヌ語)の混合語に由来する。釧路川に橋が架けられたのは、明治22年(1889)渡船に代わる有料の橋として、愛知県名古屋の愛北物産が釧路に支店を出すのを機に、「愛北橋」と名付け架けられたものが初代の橋である。然し、9年後に崩落してしまったため、明治33年(1900)官設による「幣舞橋」が架けられた。
               

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