今回は六年前に計画したものを、その後仕事が忙しくなったため断念し、今冬にガライベントのパーティで宿泊券をいただいたため、改めてツアーではない個人旅行に立て直したものである。当日は新幹線の品川で降り、そこから京急線・地下鉄浅草線・京成線経由で成田に向かうことにした。品川では平日の通勤時間帯ということもあって大変混雑し、乗り切れない客が多数あった。私もその一人であり、予定よりも遅れて成田に到着した。成田ではお約束の身分確認ゲートを通り、出発ロビーである第1ターミナル北ウイング4階に向かった。ここでは円からユーロに両替し、予め送っておいた荷物を受け取る。優先チェックイン・優先手荷物検査を受け、出国審査。遅れていた時間も、ここで挽回し、スカイチームデルタラウンジで搭乗時間を待った。飛行機はアリタリア‐イタリア航空ボーイング777‐200型で、出発の40分前から搭乗が始まる。乗り込むと、客室としては最も前に位置する「マニフィカクラス1L」という窓側の席であった。また、サルヴァトーレ・フェラガモのアメニティ入りポーチが付いており、これがこの後の旅行で大変役に立つことになる。出発時間の12:20から遅れること20分、ようやく動き出し、成田を飛び立った。イタリアの航空会社であるため当然のことながら、2名の日本人乗務員以外はイタリア人であり、案内もイタリア語優先である。安定高度に達し、間もなくしてアンティパスト、そしてランチが配られた。その後、朝鮮半島に差し掛かる頃、日除けが下ろされ消灯、仮眠態勢となった。私には狭いが、フルフラットになる座席は、長時間フライトには助かる。着陸地は日本とは時差‐7時間で、感覚よりも長く夜を迎えることになる。日本時間で日付が変わる頃、朝食が配られ、現地時間で20時過ぎ、ヴェネツィア・マルコ・ポーロ空港に着陸した。
前方は乗り込む飛行機
プリミティーヴォ・ディ・マンドゥリアDOPイル・プリミノという赤ワインと、リグーリアの海の幸のサラダ
ミートソースで仕上げたグリーンのラザーニャとサン・マルツァーノトマトとバジリコのパスタ
ソーセージとポテトを詰めた七面鳥の胸肉と野菜ソテー添え
朝鮮半島上空
パルマ産の生ハムとゴルゴンゾーラチーズ
日本は信用のある国か、ものの数秒で入国審査完了。空港からは、水上バスでサンマルコ港まで移動。当初は水上タクシーも考えたが、距離が短い割に120ユーロもかかるため、水上バスに変更。それでも15ユーロと安い運賃とは言えなかった。水上バス乗り場に向かうと、予定時間になってバスが来なかった。遅れて到着し、出発は10分だと言って船頭はどこかへ行ってしまった。乗り込む外国人たちが戸惑う中、出港。陸上の路線バスと同じで、あちこちを遠回りするのと、時間調整なのか、タクシーとの協定なのか、非常に低速で走行するときがあり、タクシーの3倍の時間を要した。サンマルコ港を上陸すると、夜遅い時間であるが、大勢の人でごった返していた。石畳と規則的な構造となっていない独特の通りを歩いて、汗をかきながらホテルに向かった。
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