flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

木曽路 贄川宿

2015-02-08 00:00:00 | 街道・宿場町

(中山道三十三番 長野県塩尻市贄川)
 塩尻から市民バスで旧楢川村贄川を訪れる。昭和15年(1940)の大火もあり奈良井のような多数の町家は残っていないが、火災を免れた上町の深澤家等、生活感のある街道の風情が伝わってくる。宿場の真ん中には中央線の堀割が通り、その袂に昭和51年(1976)復元の贄川関所がある。訪れると管理の方が詳しく説明してくださった。贄川関所は福島関所の補完で、天領と松本藩の境であるこの地から林業資産や、罪人を流出させないこと。また、女改めや、土地の婦女が、縁組や寺社仏閣参りや奉公のため通過するときは、領主などの証文や庄屋の手形を必要としたこと。さらに、かつては熱川と書き にえかわ と読んだが、名の由来である温泉が枯渇したため、贄の字を充てたこと等をご教示いただいた。そして、管理の方が作成に参画した中山道の今を絵図で示した小冊子「中山道を歩く 是より南木曽路」を頂戴した。また、この資料の派生として、それぞれ違う団体から同じデザインで発行された「初期中山道を歩く」(木曽路から塩尻を通らずに諏訪湖に向かうルート)と、「中山道を歩く 下諏訪宿(和田峠)から木曽路へ」もあわせて頂戴した。
    国重文 深澤家住宅 嘉永七年
    
 大同元年創立 真言宗観音寺と鐘楼門 寛政四年
 観音寺本堂 安永四年
  
   贄川関所
 贄川駅
 贄川関所は中央西線を複線から単線に遮るように建っている。しなの号で塩尻方面から贄川に差し掛かると、この地で速度が落ちるため気になっていたところである。
 明治42年築造の旧中山道跨線橋
 平成元年に切り替えられた新跨線橋
  贄川のまちを東西に切り通す中央西線
 国内現役3つの1つ 贄川郵便局「LETTER」ポスト
 

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