flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

秋葉神社 下社

2015-08-28 00:00:00 | かみのやしろ

(静岡県周智郡春野町領家 旧県社 2005年6月1日参拝)
 火防(ひぶせ)の神である秋葉神社は、特に関東では密集地で小社を祀られることが多い。我が家でも母が台所に秋葉神社の御札を貼っていた馴染み深い神社である。また、同僚がこの地の出身であり、かつ同僚の同級生が宮司をしていると聞き訪れてみることにした。和銅二年(703)標高866mの山頂に岐陛保神ノ社(きへのほのかみのやしろ)として創建したという。中世は神仏習合により秋葉大権現と呼ばれ、祭神である火之迦具土大神(ひのかぐつちのおおかみ)は観世音菩薩と本地垂迹(ほんちすいじゃく)し、神宮寺として秋葉寺が設けられた。明治の神仏判然令により秋葉神社と秋葉寺が分離したが、昭和18年(1943)山火事により神社は焼失。麓の気田川沿いに仮社(下社)を造営したが、昭和61年(1986)山頂に神社を再建し、麓の仮社は下社となった。
   

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