flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

行人坂と大圓寺

2016-09-12 00:00:00 | 街道・宿場町

(東京都品川区上大崎・目黒区下目黒)
 江戸町中より目黒不動を経て池上本門寺に至る目黒道が、大崎の高台から目黒川に向かって下って行く坂を行人坂と呼ぶ。それは、坂の途中に湯殿山の修験者大海によって創建された大圓寺があるからである。然しこの寺は、明和の大火(1772)の火元となり、強風によって白金、神田、湯島、下谷、浅草まで延焼し、更には江戸城の櫓にも飛び火した。その後幕府の再建許可が出なかったが、嘉永元年(1848)に至り、薩摩藩主島津斉興(なりおき)が菩提寺として再建した。境内には、大火によって犠牲となった人たちを供養するために彫られた多くの石仏がある。
   勢至堂
 坂守天人像
     天台宗松林山大圓寺
 行人坂

坂下の雅叙園
                   

 目黒川

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