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「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

野毛御岳山古墳

2016-09-20 00:00:00 | いにしえびとの睡

(西岡10号墳 東京都世田谷区等々力 都指定史跡)
 等々力渓谷の程近く、目黒通りに面する国分寺崖線(多摩川左岸河岸段丘)縁端部に位置する古墳である。野毛・田園調布(荏原台)古墳群の一つであり、帆立貝式前方後円墳で全長57m,高さ7m,葺石、埴輪、周溝を持つ。大正6年(1917)後円部の墳頂から七鈴鏡が発見され、昭和25年(1950)学習院大学による発掘調査の際には、粘土槨の中から鉄製短甲や鉄剣、鉄鏃が出土している。当初は円墳とみられていたが、平成4年、7年の確認調査によって前方部の小さい帆立貝式前方後円墳と確定した。因みに御岳山(みたけやま)古墳の名の由来は、墳頂に御嶽社の祠があったためであるが、現在は八幡山古墳に移されている。
    
 多摩川等々力橋(計画)に繋がる予定の目黒通り

(関連記事:野毛大塚古墳 鵜木大塚古墳 田園調布古墳群 浅間神社古墳 狐塚古墳

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