flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

深沢城 兎々呂城

2016-09-16 00:00:00 | 城郭・城下町

(東京都世田谷区中町・等々力・深沢)
 玉川警察署付近には深沢城、その北側の都立園芸高校付近には支城の役割とされる兎々呂城(とどろき)、更に天祖神社付近にも古塁(支城)が存在した。元々この地には吉良氏世田谷城の支城があったとされ、それ以前の鎌倉時代には土岐氏の城があったという。永禄七年(1564)国府台合戦(千葉県松戸市)の功により、この地を与えられた北条氏臣南條重長はこの城に入った。その頃、この地(深沢)に存在した文明二年(1470)世田谷城主吉良成高創建の真言宗致航山感応院満願寺を現在地(等々力・目黒通り沿い)に移転している。天正十八年(1590)北条氏が滅亡すると、南條氏は武門を捨て谷岡氏と名を変えこの地の名主となった。その末裔が城跡の付近を発掘したところ、地下1mに長さ約20m,幅1.2mの玉石を敷き詰めた道を発見したという。
     

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