flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

達目洞

2018-08-06 00:00:00 | 城郭・城下町

(だちぼくぼら 岐阜市達目洞 2005年11月3日)
 山に囲まれた隠れ里。岐阜では水辺の窪地を表す「・・洞」という地名が多くある。達目洞付近は都市計画道路岐阜環状線のトンネルが開通し、その部分は変貌したものの、周辺はゆっくりとした時の移ろいを見せている。江戸時代、臼井宇右衛門によって付近は開発されたと伝わるが、慶長年間に記された『内府公軍記』には「荒神洞柴田修理亮古屋敷より搦手之口だちぼくへあがり」とあり、『太田和泉守記』には「荒神洞柴田修理亮古屋敷達目口を攻上り」と記載がある。故に達目洞の隣「荒神洞」と呼ばれた地に織田信長臣柴田勝家の屋敷があったことが分かる。現在、付近の水辺には「逆川のヒメコウホネ」が自生し、貴重な自然が残されている。
   

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