flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

鹿谷三社神社

2021-02-13 00:00:00 | かみのやしろ

(浜松市中区鹿谷町 2007年12月15日)
 姫街道、犀ヶ崖の程近くにあるこの社は、延暦十四年(795)坂上田村麻呂が東征の際、岩田海が荒れ狂い長期滞在を余儀なくされた。すると一人の女が現れ田村麻呂の子を授かったという。女は大蛇の化身で岩田海を荒れ狂わさせていたことが分かり、それを鎮めるため天照大神と天児屋命、誉田別命の三柱を祀る社を創建したと伝わる。延元二年(1337)後醍醐天皇皇子である宗良親王が訪れた際、村人が栗飯を献上したことに感謝し、社殿を造営したという。元亀三年(1572)三方原の戦いの兵火により焼失したが、寛文八年(1668)に至り浜松藩主太田資宗によって再建されている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする