(みさくぼ 静岡県磐田郡水窪町 2000年1月4日)
北遠の山あい、塩の道(秋葉街道)の宿場である水窪を訪ねた。
今まで、隣接する天龍村や佐久間町へは訪れているが、この地は通過するだけであった。
佐久間ダム建造による飯田線の付け替えによって、他所に比べて過疎化の進行も緩やかなようだが、“国境いの村”という面持ちは失われずにあるようである。
付近は“みさくぼ”というだけあって、水音のしないところはないほど、清水が流れ出ていて、この辺りでは“井水”と称し、生活用水として使われている。
また、山の斜面に貼り付くようにして昭和以前の民家が残されている。
水窪川と翁川の合流するところで土地の人と出会った。
地頭方という集落に住んでいる人で、途中、急坂を一緒に上って行ったのだが、さすが土地柄、足腰は丈夫そうであった。
「昨日も鹿を捕まえとったよ」と、自然の豊かさを語ってくれた。
ただでさえ標高が高いのに、更に見上げるように民家が点在している。まるで、中世の城塞のようであった。
(関連記事:旧大嵐駅跡 夏焼トンネル 地頭方 高根城 水窪の崖崩れ 向市場遺跡 奥領家 富山村 富山村平成二十五年 北遠春野)
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