(岐阜県大垣市赤坂町 2004年10月31日)
『大垣領分村々明細記』によると、御嶽蔵王権現の分霊を勧請したものとされ、祭神は広国押建金日命(ひろくにおしたけかなひのみこと:安閑天皇)である。寛永十年(1633)大垣城主松平定綱が、この地から石垣に使うための大石を引き出したため石引神社と称したという。大正8年(1919)からは参道を横切るように大理石を運搬する西濃鉄道が開通し、独特の光景となっている。
(沖縄県那覇市若狭 旧官幣小社)
社名通り海に面する崖の上に鎮座する波上宮(なみのうえぐう)は、社伝によると「往昔、南風原(はえばる)に崎山の里主なる者があって、毎日釣りをしていたが、ある日彼は海浜で不思議な石を得た。以後、彼はこの石に祈って豊漁を得ることが出来た。この石は、光を放つ霊石で、彼は大層大切にしていた。このことを知った諸神がこの霊石を奪わんとしたが、里主は逃れて波上山に至った時に神託があった。「吾は熊野権現也。この地に社を建て祀れ、然らば国家を鎮護すべし」と言ったという。そこで里主はこのことを王府に奏上し、王府は社殿を建てて篤く祀ったと伝わる。
(沖縄県那覇市久米)
14世紀末、明の福建甫田から「閩(びん)人三十六姓」と呼ばれる人々が久米村(くにんだ)に移住してきた。これら三十六姓はその後、琉球王国の進貢使、通訳等の役職に就いている。その縁により、平成4年、那覇市制70周年と中国福州市友好都市締結10周年を記念して、約2,600坪の中国庭園が築造された。
(奈良県・和歌山県 2004年10月3日)
標高1,695mの大台が原より発し、中央構造線に沿って紀伊水道に注ぐ136kmの一級河川である。日本でも有数の多雨地域を水源とするため、氾濫時には甚大な被害をもたらす。
(東京都台東区上野公園)
現在の建物は平成11年に改築されたものであるが、元々は明治11年(1878)法隆寺から皇室に献納された飛鳥時代の仏像等が、戦後になって文部省に移管され、東京国立博物館に収蔵されたことに始まる。
(東京都台東区上野公園 国指定重要文化財)
明治42年(1909)嘉仁親王(大正天皇)の成婚を記念して宮廷建築家片山東熊によって設計、建設された、石造二階建、延床面積2,077m2のネオバロック様式の帝室博物館(東京国立博物館)展示施設である。