flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

波上宮

2017-09-11 00:00:00 | かみのやしろ

(沖縄県那覇市若狭 旧官幣小社)
 社名通り海に面する崖の上に鎮座する波上宮(なみのうえぐう)は、社伝によると「往昔、南風原(はえばる)に崎山の里主なる者があって、毎日釣りをしていたが、ある日彼は海浜で不思議な石を得た。以後、彼はこの石に祈って豊漁を得ることが出来た。この石は、光を放つ霊石で、彼は大層大切にしていた。このことを知った諸神がこの霊石を奪わんとしたが、里主は逃れて波上山に至った時に神託があった。「吾は熊野権現也。この地に社を建て祀れ、然らば国家を鎮護すべし」と言ったという。そこで里主はこのことを王府に奏上し、王府は社殿を建てて篤く祀ったと伝わる。
        

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