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京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

太宰さん、本当は?

2008年09月05日 | 日々の暮らしの中で
「三七七八メートルの富士の山と、立派に相対峙し、みじんもゆるがず、なんと言うのか、金剛力草とでも言いたいくらい、けなげにすくっと立っていたあの月見草は、よかった。富士には月見草がよく似合う。」
     (太宰治 『富嶽百景』)

すくっと立つ黄色い花、月見草(1.2~1.3m)を富士の前に添えて、イメージを描いてきました。

勘違いと言うのか思い込みだったと言うべきなのか。
先日yattaro-さんのブログ(http://blog.goo.ne.jp/yok1sioka)を通し、新しい気付きがあったのでした。

本当の月見草は、夕べに純白で開花するのだということをです。
さらに、野生化することもなく、ごく僅かに栽培されめったに見られないということ。
黄色の花の仲間は「待宵草」のグループに属し、太宰氏の時代ですと「大待宵草」となるそうな。するとこの部分はどうなるのでしょう。
「月見草」は・・・。「富士には大待宵草がよく似合う」では・・・。

意図的なのか、単に彼も思いこみ?勘違い?なのかわかりません。
ここに本来の白い花が咲いている可能性は低いでしょうし、黄色の花が群生していればこそ富士とよく似合って一枚の絵ができそうです。

思わぬ気付きで、少し頭をひねり続けてしまいました、この二日間。
そして「月見草・宵待草」は夏の季語。
でも、これって勘違い、思いこみだったのでしょうか。
大きく変わることはないのですね。では、この二日ほどはどうなるのでしょう。

 
コメント (7)
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