今日は朝から雨だ。雨にぬれた柊の葉が艶やかで美しい。若い葉の意外なほどの柔らかさに驚いた。ギザギザの硬いトゲが、年輪を重ねるとまるみを帯びていくという。なにやら人間の長い営みを重ね合わせて思うこととなった。冬の寒さの中、このトゲを隠すようにして咲く花が、これまた美しいのだ。
烏丸今出川の交差点で、プラカードを掲げ信号待ちする一人の男性と隣り合わせた。「一人デモ」の文字が目に入った。ああ、この方が…。
「共に21世紀を生き、創る高校生です。朝鮮高(級)生にも授業料免除を!」とある。
8日付で報道された記事によれば、
京都や兵庫、沖縄の詩人ら24人が、朝鮮学校を無償化の対象とするよう求める意見集を作った。文章を寄せた在日一世の詩人金里博さんが、「一人無声デモ」を行うとある。
昨日からそれが始められたのだった。「言葉の圧力」に屈せず、在日としての心情を行動で示したいと語っている。
スポーツ面でも「除外」されてきた経緯を思い出す。どれだけの時間、労力がかけられ、心理的なエネルギーも費やされてきているのだろうと想像する。怒り、やりきれなさ…。
善意や賛同だけで動くものではないと思うが、これからの国家や社会、世界に貢献する子供たち、豊な教育が施されること事態に差別があってはならないのだろう。
どのような細かい検討事項があるのかつぶさに理解していない。
文部科学省は第三者機関での検討を経て夏ごろまでに朝鮮学校を無償化の対象に含むか決定する方針だ、と記事は伝えている。